図書館で借りた本。
イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか(新潮新書) 宮田律著
著者の宮田律氏は、現代イスラム政治研究、イラン政治史の専門家。
「はじめに」にで、この本のもとになる原稿は、大手新聞社の出版社から今年3月に刊行される予定だった「イスラムの人々はなぜ日本が好きなのか」として刊行される予定だったとある。
日本経済新聞社から日経プレミアム新書のことやと思う。
今年の1月に起きた日揮が参加してたプラントに対するアルジェリア人質拘束事件を受けて、その出版社から「出版を取りやめたい」との申し出があったそうや。でも、こんな時期にこそと8月に新潮社からタイトルを変えて出版されたもの。
私が最初に行ったイスラム教徒の人口が多い国は、インドネシア。でもバリ島やったから、ヒンドゥー教やった。
次が2006年のトルコ。そして、2012年のチュニジア、エジプトとトルコ。
アラブ国家チュニジアへ行くときに、初めてイスラム世界について関心を持った。
ムスリム(イスラム教徒)の人口は約16億人と、世界人口の2割以上を占めてるそうや。
実際にチュニジアやエジプトで感じたイスラム世界は、敬虔で思いやり深いもので、共感を持てた。
この本のタイトル「日本を尊敬するのか」より、もとの「日本が好きなのか」のほうが、ぴったりくる気がする。
第1章 イスラムの人々は義理・人情がお好き
第2章 イスラム世界で接した親日感情
第3章 歴史の中で醸成された親日的心情
は、サウジアラビア、イラン、オマーン、ヨルダン、ドバイ、アブダビ、エジプト、パレスチナ、イラク、トルコ、イスラエル、サウジアラビア、ウズベキスタン、キルギス、インドネシア、バングラデシュ、マレーシアなどで見聞きしたことや歴史を踏まえて、いろんな事例が挙げられてる。
話があちこち行くので、ちょっと読みにくかった。
第4章 イスラムは暴力的な宗教か?
ここでは、イスラム歴史からエジプトんのモルシ大統領解任のことまで触れられてて、私は一番興味深かった。
第5章 遊牧民のもてなし文化
もてなしの原点、キャラバン・サライなどについて書かれてるけど、なんでこの場所に入れたんかな。
第6章 日本への注文
国によって立場によって求めてることが違うので、なかなかむずかしい。著者の考えも入れてもっと深めたものが読みたかった。
第7章 中国、韓国との競合
日本にしかない最強のカードが「皇室」とされてた。
イスラムに関心を持ってもらうための、入門書としてはええんかな。
「おわりに」の最後に書いてはる、「日本人はイスラムに対する正しい知識や理解を身につけることも求められている」というのは、そのとおりやと思うた。
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