かっぱ寿司でお昼を 食べる
前に、東京国立博物館へ。
2月23日まで平成館2階の半分で「クリーブランド美術館展―名画でたどる日本の美」を開催。
クリーブランド美術館は、アメリカのオハイオ州第2の都市に1913年に開設された、全米でも有数の規模の総合美術館。
今回は、GHQの美術顧問を務め、東洋美術の研究者として名高いシャーマン・リーが体系的に作品収集を行った日本美術42点と、日本以外の作品9点が展示されてる。
神・仏・人
元あるいは高麗時代の「釈迦如来像」は、若冲の「釈迦三尊図」の原画で、左右の文殊と普賢は、静嘉堂文庫にあるそう。
この機会に、三尊が並びはるとよかったのになあ。
平安時代の「仁王経曼荼羅」は、白描で繊細やけどのびやかな線で、表情豊か。
鎌倉時代の「二河白道図」は、素朴な感じ。
室町時代の「遊女物語絵巻断簡」も白描で、詞書文字も踊ってる。
室町時代「福富草紙絵巻」 放屁の芸によって長者になった隣人の秀武をうらやんで、福富さんが真似したけど、貴人の前で粗相をしてしまい、散々に打たれる。家で待つ恐妻は、長者になるはずと着物をすべて燃やしてしまい、福富さんは着替える服もないというおもしろい話。
鎌倉時代「成賢僧正像」、お顔のシミがすごい。
南北朝時代の「朝陽補綴図」、糸と針で袈裟を繕うてはる。
室町時代「霊昭女図」は、ほつれ髪が生々しい。意志が強そうなお顔。
「伊年」印の「雷神図屏風」。有機EL照明で、当時の行灯などのあかりによる見え方を再現したそう。浮き上がってくるように見える。
伝岩佐又兵衛「琴棋書画図」は、あごの長い人が5人。
喜多元規「独立性易像」は、写実的。
山本梅逸「群舞図」。障子に映る踊る男女の影がおもしろい。
渡辺崋山「大空武左衛門像」。実在の大男の力士だそう。身長が7尺3寸(227cm)もあって、足が長く「牛跨ぎ」と呼ばれたそう。
河鍋暁斎「地獄太夫図」。地獄変相図の打掛には、えべっさんなどみんな楽しそう。火炎は珊瑚みたい。
花鳥風月
伝没倫紹等賛「南瓜図」。かぼちゃを動かそうとするアリのようなコオロギのような人たち。
伝雪舟等楊「花鳥図」。鋭く飛ぶ小鳥。
室町時代「厩図屏風」。馬だけでなく、鷹、猿、犬もいる。猿は馬屋の守り神だそう。
雪村周継「龍虎図屏風」。猫のような虎。波の表現や風の舞う様子などが独特で、生き物のよう。
伝狩野松栄・光信「四季花鳥図屏風」。右隻は雉を襲う鷹が描かれ荒々しいのに、左隻は穏やかな孔雀。
伝海北友松「松に椿・竹に朝顔図屏風」。余白をいかした独特の配置。侘びの松、竹に、鮮やかな椿、朝顔。
物語世界
俵屋宗達「伊勢物語図色紙 住吉の浜」。「はるの海邊に すみよしのはま」住吉神社の拝殿の向こうは海辺やったんやもんなあ。
深江蘆舟「蔦の細道図屏風」。同じ構図の東博本「蔦の細道図屏風」も本館の常設展8室にあった。東博本のほうが風情があるように思う。
近代西洋の人と自然
ここだけおまけのような別世界。
モリゾ「読書」。
モネ「アンティープの庭師の家」。強烈な暑さと高い湿度をあらわすために絵の具を厚く塗ってるそう。
ピカソ「画家の妹ローラ」。18歳のときに、妹ローラを描いた作品。
アンリ・ルソー「トラとバッファローの戦い」
山水
曽我蕭白「蘭亭曲水図」。よく見ると、人が何人もいる。
クリーブランド美術館では、2月16日から5月11日まで東京国立博物館所蔵品による特別展「伝統の再生-日本近代美術」が開催されるそう。こういう交流はうれしい。
同時開催の「人間国宝展―生み出された美、伝えゆくわざ―」は、平成館2階の反対側で。
古典の名品40点と人間国宝の作品を対比したりしてた。国宝や重文と比べたらかわいそうやと思うけど。
こっちは、あんまり興味をひかれんかった。
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