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2016年01月18日
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カテゴリ: 読書

東京が少し雪景色。
図書館で借りた本。
文化立国論 日本のソフトパワーの底力
青柳正規 著

著者は、国立西洋美術館館長や文化庁長官やった人。
著者の考える「文化」は、「衣食住の充足に上乗せするかたちで、日々の暮らしをより心地よく、より豊かにしてくれるもの」で、「芸術作品や娯楽だけでなく、それぞれの地域で人々に受けつがれている生活習慣や行動様式など」も含まれる。
「各人が暮らすうえで政治活動でも経済活動でもない部分で、いろいろな事柄がからまりあっているもの」と定義づけてはる。
こりゃ、なんでもありやな。 



自国の文化や価値観を海外に広めて影響をもたらすソフトパワーをうまく使って、海外にファンを増やすことをうまくやっているのはアジアでは韓国やそう。
韓流ドラマは最初から海外での放映を前提につくられてて、放映料がすごく安いし、日本だとテレビドラマを海外で放映するには出演者全員の同意がいるけど、韓国では必要ないそう。
フランスは、第二次世界大戦後植民地を相次いで失い、アメリカの台頭に対抗し国力低下を防ぐためにとった国家戦略が文化中心主義。
ドゴール政権下で1959年に文化大臣になったアンドレ・マルローは、フランス各地に劇場や映画館、図書館、ミュージアムなどを備えた複合施設「文化の家(maisons de culture)を設立。
60年代から現代芸術の中心がニューヨークに移りつつあったのをパリに引き戻そうと、77年にポンピドゥー・センターを完成させる。
ミッテラン政権時代には文化大臣ジャック・ラングが、ルーブル美術館の大改造「グラン・ルーブル」、フランス国立図書館、バスチーユの新オペラ座、国際通信センターの新凱旋門グランド・アルシュなどを建設。
「文化の民主化」を推し進め、地方分権化のため全国に地域圏文化局(DRAC)のネットワークを整備、ポップアートや大衆芸能など大衆文化も支援する。
91年にはフランス西部のアングレームに「国立漫画センター(Cité internationale de la bande dessinée et de l'image)」
を設立。
世界遺産がユネスコで採択されたのが1972年、日本がユネスコの世界遺産条約に加盟したのは20年後の1992年。この年にユネスコは世界記憶遺産(世界の記憶)の制定を決定してるけど、山本作兵衛の炭鉱記録画が日本の第一号登録となったのは2011年。
日本は2度も海外の動きに乗り遅れてるという。
日本の伝統が海外で高く評価されている例は南部鉄器で、日本の若者を引き付けてるのは和太鼓やそう。
西洋画を素直な目で見られるのは日本人は強みなんや。社会変革などの歴史的経緯があるため、いまでもヨーロッパの人びとは重厚な宗教画などに社会階級のにおいを嗅ぎとるという。
アートで街を復活させるのに成功してる例としては、金沢、フランスのナント、スコットランドのグラスゴー。
文化が経済効果をあげている例として、秋田大曲の花火競技大会、富山八尾の「おわら風の盆」、兵庫県篠山丸山集落の古民家再生プロジェクト、徳島神山町のサテライトオフィス誘致、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」、コウノトリとの共生を目指す豊岡市、富山県射水市大島地区の「絵本の町」、市民参加の「いわき芸術文化交流館アリオス」を挙げてはる。
おいしいので豊岡のコウノトリのお米食べてるけど、それは中貝市長の強い思い入れのおかげやったんやな。

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最終更新日  2016年03月01日 16時39分58秒 コメントを書く


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