一番好きだった作品は、川久保ジョイさんの「アトラスの壁」。
「この壁はぜひさわってください」とメッセージが書かれてる。
壁一面に波のような模様、所々に星が浮かんでるよう。
よく見ると下に1987年から2047年の年号、縦に数字が書いてある。
バブル時代の始まりから60年間。
「みなとみらい」という住所表記ができたのと横浜美術館が開館したのが1989年。
調べてみると、みなとみらい地区の公示地価は1992年からのデータがあり、公示地価の最高値は355万円/m2(1992年)、最安値は46万円/m2(2005年)。
この壁にはみなとみらいの公示地価の推移が折れ線グラフで表されてるみたい。
2017年は148万円。
これからの地価は一旦下がるけどそれからは右肩上がりだと予測されてる。
このグラフは横浜美術館の壁を研磨して作られてる。
模様のように見えるのは、研磨の深さによるもので、横浜美術館の壁の色の推移が彫彩漆のように現れてる。
さわるとつるんとしてて、削ってない壁との違いがおもしろい。
作者の川久保さんは、2年ほど金融トレーダーをしてて、それからアーティストになられたそう。
「千の太陽の王国/ 明るい部屋」
無響室のような小さな部屋のドアを開けると
中には福島の帰宅困難区の土の中に埋めたフィルムを感光させて作られた作品が照らし出されてる。
展示作品にはあえて何も説明はない。
サラっと観ることもできるし、じっくり作品と向き合うことも可能。
(続く)

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