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寝起きが悪いとは聞いていましたが昨日の姫は完全に
意識した行動だったと思う。
1度だけチラッとわたしを薄目で一瞥してクチュクチュをモグモグ。
でもその想いはコタツの中の足が雄弁に物語っていました。
その町に城主が最初に住みついた城跡に建っている神社があります。
その鳥居の前を旧国道が走っています。
で、その鳥居を南にまっすぐ行くとまた十字路に当たります。
その角に当地ではもっとも古格のある屋敷があります。
勝手に”黒屋敷”と名をつけていますが、敷地も広いが屋敷も
大きくてその角地を占有しています。
商店の形跡もないし、一体何を生業としていたのか全く不明。
住人の姿も目にしたことがありませんでしたが、ついに先日
初めてその家の人物と出会いました。
まあ、嘘のようなホントの話でありまして小柄で華奢な感じの
京人形のような方でした。
若い頃に出会ったら、事件になるのは確実だったでしょうね。
と言うのも、時を重ねられたあとが歴然としていましたから。
それでも、その深窓に住まいする白い肌と気品のある面立ちには
胸うたれるものが感じられました。
美人は嫌いだというわたしも、この様な謎めいた女性には流石に
心惹かれますね。
何となく船橋聖一の”雪夫人”を思い浮かべていました。