1975年10月12日(日)
はやる心に肩すかし、広×ヤ戦雨で中止
前夜の通り雨は降り止まず、広島球場は、いくつもの水たまりが出来た。12日午前9時過ぎ”中止”が決まった。「この状態ではどうしようもないね。一気にやりたかったが・・」。残念そうな古葉監督。ヤクルトを3タテ、マジック「1」の”王手”となる機会が、一日延びたといいたげだ。くるりときびすを返した古葉監督は、合宿所雨天練習場(市内三篠本町)に直行。そして”全員集合”--ナインに軽く汗を流させた。
V1への正念場と見られたヤクルト3連戦だが、すでに2勝。それも安田、松岡弘両エースの関門はくぐった。「残るヤクルトは渡辺孝、西井、井原の誰かが先発でくるだろう。うちは良く打っている相手ばかりだから・・」と問題にしていない。そんな余裕の半面、古葉監督の胸中には、やはりあと2勝のカベが重くのしかかっているようだ。
「3試合で2勝。この数字は、今の勝率よりも高いものが要求されるわけですから苦しい。それに、中日が大洋に負けてガタッとくると思ったのに。その翌日(11日)また勝ったから油断は出来ない」と不安の表情をのぞかせた。しかし、不安を打ち消すように、こう話を続けた。「うちには無形の何かがあるし、勝負には欠かせない”ツキ”もあります」。古葉広島は今日の先発池谷の右腕に王手をたくす。
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