全3件 (3件中 1-3件目)
1
仕事相手の名前の呼び方2 外部の人 前回は同じ職場であったり同じ組織であったりする方の名前の呼び方についてお話させていただきましたが、今回は業者や取引先、あるいは地域の方や行政など組織外の方に対する呼び方についてみていきたいと思います。 組織外の人に対する呼称について直接ふれる前に、まずは組織外の人に自分の組織内の人を呼ぶときにはどう呼んだらいいのかについてお話させていただきます。例えば次のような電話がかかってきたとします。「こちらは○○株式会社の○○と申します。そちらで幼児を担当している鈴木さんいらっしゃいますでしょうか」と。しかしたまたま鈴木さんは外出中で今施設にいません。そうしたときにその電話を受けた次のように答えます。「すみません。あいにく鈴木は外出中ですので戻り次第こちらから連絡させますが、いかがいたしましょうか。」と。すなわち外部の方にたいしては「鈴木」と呼び捨てにし、なおかつ「連絡させる」と命令調になります。これは鈴木さんの立場が課長であってもあるいは何十年も上の大先輩であっても組織外の方にたいしては同じ対応になります。こうした電話の受け答えや接遇に関しては後日また詳しくご紹介させていただきます。 さて本題である組織外の人への名前の呼び方ですが、同僚への呼び方とはまた少し違いがあります。これは文語と口語ではその表現が大きく変わると言うことです。 まず電話や直接会話などで用いる口語の場合、先方の役職が課長以上の方にたいしては名前に役職名を付して呼びます。「鈴木さん」が「部長」であったら「鈴木部長」と呼びます。決して「鈴木さん」と呼んではいけません。しかし、先方の役職が係長以下であるのなら、その親近度によって変わります。例えば「佐藤さん」が「係長」で初めてお会いする方であるのなら「佐藤係長」とお呼びします。しかし、毎日のように納品にきていて日常的に親しい仲だったとします。その場合は「佐藤さん」と呼ぶこともあります。また町内会や地域団体の場合、必ず役職で呼ばなくてはならないのは会長などのトップの方のみです。その他の方は基本的には「○○さん」でお呼びするのがベターでしょう。というのも「○○副会長」と呼ばれたとしても、本人はそれを望んでいないことが多く、また周りからも「嫌みか?」と思われてしまうこともあります(「会長になれず副会長で収まっている」と嫌みに聞こえてしまうこともある)。ただし、ごくまれに役職名で呼ばれることを望む方もいらっしゃいます。そうした方の場合は必ず役職名を付してお呼びしましょう。いずれにしてもご本人の意向と性格をよく知らなければなりません。 次にお手紙やファックス、メールなど文語の場合はどうでしょうか。この場合は文頭の宛先などに用いるときと文内に用いる時とで少し違いがあります。宛先でお名前を記入するときは、役職のある方は組織名・所属部署名・名字・役職名がそろっていないといけません。例えば「松田販売株式会社 営業部第二課 松田課長」というようにであります。もし特定の人物宛でなく組織宛であれば「御中」を使います。例えば「松田販売株式会社 営業部第二課御中」といようにであります。ただしトップである社長宛の場合は二つの書き方があります。ひとつは「松田販売株式会社 代表取締役社長 松田武様」であり、もう一つは「松田販売株式会社 代表取締役 松田武社長」であります。どちらでもかまわないですが、私は前者の方をよく見かけますので、前者を使うといいでしょう。あくまでも想像の範囲ですが、後者だと「社長」が強調されているような気がするので、必要以上の表現をすることによって嫌みにならないよう前者のような表現を使うのではないかと思っています。また平社員は「○○様」と使うのが一般的です。すなわち「松田販売株式会社 営業部第二課資材係 松田様」というようにであります。会社以外でも、地域団体などでは役職名のある場合は必ず役職名を付します。 次に文中に呼称を用いる場合ですが、ここでは社長や取締役、課長と部長、係長以下で表現を変えます。社長や取締役に関しては「○○様」、課長と部長については「○○部長」「○○課長」、係長以下については「○○様」とします。地域団体などでは、会長は「○○会長」、副会長以下は「○○様」ないし「○○さん」とします。
2012年10月20日
コメント(0)
仕事相手の名前の呼び方1 同僚 同僚など仕事上おつきあいのある方への名前の呼び方は、人間関係や気遣い、相手との距離によって変わってきます。これは組織の内部か外部か、年齢が上か下か、役職が上か下かによって変わります。 まず、組織内においてもっとも無難であり一般的なのは「○○さん」と呼ぶことです。これは年が上でも下でもどんな人間関係上の距離感があっても差し障りない呼び方になります。ただし、組織上の上下関係がある場合にはその役職名で呼びます。例えば社長に対して「○○さん」とは呼ばないでしょう。しかし毎日一緒に仕事をしている係長などには「○○さん」と呼んでしまうこともあります。しかし、ここは職場であり組織で動いているので、どんな役職であっても上の人に対しては役職名で呼ぶことが基本になります。しかし役職を持った人が下の人を呼ぶ場合は「○○さん」と呼びます。よく上司が部下を呼び捨てで呼ぶ場合がありますが、これは権力を振りかざしたりとただ偉そうにしたいだけであり、上司の大きな勘違いです。部下の人権や個性を尊重しているという態度を示すためにも「○○さん」で呼ぶようにしましょう。 では「○○先生」という呼び方はどうでしょうか。これは場面によって使い分けることになります。子どもたちや保護者など利用者の前などでは「○○先生」と呼ぶことが無難ですが、その場面が職員だけしかいないあるいは同じ組織の人間だけであるのなら「○○さん」と呼ぶ方がいいでしょう。しかし他施設の指導員を呼ぶ場合には「○○先生」と呼ぶようにしましょう。例え本人がニックネームなどで呼ばれることを希望していたとしても、周りからは「慣れ慣れしい態度をとっている」と見られてしまいますので、他施設の指導員に対しては「○○先生」と呼びます。 ではニックネームはどうでしょうか。これは基本的には子どもたちがいる中でのみ使用することができます。例えば「みーちゃん」と呼ばれている先生がいたとします。他の指導員がその人のことを「みーちゃん」と呼べるのは子どもたちだけと一緒にいる場合の時のみです。保護者がいる前でそういう呼び方をすれば保護者は違和感を覚えますし、事務室など同僚しかいない中でそう呼べば、所詮同僚としてのつきあいですので「あなたと私はそこまでの関係ではない」と本人に思われてしまいますし、あるいは「あの二人の関係は同僚を越えただいぶ親しい仲なのではないか」と周りの人たちから見られてしまいます。 次に「○○くん」という呼び方はどうでしょうか。これは年齢(先輩後輩)や職位の上下関係がかなり離れている場合のときに上の人が使うことができます。年齢であるなら10数年以上、上下関係でいうなら部長と平社員~主任くらい離れているときです。例えば先輩であり年上の人が4-5年離れた後輩に「○○くん」と言っていたとすれば、それは大きな勘違いであり笑われものになります。「そう呼べるほどおまえは彼より経験や能力が上なのか。おまえだってもまだまだヒヨコじゃないか、なに勘違いしているんだ。」と笑われるのです。 では「○○さま」はどうでしょう。これはまず会話では使いません。手紙やメールなどで外部の組織の方に対して使うことはあっても、組織内や施設内の同僚に「○○さま」を使っていたり使わせることを求めている職場があったとしたら異常な職場でしょう。 これらの呼称は組織内に於いては会話などの口語でも、手紙やメールなどの文語でもあまり変わりはありません。相手の立場や自分の位置、そしてその時の場面をよく考えた上で適切な呼称を用いるようにしましょう。
2012年10月19日
コメント(0)
みなさんの児童館・学童クラブでは指導員の事をどうよんでいますか?ニックネームで呼んだり、「○○先生」って呼んだり、あるいはその中間で「○せん」と呼ぶようなことがあるかもしれません。児童館・学童クラブでは、もう本当に古い昔から指導員の事をどう呼ぶべきかという論争がありました。児童館・学童クラブの指導員は「先生」ではないのだから「先生」とは呼んではいけないとか、指導員は友だちではないからニックネームで呼ぶのはおかしいとか、大人と子どもとの境界をきっちりつけるために「先生」と必ず呼ばせるとか。はっきりいって未だに結論は出ていません(というか出ません)。しかし、私が、最前線で活躍している全国の児童館・学童クラブの超ベテランの先生たちとこの件について話題にしたとき、ある程度の方向性はあるのではないかと思いました。ここにそれをご紹介したいと思います。 人が人の名前をどう呼ぶかというのは、その人とその人との関係性が大きく影響します。子どもたちと懇意な間柄なら距離感の近いニックネームで呼ぶことが多いでしょうし、(言いかたは悪いですが)怖くて厳しい指導員には「○○先生」と呼ぶでしょう。そうした当人同士の関係性だけではなく、児童館・学童クラブの場合は第三者との関係性も含めて、名前の呼ばれ方について考えなくてはなりません。さてそのことを解説していきましょう。 まず、指導員の名前の呼ばれ方の条件として当人同士のコンセンサスが必要になります。指導員はこう呼ばれたい、こう呼んでほしい、これだったら別にいいやという呼ばれ方を指導員自ら提示してもいいですし、子どもたちが呼んだ中から選択するのもいいでしょう。よく児童館・学童クラブで勤務一日目に子どもたちにどう呼ばれたいかニックネームを名札に書くように言われるところがあります。まあそれもその方法の一つですが、強要しないようにしましょう。自分でニックネームを発信しなくても子どもたちが勝手につけてくれます。その中から選んでもいいのです。そしてもう一つ大事なのは、子どもたちの支持です。名札にこういう風に読んでねと例えば「みっちゃん」と書いたとします。しかし、子どもたちが「何だよいい年して「みっちゃん」て。よく恥ずかしくないね。そんな呼び方出来ないよ。」なんてよく中高生が言います。これでは呼ばれたい指導員側と、呼ばなくてはならない子どもたち側との合意が成立していませんね。その場合、その呼び方はできないでしょう(まぁ相当個性がきつければその呼び方を押し通していつの間にか定着させることも不可能ではないでしょう)。必ず指導員側と子どもたち側との合意を以て呼び方を決めるようにしましょう。私なんかは、子どもたちが勝手につけてくれるのを待っています。最初は4~5種類の呼び方があったものがだんだん精査されて一つの呼び方になります。したがって、私はその地域、そのは施設ごとに呼ばれ方に違いがあります。その地域の子どもたちがつけてくれたニックネームを大事にしています。 次に大事なのは第三者の目です。お迎えに来た保護者、訪ねてきたお客さん、地域の方、視察に来た行政の方などの第三者が指導員と子どもたちとのやり取りを目にします。そうした時に違和感や不自然さ・不快感を与えるような呼び方であればそれは改めるべきです。市長が施設に視察に来た時に、いくら子どもたちと指導員との当人同士の合意があるとはいえ、「ハゲ」という呼び方はないでしょう。その境界線がどこにあるのかについて断定することは難しいですが、そうした第三者からの指摘があった時に職員全体で考え直すといいでしょう。そもそも、職員同士である程度指摘し合えば、そうしたエラーは起こりにくくなると思います。自分の呼ばれ方が他人に不快感を与えないか、職員全員で検討してみることが必要でしょう。 第三者の目を意識して日々の活動を行うことはとても大事なことです。単に名前の呼ばれ方だけではなく、子どもとの会話や言葉遣い、指導の方法や子どもとの身体接触まですべてにおいて必要な視点です。そのうち、詳しくご紹介することとしましょう。
2012年08月27日
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1