2022年07月02日
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カテゴリ: G-SHOCK
DW8200イルクジの続き、その2です。

ようやく裏蓋が開けられるようになったので電池交換を行い、モジュールの
動作確認を済ませておきます。
再組み立てした後にモジュール交換の二度手間にならないためです。


電池はCR2016(外形:2.0mm、厚さ:1.6mm)、定番ですね。



無事、動作確認完了です。
では、モジュール以外を全バラしてクリーニングします。


モジュールを再び取りだした状態。

ボタンはEリングで留められているので、飛ばして無くさないよう注意しながら



ボタン(小)の金めっきが剥がれていますね。

イオンプレーティング(TiN)だと思っていますが、ボタンは意外と傷が付きやすく
弱いですね。
恐らく電蝕も関係していると思います。

ケースの分解・クリーニング・組立ての前にボタンのリペアをしましょう。
・・・今回は金めっきをしてみます。

まず、剥がれたコーティングの剥離と、素地の研磨をします。



ここに特殊なことは何も無く、ただワイヤブラシで磨くだけです。
できるだけ線の細いものの方がより細かい錆を落としてくれます。

続いて、金めっきの下地の準備をします。
ボタンの材質はステンレスのため、鉄などに比べてめっきがし辛いです。


薄い被膜ができることにより錆びるのを防いでいます。
逆に、この被膜が安定しているため電気めっきが非常にし難い材質です。

被膜の除去 -> 安定した表面に処理 -> 金めっき ,の順で進めます。
ステンレス用の酸化皮膜除去液による被膜除去、すかさずニッケルめっき、
そして金めっきとなります。


めっき工房「ステンレス前処理液」を使い、被膜を除去したいところを入念に
電気ペンでなぞります。チリチリとした感覚が伝わります。

すかさず水洗いをして、同じくめっき工房の「ニッケルめっき液」により
素早くニッケルめっきをします。



ステンレスの表面の安定化が目的ですので全体にニッケルめっきをする必要は
ありません。
軸の部分をステンレス製のピンセットでつまみ、そのピンセットに電極を付けて
処理をしますが電流が流れるところにもめっきがのってしまうので軸も若干
ニッケル色になっています。

ここまでこればあとは落ち着いて「金めっき液」で金めっきをすれば完了。



艶感が違ってしまいましたね。
めっきをかける前に、ワイヤブラシで錆を落とした後1500~2000番の耐水ペーパーで
磨いておくと良いでしょう。

今回はここまで。
次回はケースの分解と組立てです。







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最終更新日  2022年07月02日 18時22分05秒
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