24階のミミック

24階のミミック

2002.08.07
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 ショートヘアが好きな私。入院で少しのびてしまったし、臨月近くになったらきっとシャンプー台に乗れないに違いない、また産んでからしばらくはカットもできないだろうから思い切って伸ばそうかなと思って我慢してきたけど、やっぱりここしばらくの暑さでぶちキレた。


 私はシャンプーのときごしごし洗ってもらうほうがスキなので、担当の男の子はいつも時間をかけて洗ってくれる。彼はとっても面白い人で、いつもしゃべりすぎてしまうくらい♪
 そして今日の話題は夏の怪談。
(ここから聞いてきた話なので、胎教に悪いから注意)

 私の家の近くのファミレスが実は霊感スポットだった、という話をしたら(友達が体験した実話)、同じ街の美容師である彼もびっくり、「どひーーっ」と大騒ぎ。さっそく美容室中にその話が広まり、なぜか私のところにいろんな担当者がきては怪談になってしまい、カットだけなのに3時間もかかる怪談美容室になってしまった(笑)

 その中で怖かったのは、シャンプー係の男の子の、実の父親が体験したという話。
 彼のお父さんは昔、自動車会社に勤めていた。元々はサービスマンだったが、ある時営業にまわることになり、張り切って最初のお客さんを迎えた。
 お客さんはリッチな若い夫婦で、その当時スポーツカーとして人気のあった○○○をすんなり契約。さらに、オプションで車内のインテリアや装備も充実させる余裕ぶりで、初めてのお客でこんな気前のよいお客にあたったことを彼のお父さんはとても喜んだという。

 すると、若いその夫婦が、「いい車なんだけど……」と言いながらもその車を売却したいという。
 何か不都合でもあったかと聞いたけど、とにかく車を換えたいということで、その車は引き取られることになった。
 お父さんは元々サービスマンだったから、何か車に不都合があったかと自分でも点検してみたが、車に何もおかしいことはない。金持ち夫婦の気まぐれか、と納得して、再びその車は中古品となって売りに出されることになった。
 その車は当時最も人気のあった車で、なおかつサンルーフのついている珍しいものだけに、中古となっても買い手はすぐに現れた。
 次は若い男性。今度もお父さんが担当した。
 しかし、車はやはり3ヶ月たらずで返ってきた。そして、車に異常はなく、再び売りに出され、またしても車はすぐ売れた。
 しかしまた車は返ってくる。納車してから2ヶ月か3ヶ月後、決まって車は返ってくるのだった。
 とうとう、5回目に車が返ってきたとき。お父さんは、売りたいというお客さんに必死で聞いた。実は、この車は非常に自分ではいい車だと思っているが、すでに5回も持ち主が変わっている。何か車の調子で私どもが気づかないことがありましたでしょうか??と。

 すると、5人目の持ち主が言った。
「実は、普段はなんともないんですけど……。夜中に走っていると、勝手にサンルーフが開いてしまうんです」
 それから、お父さんは全ての持ち主をもう一度訪問することにした。そして、話を総合してみると……。


 それで皆、すっかり気持ちが悪くなり、車を手放したのだという。そこで、お父さんは最初のお客さん、車の元もとの注文者である若い夫婦のところにたどりついた。
 お父さんが、前の車について「こういうことがあったのですが、お客様にもお心当たりがありますでしょうか?」と聞いたところ、非常に驚いて、「それはきっと、自分たちの子供です」と言った。
 その夫婦の話によると、当時彼らには3歳の子供がいて、ドライブの折、新車のサンルーフから頭を出していて、それが元の事故で亡くなってしまったのだという。
 夫婦が車を手放したのはそういう理由だった。


 今から20年も前の話だけど、お父さんの体験した本当の話です、と美容師さんはいう。

 なんか、すごーく怖かったので、ちょっとやわらげて書いてみた。
 しかしこうして妊娠してみると、怖い話も、怖いというより悲しい部分に目が行く。やっぱり、チャイルドシートは必要ね! とぶるぶるしながらも心に誓う妊婦だった。
 次は、明るい話題にしてくれー、美容師さん!






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Last updated  2002.08.08 17:45:32


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