24階のミミック

24階のミミック

2005.09.01
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あらら、また日記さぼりで結局8月の日記が投稿できなくなり、まだ過去日記続いてます。

7月31日分

 この日は前から気になっていたところに行くため、友達の誘いを断って家族ででかけることにした。

 夏が来て、お盆が近くなってくると急に思い出させられること。それは、兄のお墓参りのことだ。
 昨年、実家に帰っているときに不思議な体験をして以来、東京に住んでいるのだから、お墓参り行かなくちゃ、行かなくちゃと思っていたのに結局去年は行かずじまいだった。事情があったとはいえ、うちの実家は本当にお墓参りをしない珍しい家庭だったから、お墓参りというと特別なことのような気がしてなかなか行けなかったのだった。
 しかし、今年も暑い夏がきて、お盆のちょっと前くらいから不思議と兄を思い出すようになった。去年、不思議な体験をした後、夏が終わるとうそのようにその感じが消えてしまっていたのだが、夏がきたらその遠くなっていた「気配」がまた戻ってきたというか。

 何がどう、と言えないのだが、とにかく気になる。ほかの時季だとそうは思わないようなことでも、何かと兄に関する言葉に聞こえたりする。そうそう、こんなこともあった。実家からばーちゃんと私と泰と3人で買い物に行った折、ちょっと目を離したら泰が迷子になった。連れてきてくれた店員さんが私の顔を見て「○○くんのお母さんですか?」という。それは亡くなった兄の名前だったりする。もちろん、タイキという響きとは全然違う。子供のたどたどしい言い方とはいえ、そうはならないはずなので、なんだかドキリとする。

 そんなことが重なって、7月末にはどうしてもこの夏お墓参りに行かねばならない気持ちになっていて、パパも休みだし泰もつれて初めてのお墓参りにいくことにしたのだった。

 霊園の場所はすぐ地図でわかったのだが、入り口がよくわからなくて霊園の周りをぐるぐるグルグル迷いまくったあげく一方通行だらけの団地に入りこんで出られなくなったりと、やたら時間がかかって到着。お墓の場所もわからないので、事務所で聞こうと入るが、人が少ないのかお墓の手続きをしている人の後に並んで延々と待たされる。霊園の敷地はかなり広く、場所を知らなくては絶対に探すことはできない。
 かといって両親には言わずに来たので、電話して聞くわけにもいかないし。こういうところでは、お墓の場所がすぐに探せるマシンを置いてほしいな、と思った。順番が来てお墓の位置を聞くと、思ったとおり職員の人が台帳開いて探していたし。

 その後お墓に備えるものを買うために霊園の前のお店に行ったりと、家を出てからお墓に到着するまでにすごい時間がかかったので、その間車で待っていた泰が寝てしまう(^^;)。
 お墓は一番入り口から遠い奥だったので、車で奥まで移動。車でお墓の近くまで移動するんだ、というのも事務所の人に言われたんだけどそれもちょっとびっくりした。

 まだお盆の前ということもあり、掃除の人しか辺りにはいない。もらった地図を見ながら、一つ一つ確認。兄のお墓を見つけた。
 和式の細長いお墓ではなく、50センチくらいの横長の石が芝生の上に置かれているタイプ。管理が行き届いているので、芝生も刈り込まれ、30年以上も放っておかれた割にはたいした草もなく、大変きれいなお墓だった。
 一緒にきてくれたパパが、お水を汲みにいっている間、お墓の前に座ってじいっと眺めていると、父の刻んだ言葉が目に入る。

 「べつの次元でもしあわせにね」
 と刻まれていた。

 父らしい言葉だと思った。
 父は、兄が亡くなったとは思っていないんだ。別の次元に行って、幸せに生きていると考えたんだね。


 ずいぶん時間がたってから、パパが水を汲んで戻ってきた。しばらく、一人にしてくれたみたい。やさしいな、と思った。一緒に、お墓を洗ってくれた。

 もともとそんなには汚れていなかったけど、何十年も放っておかれたから年月の汚れもしみついている。神道の家だったから、榊を買ってきたけど、お花や榊をさす台もない。
 ものすごーく暑い日で、ちょうど正午の太陽が照りつける墓所はゆらゆらと陽炎がたちのぼるほど。お水をかけてもあっというまに渇いてしまう。
 去年、声を聞いたときは子供の声だった。享年5歳で亡くなった兄、暑いだろうと水をいっぱいかけてあげた。アンパンマンのお菓子やクーのジュース、いまどきのおやつもあげた。


 心の中が、ふわりと軽くなった。
 その間、お墓を出るまで泰はずぅーーーっと寝ていた。霊園を出たらすぐに起きた。
 なんだか不思議なような偶然だけど。偶然だよね。

 お墓を訪れること、そうは日常生活でないことだけど、今日初めて自分からお墓参りにいってみて、思った。お墓に行くことで、今現在生きている人に対してやさしい気持ちになれる。もっと、大事にしたいと思える。だから、またこようと思った。

 その後。すっかりさわやかな気分になった家族は、何を思ったか近くの遊園地のプールに行ってしまった(^^;) なにしろすごい暑かったもんで(^^;)
 しかしお墓参りでのんびりしてたので、プールに入場したのは2時半くらい。着替えてプールに入ったらもう3時近く。それでも、泰は初めての波のプールに大喜び。大変に暑い日のことで、プールサイドは敷物を広げる場所もないくらいだけど夕方なので、ちらほら帰り出す人もいて、そのすきにちょっと荷物を置いたりして(^^;)
 4時半の終了時間までめいっぱいプールを楽しんで帰りました。お墓参りと水遊び。なんだかすごくやばい組み合わせなのかもしれないけど、なぜか気持ちがとってもすっきりしちゃって、大丈夫、逆に守られると思ったりするから不思議だ。

 それにしても、この日お墓参り行けてよかった。すっかり、気持ちが軽くなりました。兄にメールすると、近々お墓を移すつもりで墓所を探しているという話もきけました。
 早く両親のそばにいけるといいね、と思いました。





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Last updated  2005.10.04 11:23:54


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