24階のミミック

24階のミミック

2005.11.16
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 ママがつわりで体調悪く寝てばかりいる間、泰は一生懸命一人で遊んでくれていた。しかし、午後いっぱい、あるいは一日中ママが意識なく寝てばかりいたのだから、ここ数日はまだ2歳の泰にとっては酷なことだった。

「おなかすいた……」「うう~テーブルの上におにぎりあるでしょ……食べて……」
「のどかわいた……」「そこにお茶あるでしょ……飲んで……」
「ねむい……」「一緒に寝なさい……」
「読んで~、遊んでぇ(;_;)」「おなかいたいから後にして……。ビデオみてなさい」
 こんな調子でまるでママが反応しない。かわいそうだけど、本当につらくて、 入院しないだけでもマシ というくらいだった。この2日間はパパにもやっとのことでメールをし、なるべく早く帰ってきてもらうようお願いしたりもしていたのだがいかんせん、早く帰ってきても9時が限界。昼間と夕方は寝てばかりのママと2人で過ごさねばならない泰は本当にかわいそうだった。

 しかし、そんな無反応のママを起こす魔法の言葉があったことを泰は発見した。

「ママ、 おトイレ ……」
 なぜか、この言葉にはママも寝ていることができず、苦しいのを我慢して必死で起きてトイレにつきあった。最近幼児教室でもまったくもらさないで帰ってくるようになり、泰のトイレトレーニングが最終段階に入りつつあるのが私にもわかっていたから。私自身が今きついから、何も家では訓練めいたことは一つもしていなかったものの、「行きたい」というものをむげに断るのは、遅咲きの花がやっと伸ばし始めた芽をハサミでちょんぎってしまうようなものだ。それくらいは私にもわかる。
 だから、これだけはつきあった。トイレまで2メートルだし。苦しくても5分で済むことじゃないか。ついていって、便座をのせてやり、一緒に見ててあげるだけでいいんだ。 出血のある身では泰を抱っこして便座に乗せるだけでも血が出る。だから、小さな台をおいてやり、自分で登れるようにしてある。極力手をかけないでできるよう、準備は万端だ。
 こうして、ママがトイレにだけはつきあってくれるということがわかった泰は、なんだかやたら頻繁にトイレに行くようになった。ひどいときは、15分に3回行く。そんなに頻繁だとどうやったって出ないんだけど、それでもトイレといわれたら行かねばならない。こうなるともうママを起こそうとして言ってるとしか思えないんだけど、本当に出るときもあるからママも必死で頑張った。

 動機としてはママを起こそうとしたのかもしれないけれど、結果的にしょっちゅうトイレに行くようになった泰は2日間、ほとんど家でもオムツに全然おしっこをしなくなった。
 そして寝こんでから3日目のこの日の夕方にはなんと、初めてトイレで立派なうんちをすることができたのだった! 
 この「起きてママトイレ」攻撃の前までも、誘えばなんとなくトイレには行っておしっこすることはできたものの、ウンチをどうしてもすることができず、おむつにしてしまっていた泰が、ついに! 
 これはもう、大感激。

 うんと誉めてあげて、よく登場する「ごみごみ星人」という「汚いものが大好きなお化け」もこれならこないね!というと、泰もうれしそうに「泰くん、ちゃんとおトイレでするからもう、こないで!」と外にむかって叫んでいた。

 泰も、ずっと気にしていたんだよね。
きわめつけのずぼら トレーニングだった。
 だからこれは本当に泰くんのお手柄。中身がぐっと成長したという証だろう。

 ははは、親はある程度ずぼらなほうが子供は何でもできるようになっちゃうのかねぇ。 泰くんの、ウンチできたときの誇らしげな顔♪ 自分でも、オムツにしちゃうの気持ち悪くてイヤだったんだろうね。
 そんなわけで、私のツワリも少しは役に立ったみたいです♪





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Last updated  2005.12.28 15:22:46


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