24階のミミック

24階のミミック

2012.12.02
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 普段からよく行く公園に、兄弟二人ででかけた泰くんと颯ちゃん。


 すぐに暗くなるから、4時には帰ってきてねと念をおして帰宅。
 4時15分ごろ、パパが「遅いね」と言った。
 いつもなら、4時に帰ってと約束したら10分くらいのずれはあっても結構きちんとその時間前には公園を出てくる二人なのに、15分は珍しい。
 さては、泰くんが帰りにコンビにによってカードを買いたいとかなんとか言ってたから、歩きの颯ちゃんをつれてコンビにでも寄り道してるのかと思って、仕方ないなぁなんて言ってた。

 しかし時刻はどんどん過ぎていき、そろそろ日が落ちかける4時半。どうもこれは本当に遅い。公園からは子どもの足でも10分程度。コンビニに寄り道するとしてもおかしい。

 この時期の日暮れは早い。外が見る間に暗くなり、心配になる。
 パパがちょっと見てくると言って自転車で公園に向かう。

 まだ帰ってないの? とびっくりする。
 公園までの道をいろいろなルートで探したが、公園にもいないし、コンビニにもいないという。
 ええっ? 急に不安がよぎる。
 ケータイもたしてないし、お金もそんなに持ってない。颯ちゃんは歩きだし、外はすでに真っ暗。

 おろおろしはじめ、パパが再度もうちょっと広範囲に探してくると出て行く。

 5時15分、ケータイがなる。おろおろしてるうちにきれてしまう。
 パパ。
 その後またケータイがなる。あわててとると、知らない男の人の声だったが、すぐにわかった。ほんとに迷子になってるらしい。親切な方が見つけてくれたのだった。

 聞いたら、なんと最寄の駅から3駅も離れた駅前で、わんわん大声で泣きながら歩いてる子がいて、手をひいているお兄ちゃんを見たらおにいちゃんも泣いていたので、これはただ事ではないな、と声をかけてくれたらしい。
 あまりに寒そうなので、ちょっと駅前のファーストフードで暖かい飲み物あげてもいいですか? 通りすがりのものなのですがと言ってくださった。
 涙がでるほどありがたかった。



 お店にいってみると、小さなお子さん連れのやさしそうなお父さんが二人と一緒にいて、保護したときのことを話してくれた。
 もうもう、ただひたすらありがたくて。
 「お兄ちゃんが、お母さんに怒られるのじゃないかとなかなか遠慮して‥。どうか怒らないであげてください」
 なんていわれてしまった‥。

 小さなお子さんが一緒にいて、おとうさんに抱っこされたまま今まで疲れて寝ていたのだという。本当に申し訳なく、またありがたく感じました。ご自身もお子さんがいるので、泣いている二人を見過ごすことができなかったのかもしれません。

 暗くもなってきてるし、声をかけるのもまた勇気がいる時代なのです‥。

 それにしても兄ちゃんがついてて、4年生にもなってなんで迷子?と思ったけど、後できけば、ちょっと路地に入ってしまったら知らないところに出てしまい、歩いてるうちにどんどん道がわからなくなってパニックを起こしてしまったらしい。二人とも、知っているところを何回も通っているはずなのに方向をまったく間違えて反対に進んでいること、大通りや踏み切りなど、渡ったらやばいはずの場所もどんどんわたってしまっていること、それから人に聞くことができなくなってしまったことなど、考えたら4年生にもなってわからないはずがないのに、本人いわく、「歩いているうちに夢中になってわけがわからなくなっちゃって。人にきけなかった」のだという。
 こういうこともあるのです。

 すぐ、家の近くの公園なのに。幼稚園児なのに、暗い中を2時間もあるいた颯ちゃん。どんなに不安で、寒くて、怖かったでしょう。この日、夜から雨の予報でしたが降り始めが遅かったのだけが救いでした。
 それでも、次の日から喘息起こしました。夜中におねしょもしました。
 でも、仕方ないよね。ほんとにこわかったのでしょう。

 そして、助けてくれたお父さん、本当にありがとうございました。お礼なんていいですいいですと手を振って遠慮されていましたが、自ら人に聞くことができなくなっていた二人に、勇気と優しさをもって声をかけてくれてなかったら、どうなっていたことでしょうか。今思うと、空恐ろしい気持ちがします。

 眠いのに、おつきあいしてくれた小さなぼうやに、クリスマスプレゼントのボックスいりお菓子を買いました。お手紙と、お礼を添えて送ります。

 4年生でも油断禁物。家の近くでも、やっぱり二人で出すのは怖い。
 というか、普段からまったく道や場所、地名などに興味のないお兄ちゃん。少し鍛えようかな。生きていく力をしつけるのも家庭の責任だと思いました。車にのって後ろでふんぞり返ってばかりでは、道など覚えるはずがありません。

 今回は、いろいろと思い知らされました。
 そして、自分も困っている子どもをみたら勇気をもって声をかけようと思いました。
 このせちがらい世の中に、明るい希望を。真にそう思います。







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Last updated  2012.12.05 01:59:11


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