日々の会社勤めを始めとして
日頃の生活はかりそめに過ぎないと思っている
だから日々の生活で取り立てて厳粛になる場面は
ほとんど皆無に等しい
そんな中でジジの誕生祝いに
三男夫婦がケーキを持ち寄ってくれて
そこに次男の嫁と娘が遠方から帰っているというので
三男の生まれたばかりの赤ん坊を見るためにジジの家に駆け付けてくれた
次男は仕事で遠方にとどまり
三男は夜勤明けで二階で寝ている
次男と三男の嫁同士は子育ての苦労を語り合っている
次男の嫁と娘が実家に戻るというので
家の外まで見送りに出ると
ちょうど向かいのご主人が名古屋へ引っ越すというので
別れの挨拶にやって来た
いつもかりそめの暮らしに過ぎないと思っているのに
立て続けに抗うことのできない現実を突きつけられて
日常空間を宇宙遊泳しているジジは
ほんの一時現実に引き戻されたことであった
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