南風一の世界

南風一の世界

2023/08/19
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  商いの心    南風一

江戸時代の士農工商とはよく言ったもので
人々が何で生計を立てていくかをわかりやく言い表した指針のように
読めないこともない

農とは米野菜を作ったり魚を取ったりして
それを商人に買い取って貰って生計を立てる

商とは農家や漁師から仕入れた品に利を付けて
庶民に売りさばく
物を売りさばく商人にとっては
取り扱う物は時代により庶民が求めるものにより

商いが干上がることはない

工とは大工さんや鍛冶屋さん、刃物の磨ぎ屋、染め物屋さんのように
家を作ったり刃物を作ったり刃物を磨いたり布を染めたりして
サービス料を得る
基本的に庶民が生活していく限り
生活に係わるサービスが消滅することはない

士とは農商工に従事する庶民の暮らしが上手く回っていくように
税金や社会保険料をとって
年金や医療制度や諍いを仲裁する裁判制度を回していく
それに尽きると思うのだが
渋沢栄一が欧米から株式会社や銀行や証券取引所という資本主義の仕組みを移入してから

その政策運用の良しあしが庶民の富の生産や付加価値の分配に大いに影響することになって
現代では庶民の子どもが士農工商のどの職業に就くのが有利なのかに
頭を悩ます親子ばかりになった
さて江戸時代に士農工商のどの職業に就くかで頭を悩ます庶民はいなかったのではないか?
ましてや金持ちになるためにどの職業に就くかで頭を悩ます庶民などいなかったのではないか?


身内や親兄弟、隣近所の人たちが病に罹らず末永く暮らして行くには
どうすればいいか?
農作物や漁獲量に影響する日照りや干ばつ、台風、嵐がないことを神様に祈願する
身内や親兄弟が事故に遭わずに無事に帰ってくることを願う

庶民が願うことは昔から余り変わっていないように思うのだが
いつから、あるいはどこから現代のような職業観や拝金主義が生まれてきたのかな?


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Last updated  2023/08/19 05:17:44 PM
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