ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2011.04.23
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カテゴリ: 書評


訳 者=小高尚子
書 名=「みんなの意見」は案外正しい
原 題=THE WISDOM OF CROWDS
発行所=角川書店
発行年=2006.1
評 価=★★★★☆



【送料無料】「みんなの意見」は案外正しい


前々から読みたかった本でもあり、面白く読めた。特に、少数の専門家の出す結論よりも、多数の素人あるいは非専門家の平均的結論の方がより正解に近い実例を個々に取り上げる前半のくだりは、翻訳が非常にうまいこともあって引き込まれる。ただ、本書で指摘するように、みんなの意見が集団を賢くする条件として、自立性・多様性・独自の判断・適切な意見集約法が成り立たないと、正しく集団知が機能しない。現実問題として、これらの全ての条件を満たす集団の成立は非常に難しく、群集心理や情報カスケードあるいは観測コスト問題によって、簡単に「みんなの意見」が正しくない方向へ進みうる。

後半では、これを発展させて専門家の知恵と集合知を対比する文脈で、企業の成績は企業トップCEOの資質とは無関係であるとか、中央集権システムより自立分散化システムの方が良いとか言う主張が続くが、本書で取り上げるくだりに説得力が弱く・論理的には信憑性が低い。おそらく真実は、その中間にあるのだと思う。









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Last updated  2011.04.23 16:32:44 コメントを書く
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