ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2011.04.23
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カテゴリ: 書評


書 名=動的平衡
発行所=木楽舎
発行年=2009.2
評 価=★★★☆☆



【送料無料】動的平衡


「動的平衡」の概念は、既に著作「 生物と無生物のあいだ 」(2007.5)で詳しく述べたにもかかわらず、本書を著すということは、筆者はつくづく二番煎じや三番煎じを気にしない人なんだと思う。内容は、まさしく生物とは何かがテーマであり、生物の本質は動的平衡システムであると説いている。

加えて、生命・自然・環境、ここでの現象の核心は動的平衡ですか、なんでもかんでも動的平衡ですか。少々、うんざり。動的平衡は、単に生物の持つ生理機能であり、逆は十分条件のみであり必要十分ではない。例えば、谷間に流れる渓流は、水中の岩の凹凸によって川面が持ち上がった状態で静止しているように見えるが、同じ水ではない。同じように、富士山にかかる笠雲は、空間に静止しているように見えるが、空気の温度と湿度によってその場所に次々と現れる雲が風の流れによって移動し次々と消えていく全体を見ているに過ぎない。これらは物理的には全て動的平衡だが、誰がそれを生物と言いますか・これが自然現象の核心ですか。

動物の体は、摂取した食物から(分子レベルで)できていることに、何の疑問があろうか。著者の主張の新鮮さについては、全く共感できない。文章表現や取り上げる事例は素晴らしいのに、もう少し色々なテーマで著作を重ねないと飽きられますよ・・・







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Last updated  2011.04.23 17:42:54 コメントを書く
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