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神坂俊一郎

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Dec 4, 2024
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テーマ: 超能力(49)
カテゴリ: 前世記憶



また、美奈子は、血族結婚が多かった東北の寒村出身のせいか、遺伝病の網膜色素変性症と橋本病を抱えており、そのための通院とともに、体の不調対策として、鍼灸医に通っているのです。
俊一郎の方は、毎日12キロのサイクリングをしているほどで、それほど問題はないのですが、健康管理の一環として、彼も、1か月に1回は、鍼灸医で診てもらっています。
たまたま先月末に、夫婦の予約が一緒になったので、二人で鍼灸医院に行くと、ツノナス(フォックスフェイス)が活けてありました。
「あっ、フォックスフェイスですね。」
と俊一郎が言うと、先生の奥さんが、「患者さんがいっぱい持ってきたので、活けてあるんです。」と教えてくれました。
「実は、このフォックスフェイス、私には、不思議な記憶があるんです。」
俊一郎、霊感と共に不思議な記憶をたくさん持っていることは治療のついでにいろいろ聞いていましたから、奥さんが、聞き返しました。
「えっ、どんな記憶ですか。」

「それは早いですね。3歳ぐらいになっても、ほとんどしゃべらない子供もいますから。」
「それで、当時住んでいた大阪府の茨木市にあった市場の入り口に、花屋さんがあったんです。」
「ああ、そこで、フォックスフェイスを見たんですね。」
「そうなんですが、変わった形でしたから、私、花屋さんの若い女性の店員に聞いたんです。「これなあに。」と。2歳の子供からはっきりとした言葉で聞かれたことに驚いていた店員でしたが、「これ、フォックスフェイスって言うのよ。」と答えました。すると、私は2歳の幼児ですし、知っているはずはなかったのですが、こう答えたのです。「ああ、キツネの顔ね。確かにそのとおりだね。」これには、店員も母もびっくり仰天していました。」
「何故、わかったのかしら。」
「それは、全くわかりません。」
俊一郎、その時の続きの話も、奥さんにしました。
「家に帰ってから、母に聞かれました。「パパは、英語ドイツ語ができるし、ママも、英語は少しできるけど、俊一郎には、教えたことないわよね。」父は、祖父が外交官だったこともあってか、英語とドイツ語の会話ができたのです。そして、母も、大学の頃、と言っても当時は戦時中で、まともに勉強できず、結局中退してしまったのですが、在学中から戦後にかけてですが、インターナショナルスクールのボランティアをやったこともあって、英会話は少しできたのです。それでも、何よりも、フォックスフェイスは、母も初めて見たものでしたから、当然私に教えたことはありませんでした。何故わかったかと聞かれましたが、「わかんない。何となくひらめいたって感じかな。」としか、答えられませんでした。」
「変な話ね。」
そんな経緯を話すと、奥さん不思議がっていました。

実は当時、俊一郎は、毎晩のように、母の高子から虐待を受けており、臨死体験までさせられていたのですが、超人的に丈夫だったこともあって、ぼっこぼこに殴る蹴るの暴行を受けても、痣はおろか、怪我一つしませんでしたから、家族は、誰も気付きませんでした。


鍼灸医院から帰宅後、美奈子は、フォックスフェイスの話を夫に聞きました。
「フォックスフェイス、本当にキツネの顔みたいだったわね。」
すると俊一郎、更に説明してくれました。
「ああ、あれね。和名は、ツノナスって言うんだ。」
「食べられるの。」

「ジャガイモの芽と同じソラニンが含まれているから、食べても、死にはしないだろうけど、食べられない。」
「でも、本当にフォックスフェイスの記憶はないの。」
「ああ、無いんだなあ。キツネの顔だって、ぱっと閃いたんだけど。」
「前世の、そう、学徒動員で戦死した、高子ばあさんの婚約者だった京大生の記憶だったんじゃないの。」
「それも、違う気がする。絶対違うとは言えないが。」
「他に、何か思い当たるフシはないかしら。」
「前世記憶とはちょっと違うのだが、英語の知識については、母の記憶だった可能性ならある。」
そうなら、前世ではないから、記憶が遺伝したことになります。
「高子ばあさんの記憶ならあり得るんだ。」
実は俊一郎には、母の記憶としか思えない記憶がいくつかあったのです。
「そんなことあったの。」
「うん。鶴ばあちゃんが、終戦の年に部落の人たち相手に一席ぶったのを見ていた記憶がある。それから、父が高座みたいなところに座って長唄謡っているのを見ていた記憶もある。」
「それって、本当にあったことなの。」
「うん。高子ばあさんに確認したが、本当にあったことだとは認めたんだが、どちらも僕が生まれる前のことだし、僕が知っているはずがないことだし、特に父が長唄謡っているものについては、絶対知っているはずがないと、むきになった否定されたから、高子ばあさんには、都合が悪い記憶だったみたいだった。」
美奈子、記憶が遺伝することは有り得るのか、尋ねました。
「記憶って、遺伝することは有り得るのかしら。」
「まだ照明はされていないけど、人間の遺伝子の記憶量は膨大だから、絶対ないとは言い切れない部分がある。進化だって、経験によって適応していくことだと考えると、何らかの情報が遺伝子に書き込まれて伝わると考えた方が、説明がつきやすい。」
有り得るとして、それ以外の何らかの方法と記憶があるのか、美奈子は確かめました。
「あなたって、何でもありなところがあるから、他にも何かあるんじゃない。」
何でもありに、笑いながら俊一郎は答えました。
「うん。大阪大空襲の時の光景は、鶴祖母ちゃんも高子ばあさんも、名前忘れたけど、腹違いの姉が逃げまどっている光景を見ているから、個人の視点とは考えられない。極端言うと、アカシックリコードリーダーって言うらしいんだが、時の記憶そのものを見たとしか考えられない。」
「他にもあるの。」
「笑えるのは、凄く若い高子ばあさんが、垣根に穴開けてこっそり出かけていた場面も見た。」
「あらあら、秘密のデートだったりして。」
「残念ながら、どこに行ったかまではわからない。でも、3歳の時にそんなことがあったのを見たと話したら、鶴ばあちゃんは、最近のことだと誤解して母を叱責し、僕は、母から嘘つきよばわりされて、その夜ぼこぼこにされた。」
「可哀想に。」
夫は、そんな風にずっと母親から虐待されていたことを聞いていましたが、いくら本当にあったことでも、彼が見たのは生まれる前のことで、世間一般の常識からは、見ているはずがないのですから、嘘つきにされてしまった可哀想な夫なのです。
「前世記憶と同じく、異次元とまでは言わないが、時空を超越して見ることができたのだから、僕自身としては、当時は、何が現実なのかわからなかったな。」
そう言えば、彼は今でも時々幻視の形でそんな経験をしているのです。
そして、幻視の時点であり得ないと思ったことが実現すると、笑いながら教えてくれます。
何年か前には、夢で、常和爺さんが高子婆さんにプロポーズする場面を幻視して、「やめろ。その結婚は不幸になる。」と叫んで飛び起きたなんてこともありました。
私が隣の布団で何事かとぎょっとしていると、笑って、「これで良かったんだろうな。」と言ってまた寝たので、何のことだろうと思っていると、翌日説明してくれました。
いくら不幸な結婚でも、両親が結婚しなければ、彼は存在しませんから、確かにこれで良かったんです。
そんな彼ですから、現実と異次元とパラレルワールドの区別がつかなくなったら、死んだ方がいいと言うのでしょう。
でも、妻の私としては、彼に死なれると相続やら財産処分やら面倒だし、一人だけになると、年金ではとてもやっていけなくなるから、私よりも長生きして欲しいのが本音。
サヴァンの彼は、愛していると言う言葉の意味が理解できないと言います。
彼は私を、結婚して最後まで面倒を見る相手であると、知りあう前から幻視していて、その通りに扱ってきたわけで、他人から見れば、家庭的でとてもいい夫であるらしいのですが、彼には、世間一般の「愛してる」は理解不能なのです。
でも、彼の妻として44年の時を共にすごしてくると、彼の方が正しい気がしてきました。
ですから私も、愛しているから長生きして、なんて言いません。
でも、私より長生きして、それが私の本音であり、私の愛です。

画像は、野良猫チビニャンが乳母になって育てた黒子猫2匹の1匹で、一昨日保護に成功したニコです。
ヤマトと同様とってもいい子です。





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Last updated  Dec 4, 2024 10:33:21 PM
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Yoko@ Re:ヤマトタケル異聞8(10/04) 記紀とは違うヤマトタケルを興味深く拝読…
Yoko@ Re:ヤマトタケル異聞1(09/21) ずうずうしくリクエストをしたYokoです。 …
Yoko@ Re:ヤマトタケル?2(04/19) 21日のご返信に気が付かず、ご返信せずに…
神坂俊一郎 @ Re[1]:ヤマトタケル?2(04/19) YOKOさんへ アメーバブログも確認したら全…
神坂俊一郎 @ Re[1]:ヤマトタケル?2(04/19) YOKOさんへ 既に発見されたかも知れません…

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