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2011.04.20
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小学生はこの春の教科書から新指導要領に則した教科書になっている。しばらく続いた小冊子による移行措置の煩わしさはなくなった。中学生は来春に教科書の改訂がおこなわれ、新しい教科書に移行する。今年もその準備期間の移行措置が実施される。おもな教科は数学、理科、社会の3教科だ。理科などは来春以降、ガラッと変わってしまうので、移行措置の内容も多い。それでも、この2年間で少しずつ進んできたので今年は事前に対処が出来ていた。

困っているのは社会科だ。とくに地理の変更が大きい。来春の教科書改訂で、日本の諸地域を学ぶようになるのだが、今年はその対処が学校ごとにわかれているようだ。つまり、A中は教科書改訂を先取りして日本の諸地域を学ばせる、B中は上来通りの2県~3県だけの学習にする、などといったようすだ。また、新中1が、移行措置で「世界の地理」を学ぶようになっている。今まで中2が学習していたものなので、教科書の中の学ぶ順番が変わるだけだが、塾で使う教材はそうはいかない。昨年までの地理1と地理2の区分が反対になってしまったからだ。

まぁ、大きな改訂期なのでしかたがないが、こうしていろいろといじった効果があったのかどうか、文科省にはしっかりとした検証をしてもらいたいですね。納税者のひとりとしても、ムダがなかったのかもふくめて見直してもらいたいです。結果から言うと、中学生の学習はシンプルなのが良いのだと思います。今年までの地理の教科書は理想を追うのは良いのですが、結果から言うと現場では「教えきれない」で、地理を無視して歴史だけの学習で終わっていた、というのが実際でしょう。ゆとり教育、総合学習、すべてがそうだったと思います。理想を追い求め、現実と乖離していった、ということでしょう。

地理の学習も、以前のように、九州地方から地方ごとに学んでいくスタイルで良かったのではないでしょうか。結局は、来春からそのスタイルにもどすわけですし。と同時に、地方ごとに学ぶスタイルに変わったとたんに、中学校で地理の学習を積極的にやるようになっているのも現実なのです。でも、歴史もやりきれるのだろうか、今から心配です・・・

いずれにしても、テキストを作り直すなど、作業が増えそうです。早めに対処していきます。





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最終更新日  2011.04.20 11:53:11
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