ただ、「33」はあくまで通過点でしかないという。アルトの燃費について話をしたとき、こう付け加えていた。「アルトはそう遠くない時期に40キロにする。そうなれば、ハイブリット車にも負けないと胸を張って言える。どうしてもやらなければならない」
「40」とは開発陣にとって途方もない数値だ。「33」達成にもあらゆる新技術を盛り込んだ上で部品一つ一つの素材も見直し、20キロ近く軽量化した。それをさらに2割高めるのは素人が考えても至難の業だ。鈴木氏にそう水を向けると、にやりと笑ってこんな答えが返ってきた。「それでも探せばまだまだ足りない部分は見つかる。それが経営というもの」
恐らく「アルト33キロ」は34年前の「アルト47万円」で勝負に出た時と同じくらい、闘将・鈴木修の心に火をつけたのだろう。2月以降の鈴木氏は、ここ数年で最も覇気があり「勝負師」の顔になっている。83歳になり、後継問題が常に話題となるが、様々な問題を抱える中で「敵前逃亡」をする気などさらさらないようだ。
出典: http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD2300M_V20C13A3000000/?df=2
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