モンスターハンタードス・EYES

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2005年11月03日
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カテゴリ: セカンド冒険紀
【――闇のエピローグ――】

以前出くわしたその男・ブレイブと再開したROADはマスターの指令で共にゲリョス捕獲へ向かうことへ。しかし相性の合わない二人はことごとくピンチに陥る。しかしその中でブレイブの過去を知ることとなった。ROADの心強い一言がその悲しき過去からブレイブを立ち上がらせ再び戦闘が始まるが、その戦闘の中捕獲は失敗に。しかしROADとブレイブの間に何か変わった物が生まれた。そしてROADの冒険紀は続く。

《カンカンカン》いつものように鋼を打つ音が鳴り響く。ブレイブとの一件を終え、ROADは工房へと向かっていた。もちろん今朝、龍ジジに頼んだランポスUシリーズの防具を生産するためである。「おおう、ROADよ。さきほど出来たばかりじゃよ」早速龍ジジが姿を見せ、奧から完成した品を持ち出した。「ほれ、ランポスUのアームとグリーヴ、そしてヘルムで良かったな?」白と黒の塗装がされたシンプルな防具の3カ所がその場に置かれた。ROADの所持素材の数ではこれが限界であったため、胴と腰はクックUシリーズで揃えることにしたのである。「すげぇ、これがランポス“U”かぁ。龍ジジ有難う。これでかなり防御力もつくよ」ROADは早速その防具を着て見せた。青い怪鳥の胴体と白黒のシンプルな箇所がそれ相応にまとまりを見せる。「ほっほっほ、いくら防御力が上がったからとて無茶はするんでないぞ、それじゃぁまた良い素材を待っておるわい」これでROADの防御力は計184となかなかのものとなった。―――その日の夕方、ROADの前に姿を見せたのはギルドナイツの面々であった。もちろんその中には以前共に青い怪鳥の討伐をこなしたソルドがいた。ROADに気付いたのか、彼はこちらを見て会釈を交わす。ROADもそれに反応するが、それよりも周囲のざわめきが次第に増していることに気が付いた。どこからかギルドナイツとはまた違った部隊がいくつか現れ、ギルドマスターもいつの間にかその場に姿を見せていた。もちろん何があったか全く理解できないROADが気になって仕方なく、見回せば近くにいたベッキーに聞くことにした。「あら、ROAD君。さっきはお疲れ様。へぇまた一段と防具強化したみたいね。・・・ん?あぁ・・実はね、最近近辺のモンスターの姿が急激に増幅しているの・・・。それも強力なリペイント、つまり色違いのモンスターが数多く姿を見せだして、この辺りにいるG級ランクのハンターだけでは手に負えないでいるのよ。それで他国と協力して、それらに対する手段を模索してるとか、まぁそういうことでこんな一大事になっているわけ・・。でも、マスターは今回の件を私にすらそれほど話してくれはしないの。何かマスターは予期せぬ事に気付いているのかしらね・・」そんな話を聞き、ROADもどうしたことかと不可解に思いもしたが、それをどうにかしろと言われても困るのが当然であった。リペイントモンスターはもちろん通常に比べ能力値がケタ違いに高い。ROADは今までに何体かのリペイントを討伐してきたが、その数は二ケタを超えず、それもギリギリの線でなんとかといったところである。「リペイントモンスター、この防具なら、やつらの攻撃も多少の防御はできるだろうか・・」そんなことを考えながらROADはゲストハウスでその夜を過ごした。長い一日が終わろうとしていた。ブレイブと共に挑んだその戦いを、再び脳裏に思い浮かばせていた。――しかし《グオォオオ・・・・》その夜ROADの体に不思議な現象が起こった。頭の中を暗い闇が包み込み、ROADの体の自由を奪っていく。それに反応したROADも必死に抵抗を試みるが体が言うことを聞かない。気が付くと、暗い闇の世界の中にいた。――《グオォオオオ》辺りは暗い闇、そこにいたのはなんとも不気味な黒い翼龍。そしてその目前にいるのはROADとさほど変わらぬ人間の姿であった。《アンコクノジダイガハジマル・・・クロキツバサヲモッテコノセカイヲヤミデオオウ・・》不気味な声の様な、何かがROADの耳に入ってくる。《グオォオオオ》そして強烈な咆哮が何度も聞こえ、ROADの体は押しつぶされそうであった。「うわぁぁぁぁ」ROADの叫び声が轟いた。《ドシャッ》――「大丈夫ですか?」気が付くと、ROADはキングルームの豪華なベッドからその体を落とし、そして目の前にはゲストハウスの宿主が立っていた。「・・夢か・・」それが、ROADにとって何を意味していたのか、それがこれから明らかになるなど知るよしもなく、そしてその大いなる闇の力が少しずつ近づいていることに気付くこともなかった。それが何であったのか、しかしそれは間違いなくこの日始まったのだろう。―――翌朝、ミナガルデ城門・北部―《タッタッタ・・・》白い霧が涼しい風と共に辺りを包み込む中、どこからか一人の男がやってきた。「待て、貴様、この街の者か?・・何のようだ?」城門に立つ二人の警備員がその男を止めた。「・・・邪魔だ・・・私はただマスターに会うためにきた・・」その男は黒いフードとマントに身を包み、そして薄汚れた包帯や数多くのチェーンでそれを包んでいる。いかにも怪しい風格であったが、何よりその小さな隙間から覗く瞳は脅威そのものであった。《ドスッ》警備員を押しのけ、その男は中心部へと足を進める。「ククク・・・貴様らに用はないっ」その男の前に立った警備部隊は軽くあしらわれていった。それを聞きつけたマスターは慌ててその姿を場外にさらけ出した。「・・ほほう、まぁウチの警備をやりおってからに・・、貴様一体何者じゃ?」マスターも負けずその男に目を開け、そしてそう聞いた。「ワタシは、闇に使えし者。あなたがかの有名なハンターの中のハンター、そしてこの地を治めるギルドマスターと聞く・・。クククク・・あなたの力を試したい・・」その男は不気味に微笑んだ。フードの隙間から放たれる威圧感はマスターですら脅威を見ただろう。その騒動に気付いた辺りのハンターや住民も一斉に姿を見せ、マスターの周りに集結し、その男を包んだ。「お主・・本当に人かの?ワシにはそなたの瞳が何にも劣らず邪悪に見えるわい・・。それにお主・・ハンターとしての武器は持ち寄っておらんのかの?・・」その男もハンターであればその証である武器を所持しているはずである。すると男はマントを払い、その手を伸ばすとその握り手に小柄な黒い片手剣を見せた。「・・ふむ・・見たこともない剣じゃな・・」マスターも、もちろん周囲の人々もその剣を知りはしない。邪悪な力を感じるその剣は、その男と一体であるかのように黒いオーラをまとっていた。「・・・ククク。人だかりが良くなってきたな・・。挨拶はこれくらいにして、用件を述べるとしようか・・、ギルドマスター、あなたの選ばれし強き戦士を4人、指示する地に放って頂きたい。そこでワタシの可愛いペットが待っている・・。これは挑戦だ・・。あなたへの、そしてハンターたちへの・・」「貴様!それ以上の余談は無用だ!無断侵入及び、警備への反抗、そして我々への侮辱、許しはせん!皆の者っ捕らえろっ」ギルド部隊のハンターとそれに使える実力者が一気にその男に押し寄せた。がしかしその瞬間、上空から黒い影が現れその矛先から灼熱を帯びた火炎球が放たれそれがハンターたちを一気に吹き飛ばした。「なっなんじゃっ」マスターもそれには驚きを隠せないようだ。この城までモンスターが来るなど今までに一度も無かったことであったからであろう。もちろん多くのハンターがそれに恐れいったはずだ。黒い闇が近づいている。「・・・ククク・・まだまだほんの序章です・・。闇は次第に力を増す。その前に多少邪魔な子ネズミを除去しておこうと思いまして・・。この紙に記された地へ強豪ハンター4人を向かわせて下さい。言っておきますが・・真剣に選ばないとその方達は安易に命を落としますよ・・。それと・・断ればこの件は終了。しかし犠牲は増えます・・。さきほどの様に、この地に飛竜を放ち壊滅させます・・ワタシにはそれができる・・ククククフハハハハ」その男は人々にその一言を告げると高らかに笑い散らし、そしてその邪悪な剣を空にかざし、一瞬にして黒い霧となってその場から消えた。「何であったのだろうか・・」それを目撃した人々は数多くいたが、その状況を把握できたのは極一部の者であったであろう。「闇の力か・・」【続く】

◎動き出す闇の力。その背後で動く黒い影・・。
 そしてマスターの下す指令は。そしてROADは?
 次回「――闇への挑戦――」へ。





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最終更新日  2005年11月03日 20時42分29秒
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