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2005年12月03日
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カテゴリ: セカンド冒険紀
【――暗黒の4日間――】

襲い迫る闇の力の前にもはや為す術のないROAD達。しかしそんな絶体絶命の中、邪悪な暗黒雲が裂き乱れ、目映い光をまとった銀色の火竜が姿を現した。その光は一瞬にして闇を消し去り、蒼いリオレウス達を正気に戻す。闇の邪神の正体も分かり、そして銀色の火竜の協力あって敵を討つ術を見いだしたROAD達は、その日に向けて準備を始めるのだった。

ゲストハウス・キングルームのベッドの上でROADは昨日の出来事を振り返っていた。何よりもあの銀色のリオレウスの存在が心に何かを残していたのだろう。「我ら火竜の民は今、そなたらに牙を向けるつもりはない。我らはそなたらに協力しよう」その言葉をどう受け止めて良いか、すぐには答えが出ないでいた。むしろ初めてその姿を見せた銀色の火竜と話ができるなど、夢でも見ているのではないかとただそう思っていた。―――朝早く、ROADは工房へ向かった。街の皆が今、黒竜戦に向けて全力を注いでいる。そんな中ROADも一つの希望を見い出していた。黒竜に対抗する術の一つである龍属性の力。その力を宿した武器を用いれば勝機もあるかもしれないとマスターが言っていたことを忘れはしなかった。この街の全員が龍属性の力を手にすればもしかしたら闇の力に対抗できるかもしれないと、それが一つの希望であったのだ。そしてROADは以前から使用していたペイルカイザーを手にした。龍属性を備えた武器の一つであるこの剣だが、しかし若干その力の弱さをROADは実感していた。「これじゃぁ・・ダメかもしれない」そう昨日の夜にすでに決めていたROADは、以前街の人達と話した話題を振り返っていた。《伝説の龍殺しの剣》それをROADは作ろうと考えた。その剣を持つ者は敵なしと言われるほど、希にしか存在しないその剣に向けてROADはただ、一つマスターに願い入れていた。―――「ROADよ、伝説の剣を持つということはとてつもない力を手に入れるということじゃ・・。その力は飛竜を消すための力を宿した究極の剣・・。もしその使い道を外せばこの世界の秩序が乱れる、ということはわかっておろうな?」その言葉は強くROADの心に残っていた。マスターの真剣な瞳にROADはただ一言「わかっています」そう述べた。マスターももはやROADを一流のハンターとして認めていたのか、その言葉に反する様子もなかった。そして奧の部屋にROADを連れて行ったのは他でもない。その部屋に眠った龍の魂が今、ROADの手元に舞い降りたのだ。「その剣を作るためにはこれが必要とされている・・。もはや黒龍との戦いまでに余裕はないしの。世界の危機として、このワシの私物をお主に分け与えよう・・」その言葉が指し示した物は小さな箱に封じ込められ、箱を開くと眩しいほどの光を発した。何十にも包まれたそれは『老山龍の逆鱗』とそうマスターが呼んでいた。それは極一部の本に記された歴史の中の巨大な龍の堅物。その稀少な物を手にするということがどれほど恐ろしいことか、しかしそれが今のROADにとって必須の物であるということは事実、迷うことなくROADもマスターもただ闇を討つために今それを使って伝説の剣に手を掛け始めるのであった。―――「さぁこれで第2段階『ドラゴンマサクゥル』の完成じゃ・・」額に大量の汗を流した龍ジジを含めた3人の老人が、その見事な剣を今ROADに指しだした。その剣に込められた力は計り知れない。ROADがその日までに手に入れた稀少な火竜の逆鱗を数多く使うなんとも贅沢な武器だ。また、例の老山龍の逆鱗にさらにその鱗も加えた絶品。それはもちろんマスターの協力なしでは完成することのない幻の剣であっただろう。しかしその剣はまだ最強には達していなかった。まだ進化の可能性を秘めたその剣を再びROADは工房に預けた。ROADのボックスの中には今までに入手した数多くの素材が眠っていたが、この日それらはその剣を作るための資金としてほとんどが売られた。「よし、とりあえずこれでいいな・・。黒龍との決戦の日まであと4日・・」それが今ROADらに与えられた短い時間であった。―――一方《グオォオオ》巨大な闇の力はどこかで唸りを上げていた。「ワレニハムカウモノハホロビルウンメイ・・コノセカイハモハヤワレノシュチュウニアル・・」《グオォオオ》―――そしてそれに対するは火竜の民。銀色のリオレウスの周りに集結した無数の火竜達。それらが一気に動く時、今までにない歴史史上最大の戦争が起こることであろう。―――《ザシュザシュ》《グオォオ》別の場所ではその強力な一撃が鎧竜グラビモスを絶命させた瞬間であった。白い白銀の角を両肩に付けた見事な防具を装備していたのは紛れもなくブレイブであった。「よし、これで揃ったな」ブレイブは一人火山へ足を運び、上位クラスの鎧竜を倒していた。その目的は防具の生産。しかしそれはグラビドフォールド“G”と呼ばれる物で、最近の“S”や“U”には劣る防具であった。何故それを今さら生産したのかというと、もちろんブレイブのある考えのためであった。それは黒龍の体位を傷つけるためにはそれ相応の斬れ味が必要であるとのことであった。しかしそれは斬れ味最高の青色でも不可能とのことで、マスターにそれを聞いた瞬間この策しか頭を過ぎるものはなかった。この時ブレイブの防具は頭と足が蒼いリオレウスの素材で作られたリオソウルS、胴は通常のリオレウスの鎧、レウスSメイル。腕はあの一角竜モノブロスの素材を使ったモノブロスSアーム、そして腰はグラビモスGフォールドであった。それらを装着することで防具に眠った能力、スキルが発動する。「よし、これで斬れ味がアップする」―――また別の所で素材集めをする者たちもいた。黒竜の話題でいつも以上に賑やかな街。すると店の叔母さんが言った。「毎度あり~」どうやら購入したのはリゾットの様だ。「おぉ~い、リゾットっ、こっちもOKねぇ」向こうから聞こえてきたのその声はリーゼルであった。「よし、早速取りかかるぞ」そう言うと二人は工房へ足を進めた。「竜の爪と・・カラ骨「小」っと・・」そう言うとそれは調合され、見事に拡散弾Lv2を生み出した。「こちらはバストンメイジっ。あの毒怪鳥のボウガンねっ」そう言うとリーゼルは巨大なボウガンを腰に抱えた。「良し、俺はメイルシュトローム改っと。これで良しだ」二人は拡散弾とその素材、また多種の弾をバッグに詰め込み武器を構え、今にも黒竜に挑むかのように準備万全の状態に入った。―――「ふむ、ワシも新たな剣を抜かねばな・・」マスターも刃ころびたその伝説の双刃を倉庫に眠らせ、そして新たな武器に手をつけていた。街の人々は手を休めることなく、ひたすら黒竜に対抗する術を身につけていった。1日、また1日と過ぎて行った。そして残り1日。その日は最後の微調整。又は最後の戦いに向けての憩いの1日であったかもしれない。「――マスター・・ついに明日ですね・・。」そうベッキーが言った。「うむ」マスターはただそう言ってパイプを口に加えながらただそこでじっとしていた。ROADも、多くの人々もこの日だけは一時体を休めた。予期せぬその最大の出来事が起こるまでは。―――「緊急連絡っ、ミナガルデ西エリア206にて山が・・いや、巨大な・・・龍が突如出現しましたっ。応援を、応援を要求しまっ・・・ツーーー」その放送が城に知らされた瞬間、静かだった街の所々から騒ぎ声が聞こえた。それが、その“龍”が黒竜であるかどうかわまだ解らなかったが。しかしマスターはそれを黒竜ではないと否定した。「まさか・・闇の力の影響で・・やつが目覚めおったか?!」マスターの瞳が開く。「なんだっ?!」街の人々が皆その方向へ目を向けた。《グオォオオオ》夢にも思わぬその存在。それは大地を揺るがす巨大な災害その物であっただろう。《グオォオオオ》飛竜でも黒竜でもないその龍は、間違いなくギルド城へ少しずつ、確実に進行していた。街は次第に地震かと思われる揺れを感じ始め、その地響きは止む様子を見せなかった。巨大龍の進行が始まった。「くっ・・こんな時に・・なんという不運じゃろうか・・。ベッキーよっ。全ハンターを集結させよ。やつは我らの力全てを合わせねば打ち倒すことはできぬ、伝説の怪物じゃ・・」そして黒龍との決戦を明日に控え、突如出現したその巨大な龍に向かってROADらは走り出した。最悪の予感が走る。【続く】

◎不安を胸に、人々は黒龍に対抗する術を見いだした。そして黒龍との戦いを明日に控え、突如出現したその巨大な敵に向かう者達。もはやハンター達に休む間はない。ROADらが向かう先に存在する脅威の敵はいったい。





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最終更新日  2005年12月04日 00時33分55秒
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