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福岡間気象台は今日17日、九州北部(山口県を含む)が、梅雨入りしたとみられると発表しました。平年より13日、昨年より19日遅い梅雨入りで、1951年の統計開始以来4番目の遅さだそうです。また宮崎県と鹿児島県で今夜から明日にかけて、線状降水帯が発生する可能性があり、これまでの雨で地盤が緩んでいるところもありますので、土砂災害に対して厳重な警戒が必要となります。九州各地では明日、朝方は雨ですが次第に天気が回復し、数日は晴天に恵まれますが、週末から再び雨となってしばらくぐずつく日が続きます。遅めに到来した梅雨が本格的に来る前に、湿度対策などをしておきましょう。それでは、今日はここまで。
2024年06月17日
宮崎県の南宮崎駅と鹿児島県の志布志駅を結ぶJR日南線は、昨年で開業60周年を迎えました。これを記念してJR九州では日南線で運用されているキハ40系気動車1両を、JR九州おなじみの塗色から『たらこ色』とも呼ばれる『首都圏色』(朱色5号)に変更し、7月12日から運行を開始するそうです。本来なら60周年にあたる昨年に行われるはずだと思いますが、台風による一部不通からの復旧作業のために余裕がなかったのでしょう。(キハ40系(JR九州色))(キハ40系(首都圏色))ちなみに『首都圏色』という名前ですが、現在の首都圏地区(JR東日本)では、ほとんどの路線が電化されていて、非電化は八高線の一部や久留里線などを残すのみです。そのため、この塗色は首都圏ではむしろ見られないものとなっています。かつては首都圏の国鉄の非電化路線で導入された塗色で、九州のローカル線でも新製時はこの首都圏色で運行されていました。7月7日には南宮崎駅でお披露目会が行われるそうで、塗装代をケチっているJR西日本以外で首都圏色の気動車が見られる機会ではないかと思います。それでは、今日はここまで。
2024年06月16日
日本各地はこの週末に梅雨入りが予測されていましたが、それを裏切るかのように各地で6月とは思えない猛暑が記録されました。この時期になると『梅雨』だけに梅を使った保存食を作り始めるころになります。スーパーでも梅干しや梅酒を家庭で漬けるための器具を販売し始めました。しかし今年は全国で梅が記録的な不作に見舞われています。というのも、今年は暖冬だった影響で開花が早まったため、受粉がうまく進まなかったことに加えて、3月には長雨や晩霜の影響が強く、これらが重なった結果記録的な不作となったようです。九州髄一の梅の産地である大分県日田市大山町でも、主力品種である南高梅の生産量が例年の3割程度にとどまり、その分価格が例年の3~4倍に高騰しているそうです。ただ関係者によると、「品質については例年通り高いものができている。」ということですので、購入数は少し減るかもしれませんが、おいしい梅干しや梅酒が九州各地で作られ、夏バテ防止に役立ってもらいたいですね。なお、許可をもらってない人がみりんで梅酒を作ると酒税法違反になります。それでは、今日はここまで。
2024年06月15日
今年5月に私的整理である『事業再生ADR』の手続きを申請し、経営再建への取り組みを始めたばかりである鹿児島の老舗百貨店、山形屋(やまかたや)で、経営再建開始後初の株主総会が行われました。(山形屋百貨店、2011年11月撮影)株主総会は351人の株主のうち43人が出席しました。その中では経営陣から『事業再生ADR』の申請に至った経緯や、今後の事業再生計画などについて報告がありました。また、現場を指揮する執行役員制をして取締役は経営の意思決定に専念し、役員数は13人から8人に減少することや、国分山形屋や川内山形屋など関連会社6社を8月1日付で山形屋に吸収合併すること、さらに創業以来初の社外取締役として、メインバンクである鹿児島銀行からの出向者1人を取締役に迎え入れることが決定されました。某関西の大手私鉄のように株主からの質問などは無く、株主総会自体は例年通り約30分で終了しました。出席した株主たちも現実を受け止め、一緒になって山形屋を再建しようという思いでした。経営陣・株主・自治体・そして百貨店を利用されるお客様が一丸となって、山形屋の経営再建が成功してもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2024年06月14日
熊本県内で路線バスや鉄道を運行する5つの事業者では運賃の決済手段のうち、Suicaやnimoca、SUGOCAなど全国交通系ICカードの利用を年内にも廃止し、本年度中にクレジットカードなどのタッチ決済を導入する方針を決めたことが明らかになりました。また熊本市電でも機器更新の時期である2026年春から全国交通系ICカードの決済を廃止する方針を熊本市の大西市長が明らかにしました。理由としては機器更新の費用が高いことが挙げられています。ですがコストだけ重視して利用者の利便性を失わせるのは愚策であるとしか言いようがありません。国から更新費用を補助してもらうとか、バカの1つ覚えで自家用車ばかり使ってる連中から1台当たり1万円くらい、『公共交通機関利用促進特別地方自動車税』という名目で徴収してそこから費用を賄うとかして、全国交通系ICカードを熊本県でいつまでも使用できるようにすべきだと思います。地元新聞社が行ったアンケートでは、この愚策に対して「反対」(どちらかといえばを含む)と回答:68.9%「賛成」(どちらかといえばを含む)と回答:14.1%と圧倒的に反対が多数となりました。なお熊本市電の場合は昨年度の運賃の支払いに使用された決済手段は全国交通系ICカード:50.5%クレジットカード:1%となっており、廃止になると利用者が激減することは火を見るより明らかです。さらに全国交通系ICカードが使えないことが理由で、観光客が来なくなったり、ビジネスチャンスを失ったりして経済力の大幅な低下が起こることも懸念されます。今日開催された熊本市議会一般質問でも、熊本市電の全国交通系ICカード決済廃止に関する内容が取り上げられ、「利用者目線を完全に無視したもので、軽率な判断。」「熊本市だけが全国交通系ICカード空白地帯となる。今回の市長の判断は明らかに顧客サービスの質や利用者数の低下を招くことになると思うが、市民や利用者の理解が得られるのか。」と議員たちが猛反発しました。これを受けて大西市長は「バスなどの状況を見た上で判断する。」と回答し、廃止方針を先送りすることを表明しました。市電以外の交通事業者が愚策を強行したことで利便性が格段に下がって利用者もいなくなってジリ貧になるところは見たくありませんが、明らかに失敗が見えている全国交通系ICカード決済廃止という愚策を熊本市電でも行わないことを心より願っています。それでは、今日はここまで。
2024年06月13日
季節は6月に入りましたが、今年は梅雨入りの時期が全体的に遅めのようです。それどころか九州北部では明日・明後日にかけて気温30度以上の真夏日となる予報が出ており、熱中症に警戒が必要です。一方、鹿児島県奄美地方では5月21日ごろ、九州南部では6月8日ごろにそれぞれ梅雨入りしたとみられていますが、いずれも平年より9日遅い梅雨入りとなっています。12日時点で沖縄や奄美地方に梅雨前線が停滞している影響で大雨となっており、一部地域では避難指示が出されたところもあります。梅雨前線は週末にかけて九州南部付近に北上する見込みで、九州の広い範囲で大雨が降る予想が出ており、この時期に九州北部でも梅雨入りする可能性があります。厚手の洗濯物は明日・明後日までに済ませておいた方が良さそうですね。それでは、今日はここまで。
2024年06月12日
今日6月10日は『時の記念日』です。これは飛鳥時代の671年6月10日に大化の改新や百人一首で有名な天智天皇が日本で初めて漏刻と呼ばれる水時計で時を計り、人々に時を知らせたことに由来します。その天智天皇を祭神として祀っている福岡県朝倉市の恵蘇八幡宮では『時の記念日』にちなんで、10年前から時計の供養祭が行われています。日本では使わなくなった針や櫛、人形などを寺社に集めて供養が行われていますが、この行事では全国各地から壊れて動かなくなった時計を集めて祭壇に並べ、長い間時を刻んできた時計に神職が祝詞を奏上するというものです。なお、この供養された時計は他の供養の行事のように燃やすというわけではなく、県内の時計職人で構成される『福岡時計職人の会』の事務所で大切に保管され、他の時計を修理する際の部品として再利用されます。これは近年よく耳にするSDGsにも通ずる取り組みではないかと思います。皆様のご家庭にある壊れた壁掛け時計や懐中時計、腕時計などがあれば、恵蘇八幡宮で供養してもらうというのはいかがでしょうか。(さすがにスマートウォッチは難しいと思いますが・・・)それでは、今日はここまで。
2024年06月10日
鳥栖JCTは九州道・長崎道・大分道が交わる九州の高速道路の要衝です。付近にはその地の利を活かして工業団地や物流倉庫が相次いで進出しています。有名なところではアマゾンジャパンの倉庫があり、これができたことにより九州北部でアマゾンで注文した商品が当日中に配送することが可能になりました。しかしながら付近のインターチェンジ(IC)は長崎道側にある鳥栖ICのみで、交通量が集中するようになってきたことから新たなICの建設が進められました。そして今日、九州道鳥栖JCT~久留米IC間に、『小郡鳥栖南スマートIC(SIC)』が開通しました!スマートICですのでETC専用の出入口となりますが、ETC非搭載車などが誤って進入した場合に、安全に元の道路に戻るための『環道型退出路』を九州のSICでを初めて導入しました!また福岡県小郡市と佐賀鳥栖市の境界線に設置されており、全国で初めて2つの県にまたがるSICとなりました。小郡鳥栖南SICの開通によって鳥栖JCTの南側にある工業団地や物流倉庫は、鳥栖ICとの分散を図ることができます。また、熊本にTSMCの工場が進出したことで半導体関連産業の進出も期待されており、数年後にはアサヒビールの新工場も小郡鳥栖南SICの近くに建設される予定です。今回のSIC開通が小郡市・鳥栖市のさらなる活性化につながるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年06月09日
2020年の熊本豪雨で被災したJR肥薩線(八代~吉松間)のうち、八代~人吉駅間は鉄道で復旧させることが熊本県とJR九州の間で基本合意しました。今後は利用者増加に向けた数値目標などを定めて、今年度中に最終合意を結ぶことを目標としています。今日は熊本県と球磨川流域の12市町村で構成される『肥薩線再生協議会』の会合が開かれました。その中で復旧後の肥薩線利用促進策として、今年3月に惜しまれつつ引退した『SL人吉』の58654号機を、JR人吉駅の隣に常設展示する計画についても話し合いが行われました。(SL人吉、昨年5月熊本駅にて撮影。)すでにJR九州からは58654号機を人吉市に無償譲渡されることが決まっていますが、機関車は一度分解されて人吉まで運ばれて再度組み立てられます。人吉駅に隣接して格納庫と展示スペースが設けられ、格納庫と展示スペースとの間を移動する動態保存となる予定です。ただし動力は石炭ではなくコンプレッサーにより圧縮された空気を使う予定です。展示についてはSL人吉の誕生日にあたる11月18日から公開を行う予定とされています。100年以上にわたって活躍した58654号機の新たな活躍に期待しています。それでは、今日はここまで。
2024年06月06日
九州各地の空港に就航しているソラシドエア(宮崎市)が、2023年度の決算を発表しました。本業のもうけを示す営業利益は約17億円で、4期ぶりに黒字転換を果たしました!また、売上高にあたる営業収入は約499億4000万円で、過去最高額を更新しました!!そして昨年度の利用客は約215万2000人で、こちらも過去最多を更新しました!!昨年5月に新型コロナウイルスが5類に移行したことで旅行需要が回復したことや、自治体と協力して東京・羽田と九州各地を結ぶ路線の利用喚起策が功を奏したこともあり、同社が就航させている14路線の搭乗率は70.5%と、前年度より10ポイントアップしたことが主な要因ではないかと思います。ただし、燃料費や人件費が上がっていることなどから営業利益はコロナ禍前の水準には届いていないということです。ソラシドエアには今後も需要喚起へ向けた取り組みを行ってもらいたいですね。また国土交通省に働きかけて羽田空港の中央部分のPBBを九州路線に優先的に割り当てるようにすべきだと思います。空港に到着してものすごく長い距離を歩かされたり、最悪の場合バスに乗せられるという屈辱を受けたりするとリピート率が下がるのは必至です。『羽田から九州へ向かうお客様は全員VIP待遇』とするよう九州各県とスクラムを組んで訴えかけるべきだと思います!それでは、今日はここまで。
2024年05月30日
JR九州では3月から九州新幹線の博多~熊本間で、インターネット限定の割引切符の『九州ネット早特7』についてダイナミックプライシングを試験導入していましたが、7月から本格導入することが発表されました。対象は試験導入の時と同じ『九州ネット早特7』で、博多~熊本間については、正規料金:5230円従来の早特7:3800円ダイナミックプライシング:3400~4200円となります。新幹線にダイナミックプライシングが導入されるのは全国でも初のケースとなります。ダイナミックプライシング導入により、混み合う便を割高にする代わりに、空きが多い便を割安にすることで乗客を分散させるというメリットがあります。早朝・深夜便の乗車率がダイナミックプライシングによって改善されるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年05月29日
先日、フィリピン付近で今年の台風1号が発生しました。台風1号はフィリピンの東海上を東北東へ向けて時速15kmで進んでいますが、29日には暴風域を伴ったまま強い勢力で、沖縄の大東島地方に接近し、30日ごろに九州に最接近する可能性があります。台風1号接近の影響で暖かく湿った空気が入り込んだことから、気象庁は今日、鹿児島県(奄美地方を含む)、宮崎県に、線状降水帯の予測情報を発表しました。それによると27日夜から28日の日中にかけて線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性があるそうです。明日18時までの予想降水量は九州南部の多いところで300mmとなっており、警報級の大雨に注意が必要です。まだ雨足が強くならないうちに、避難所へ避難を行ったり災害対策を行っておきましょう。それでは、今日はここまで。
2024年05月27日
水郷・日田に初夏の訪れを告げる『日田川開き観光祭』が、昨日・今日にわたって開催されました。このイベントは筑後川水系のアユ漁解禁に合わせて開催されており、昨日は桶に乗った参加者が川に浮かべたフラッグを取り合う『ハンギリフラッグ争奪戦』や、日田駅周辺の清掃活動などが行われました。今日は最高気温32.3度という全国でも2位の暑さとなった真夏日の中で、様々なイベントが開催されましたが、目玉となったのはディズニーキャラクターによるスペシャルパレードでした。実はこのディズニーパレードは2020年に行われる予定でしたが、新型コロナの影響でイベント自体が中止になってしまったため実現できず、今回実に3年越しの実現となりました。日田市の中心部でミッキーやミニー、ドナルドやグーフィーなど、おなじみのキャラクターたちが約1Kmにわたって楽しいパレードを披露しました。沿道には本場のディズニーリゾートに負けないくらい、大勢の家族連れが集まり、ミッキーたちに声援を送っていました。これから梅雨のシーズンに入りますが、今年は豪雨被害に悩まされることなく、日田に大勢の観光客が訪れるといいですね。それでは、きょうはここまで。
2024年05月26日
西九州新幹線の未着工ルートである新鳥栖~武雄温泉間は、未だにルートが決まっていない状況です。これはJR九州&長崎県と佐賀県の意見が合わないからです。5月13日にJR九州本社(福岡市)で、JR九州の古宮社長・佐賀県の山口知事・長崎県の大石知事による三者による意見交換が行われましたが、話し合いは平行線に終わりました。このことについてJR九州の古宮社長は24日に会見を行い、「佐賀県としては負担が大きいという話もあった。負担のルールについては私も長崎県も一緒になって要望に行きましょうと(山口知事に)話しました。ルートの議論を行うには建設費とか大きく変わってくるので、(新幹線建設は)あくまでも国の事業ですので、国を入れないと話はできないのではないかと思います。」と語り、国も交えた『四者協議』の必要性を訴えました。これに対して山口知事は国を入れて話し合いを行うことに慎重な姿勢を示していましたが、現行のルールを佐賀県に有利なルールにしようとJR九州や長崎県が動こうとしているのに、それを拒否すること自体がナンセンスだと思います。これではただ単に佐賀県が駄々をこねているだけです。佐賀県はもっと他の二者に歩み寄るべきだと思います!佐賀県がいつまでもわがままを言い続けるのであれば、リニアでゴネている静岡県とのチキンレースを行うべきだと思います。佐賀県が西九州新幹線のフル規格着工に合意するのと、静岡県がリニア建設着工に合意するのとどちらが早いか競争を行い、早く決断した方に国が社会保障などを手厚くするのです。逆に決断ができなかった方には予算の割り当てを減らすなどペナルティを与えます。こうでもしないと首を縦に振らないのではないでしょうか?それでは、今日はここまで。
2024年05月25日
一般の人が自家用車を使って有料で客を運ぶ『日本版ライドシェア』が今月中にも福岡交通圏(※)で開始される予定です。※福岡市、春日市、大野城市、筑紫野市、太宰府市、古賀市、糸島市、 那珂川市、宇美町、篠栗町、志免町、須恵町、新宮町、久山町、粕屋町すでに応募した業者に対して国土交通省から許可された台数の割り当てが終わり、今日からライドシェアの予約に使用する配車アプリの公開が始まり、デモンストレーションも開始されました。実際に予約で使用される配車アプリでは、『一般タクシー』と『タクシー・自家用車』の2つを選択できます。『タクシー・自家用車』を選択するとライドシェアの車が配車される可能性がありますが、必ずライドシェアの車が来るわけではありません。これは日本でのライドシェアの導入目的の1つが、タクシーやドライバー不足の解消だからであり、車の空き具合によっては通常のタクシーが配車される場合もあります。福岡市やその周辺でのタクシー不足がライドシェアによって解消され、他の九州の都市でもライドシェアが広がるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年05月24日
一般の人が自家用車を使って有料で客を運ぶ『日本版ライドシェア』がいよいよ福岡交通圏(※)で開始されることになりました。※福岡市、春日市、大野城市、筑紫野市、太宰府市、古賀市、糸島市、 那珂川市、宇美町、篠栗町、志免町、須恵町、新宮町、久山町、粕屋町ライドシェアではタクシー業者が自家用車で実際に客を運ぶドライバーに対して、始業前の点呼やアルコールチェックを行います。利用者はタクシー業者と提携した配車アプリを使って予約を行い、この2者の間でキャッシュレスによる事前決済を行いますので、ライドシェアの運転手と利用者との間に金銭収受は発生しません。国土交通省九州運輸局によると、今月10日までに行われた意向調査の結果、福岡交通圏のタクシー業者95社中41社が参入の意向を表明しています。福岡交通圏内では毎日ライドシェアの営業が許可される予定ですが、月曜日~木曜日:16時台から21時台、110台金曜日・土曜日:16時台~翌5時台、260台日曜日:15時台~21時台、115台と、曜日によって営業可能な時間帯や台数が決められています。やはり利用者が多くなる金曜日の夕方~夜などは多めになっていますね。九州運輸局では20日以降に各事業者に台数の割り当てを行い、5月中にはライドシェアが開始される予定となっています。働き方改革などによるドライバー不足を解消できるようになれば、九州の他の都市圏でも導入してもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年05月17日
昨今、物流業界では『物流2024年問題』が話題になっています。これは今年4月から労働基準法が改正され、ドライバーの労働時間に上限が設けられることで、トラックでの輸送力が不足することが懸念されているというものです。これに対してJR各社では新幹線を使った荷物輸送サービスを強化しています。そして明日5月17日からは、新幹線全区間でのサービスが開始されることを受け、JR九州では鹿児島港で水揚げされたカツオを、新幹線で東京まで運び、東京・赤坂にあるJR九州が運営している『赤坂うまや』で提供するという試みを行います。実際には以下の予定で運ばれます。鹿児島港↓鹿児島中央駅(7:42発)↓(さくら544号)新大阪駅↓(こだま728号)東京駅(16:48着)↓赤坂うまや朝方に鹿児島で獲れた新鮮なカツオをその日のうちに東京で味わえますので、新幹線を使った荷物輸送サービスがさらに普及するといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年05月16日
現在、西九州新幹線は武雄温泉~長崎間が開業していますが、新鳥栖~武雄温泉間については未整備区間であり、正式なルートがまだ決定していません。そのため、博多方面からは武雄温泉駅で在来線特急との平面乗換が発生します。(武雄温泉駅、昨年5月撮影。)この未整備区間のルートを巡って、佐賀県・山口知事、長崎県・大石知事、JR九州・古宮社長の三者が今日、福岡市内のJR九州本社で、初の意見交換会を開催しました。会合は約2時間にわたって非公開で行われましたが、佐賀駅を経由する在来線並行ルートを主張するJR九州側の意見と、佐賀空港周辺を通る南回りルートも検討に加えるべきと主張する佐賀県側の意見がかみ合うわけがなく、今回は決着がつきませんでしたが、今後も意見交換を続けることは合意したそうです。意見交換は今後も継続されるそうですので、採用されなかった方の救済・見返りなどについても話し合ってもらいたいですね。(例:東北・上越新幹線上野~大宮間建設の見返りで開業した埼京線)それでは、今日はここまで。
2024年05月13日
1987年に国鉄が分割・民営化されて間もない頃は、JR旅客6社のすべてで運賃が同じでした。しかし1996年1月10日にいわゆる『三島会社』であるJR九州・四国・北海道の3社が値上げを行いました。この時から小倉~博多間の運賃(特急料金を含まない部分)についてはJR九州(在来線)の運賃とJR西日本(新幹線)の運賃がそれぞれ異なる状態になりました。三島会社のうちJR九州は様々な経営努力を行い、九州新幹線の開通もあったことで、本州3社に続いて株式上場を成し遂げることはできましたが、運賃を本州3社に合わせることは今までありませんでした。なおJR四国やJR北海道はJR九州以上に厳しい状況がいまだに続いています。その後消費税増税に伴う値上げは何度か行われてきましたが、コロナ禍前の利用客数に回復しない現状を踏まえ、鉄路維持に向けた人件費や設備投資、豪雨などの自然災害からの復旧に対する原資を確保する目的で、JR九州ではとうとう先述の1996年以来となる消費税増税を理由としない鉄道運賃の値上げを検討しているようです。すでにJR九州社内では値上げ幅や適用対象を検討しており、細かい影響についてはまだ分かりませんが、競合する西鉄でも運賃値上げが行われていますので、福岡都市圏は大幅な値上げにはならないと思いますが、地方の切り捨てだけは行わないでもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年05月12日
鹿児島にある老舗百貨店の山形屋(やまかたや)が、経営悪化により金融機関の支援を受けて経営再建に着手することが明らかになりました。(山形屋百貨店、2011年11月撮影)近年、鹿児島市内ではアミュプラザなど大型商業施設が進出したことで、山形屋ではそうしたライバルとの競争の激化や耐震工事などの設備投資に加えて、新型コロナの影響が重なり経営が悪化していたということです。山形屋グループは去年12月28日、収益性の確保と資本強化などを目的として、私的整理である『事業再生ADR』の手続きを申請したということです。今後は一般社団法人事業再生実務家協会の関与のもと、金融機関などと債権整理などを行う予定です。なお負債総額は約360億円で、債権を持つ金融機関は17社です。すでに債権者の金融機関に事業再生計画を提出しており、メインバンクである鹿児島銀行から役員を受け入れたり、経営層の報酬を全額カットすることなどが盛り込まれています。なお、宮崎山形屋(宮崎市)などを含めた各店舗の営業は継続されるそうで、お客様や取引先様に影響が及ぶものではないそうです。ここ数年、全国各地で百貨店の閉鎖が相次ぎ、中には百貨店が1つもない県もありますが、先日経営再建を表明した佐賀玉屋とともに、山形屋にも頑張ってもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年05月10日
最大で10連休になる人もいた今年のゴールデンウィークも今日で最終日です。すでに昨日のうちに移動を済ませて今日1日ゆっくり過ごした人もいると思いますが、九州各地の駅や空港は今日がUターンラッシュのピークだったようです。福岡空港をはじめとした九州各地の空港では、羽田や伊丹・関空を結ぶ便を中心にほぼ満席の状態でした。福岡空港の国内線ターミナルではUターン客であふれていましたが、国際線ターミナルでは海外からの帰国ラッシュが発生していました。今年は一時1ドル=160円台と円安が進行し、昨年と比較するとあまりお金を使うことができなかった人が多かったのではないでしょうか?そして九州新幹線や山陽新幹線は昨日からUターンのピークが続いており、午後を中心に山陽新幹線上りの指定席がほぼ満席で、自由席のある便で乗車率が一部100%以上となりました。今年は円安もあって海外旅行を控える代わりに国内旅行が増えたのではないかと思います。ですが円相場に関わらず来年のGWは九州各地の観光地がにぎわうといいですね。明日から仕事の方が多いと思いますが、5月病には気を付けましょう。それでは、今日はここまで。
2024年05月06日
今年のゴールデンウィークもいよいよ明日までとなりましたが、各地では今日からUターンラッシュが始まっています。九州でもJRの新幹線・在来線の駅や空港ではUターン客でにぎわっていましたが、高速道路は九州各地で上り線(本州方面)の渋滞が発生しています。18時15分現在の九州各地の高速道路の渋滞状況は以下の通りです。(いずれも上り線)九州道・基山PA付近~鳥栖JCT手前間、9Km九州道・広川IC/SA付近~山川PA付近、16Km長崎道・小城トンネル出口付近~武雄北方IC付近、15Km大分道・鳥栖JCT~筑後小郡IC付近、5Km東九州道・築城IC付近~豊前IC付近、10Kmやはり鳥栖IC近辺はGW期間に渋滞が発生していますね。なお、関門橋が強風のため60Km速度規制が行われており、九州各地から本州へ向かう車でめかりPA付近に渋滞ができ始めています。ここまで好天に恵まれたGWですが、九州では明日の午後から雨の予報が出ており、Uターンラッシュとちょうど重なるため、明日移動される方は注意が必要です。それでは、今日はここまで。
2024年05月05日
ゴールデンウィーク期間中、毎年全国でもトップクラスの人出を誇る博多どんたく港まつりは今日でフィナーレを迎えました。最終日となった今日の夕方には『総おどり』で締めくくりました。昨日・今日の2日間で演舞台・パレード合わせて675団体・2万6400人が日頃の練習の成果を披露していました。昔からどんたくの時期は雨がよく降ると言われていましたが、新型コロナから復活した後は比較的晴天に恵まれています。今年のどんたくも両日ともに晴天に恵まれ、さらに5年ぶりに観光桟敷席が復活し、『完全復活』を遂げた今年のどんたくの人出は、主催者によると昨年より20万人増加して230万人だそうです。ゴールデンウィークはあと2日あります。どんたくが終わってゆっくり過ごされる方もいると思いますが、遠方から福岡に来られて、明日あたりからUターンされる方もいるのではないでしょうか?渋滞や待ち行列に巻き込まれないように早めに行動されることをお勧めします。それでは、今日はここまで。
2024年05月04日
今日からゴールデンウィーク後半戦が始まりました。日本列島はおおむね晴天に恵まれ、各地は行楽客でにぎわっていました。全国トップクラスの人出を誇る博多どんたく港まつりも、好天に恵まれて多くの方がパレードやダンスなどの出し物に見入っていました。また交通網でも渋滞や混雑が見られました。今年は東海道・山陽新幹線の『のぞみ』がGW期間中全席指定となり、自由席が混雑するということは無くなりましたが高い乗車率が続きました。そして高速道路でも下りを中心に渋滞が発生していました。東名高速や名神高速、中央自動車道など各高速道路で10Km以上の渋滞が見られましたが、今日最も長かったのは九州自動車道・鳥栖JCTからの32Kmの渋滞でした。ちなみに鳥栖JCTから32Kmとなると大宰府ICや福岡ICを通り越して、古賀IC付近まで伸びていることになります。福岡IC・大宰府ICから鳥栖JCTを経由して長崎・熊本・大分方面へ向かう車の流れと、どんたくで福岡ICを目指す車の流れが合わさったのではないかと思います。高速道路の渋滞ですが明日も上下線で発生が予測されており、下りは午前中に鳥栖JCTの手前にある九州道・基山PA付近を先頭に20Km、上りは九州道・広川IC付近を先頭に15Km、九州道 ・古賀SA付近、東九州道・築城IC付近をそれぞれ先頭に10Kmの渋滞が夕方に発生する予測が出ています。明後日になるとUターンラッシュも始まりますので、お車で外出される方は時間に余裕をもったスケジュールを組みましょう。それでは、今日はここまで。
2024年05月03日
明日からゴールデンウィーク後半戦が始まります。今年は4連休となりますので帰省や行楽で多くの方が外出されると思います。この時期、国内でもトップクラスの人出を誇る博多どんたく港まつりが明日・明後日にわたり開催されますが、今日は前夜祭として夕方からイベントが始まっています。福岡市役所前に設置された演舞台では、どんたくのルーツにもなった『博多松囃子』の稚児舞が子供たちによって披露されました。そしてどんたくの名物である花自動車も今日から運行を開始しています。なお3号車は3年連続で同じデザイン(ホークス&アビスパ)です。(2023年の花自動車3号車)(2022年の花自動車3号車)今年のどんたくは5年ぶりに観光桟敷席が復活し、ようやく完全復活の祭りを楽しむことができますので、一昨年や昨年よりも多くの方が福岡市内に訪れてもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年05月02日
今日からいよいよ5月です。5月になるとそろそろ新茶の季節ですね。立春から数えて88日目は『八十八夜』と呼ばれており、この日に摘んだお茶を飲むと長生きすると言われています。例年ですと5月2日が『八十八夜』にあたりますが、今年はうるう年で2月が29日までありましたので、今日が『八十八夜』にあたります。九州はお茶の生産が盛んで、多くの茶どころがあります。各県の代表的なブランド茶は以下の通りです。福岡県:八女茶佐賀県:嬉野茶熊本県:くまもと茶宮崎県:宮崎茶鹿児島県:知覧茶、霧島茶ちなみにこの5県は全国のお茶(荒茶)生産量トップ10にも入っています。上位10府県のうち半分が九州ということですね。このうち佐賀県、熊本県、鹿児島県では生産者やJA関係者らが献茶祭を行い、今年の豊作や茶業の発展を願って新茶を神前に奉納しました。訪日外国人観光客の増加に伴うインバウンド需要に対応し、日本の、そして九州の緑茶が世界各地で愛飲されることを願っています。それでは、今日はここまで。
2024年05月01日
今年1月3日に北九州市中心部の鳥町食道街での火災で被災した焼うどん発祥の店『だるま堂』が昨日、小倉井筒屋の本館6階に場所を移して営業を再開しました。(鳥町食道街、今年3月10日撮影。)(鳥町食道街の火災現場、今年3月9日撮影。)小倉井筒屋の8階には『だるま堂』と同じく鳥町食堂街で店が被災した中華料理『耕治』やうなぎ『川淀』がもともと店舗を構えており、今回『だるま堂』への支援を行うことになりました。新店舗のショーケースにはもとの店舗から持ち出した、先代店主から受け継いだ看板と『へら』が飾られています。火災発生から間もなく4カ月が経とうとしていますが、現場はまだがれきの撤去作業が始まったばかりで再建の目途が立っていません。ですが『だるま堂』の店主は「必ず鳥町食道街で営業を再開する。」という強い意志を表明しています。鳥町食堂街に戻るその日まで、焼うどん発祥の店を続けてもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月27日
球磨川水系の支流である川辺川では1966年にダムの建設が国により計画されました。しかしダム完成によって中心部を含む地域が水没することが想定されるため、建設に反対のスタンスを貫いていました。その後国と地権者との和解が進み、1996年に本体工事着工協定が結ばれました。ところが社会情勢の変化や反対運動などによって本体工事は進まず、先日任期を終えた蒲島前知事が2008年にダム計画の白紙撤回を表明しました。しかし2020年に発生した熊本豪雨により球磨川流域は甚大な被害を受けました。これを受けて蒲島前知事は方針を転換し流水型ダムの建設を容認しました。そして4月21日に行われた五木村の村民集会で木下丈二村長が流水型ダムの建設を受け入れることを表明しました。村民集会ではダム建設への賛否や村の振興策について意見が出されました。その後木下村長は、「しっかり一丸となって振興に臨む時期が来たと村民の皆様に集まっていただいて激励や貴重なご意見を賜ったということで、これから前に向けてしっかり進んでいきたい。」と語っていました。これにより五木村と熊本県・国はダムで水没する地域の利活用や、今後の村の振興策について協議を行っていくことになります。また本体工事は2027年度に着手し2035年度に完成予定です。国による計画から60年の時を経てようやくダムが建設されますが、一部が水没する五木村にとってもメリットのある振興策が行われることを願っています。それでは、今日はここまで。
2024年04月23日
今年もあと1週間後にはゴールデンウィークが始まります。GW期間中に日本有数の人出を誇る『博多どんたく港まつり』は今年も5月3日・4日に通常開催される予定です。どんたくの名物の1つに花自動車がありますが、かつて市内を走っていた路面電車に装飾を施した『花電車』の代わりとして登場し、毎年様々な題材で装飾されたトラックが市内中心部を回ります。先日、西鉄のHPにて今年の題材が発表されました。1号車 福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール2号車 マリンワールド海の中道3号車 ホークス&アビスパとなっています。ちなみに『ホークス&アビスパ』は3年連続になります。(2023年の花自動車)(2022年の花自動車)なお今年の花自動車は車両の燃料に、西鉄の路線バスでも導入実績がある次世代バイオ燃料『サステオ』を使用して走行します。3号車のデザインはほぼ変わらないと思いますが、見えないところで少しずつ進化している花自動車にも注目したいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月22日
大都市圏の私鉄では近年有料座席指定車両の導入が相次いでいます。そして九州唯一の大手私鉄である西鉄でも先週末から臨時の有料座席列車『Nライナー』の運行を開始しました。使用される車両は3000形で、クロスシート座席となっています。1日あたり下り3本が運転され、いずれも西鉄福岡(天神)発で1号:21:41発(大牟田行き)3号:22:11発(花畑行き)5号:22:36発(花畑行き)となっています。停車駅は二日市駅以降の急行停車駅となっています。(つまり昔の特急みたいに西鉄福岡(天神)を出ると二日市までノンストップなわけですね。)『Nライナー』に乗車するには乗車整理券(300円)の購入が必要で、先着200席分が運行日当日に販売されます。よって他の大手私鉄のように事前購入ができません。また運行時の種別も『Nライナー』専用の表示が無く『臨時』となっていました。『Nライナー』は4月は19日のみの運行でしたが、5月は7日・17日・21日の3回の運行が予定されています。おそらく現時点では臨時列車扱いとなっていますが、利用者が多くなれば通常ダイヤに組み込まれるのではないかと思います。コロナ禍が収まり、年末年始の忘年会・新年会を天神でやった帰りにゆったり着席して帰宅できると思いますので、ぜひ『Nライナー』が定期列車に昇格してもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月21日
今月26日からJR九州の久大本線で運行開始する新しいD&S(観光)列車の『かんぱち・いちろく』の車両が完成し、今日、JR九州小倉総合車両センターで報道陣にお披露目されました。そういえば今日電車に乗っていると、『かんぱち・いちろく』の中吊り広告がありました。首都圏なのに右下の赤いJR九州のロゴが見られるのは何とも珍しいことです。『かんぱち・いちろく』の車両の外装はつやのある漆黒となっています。内装では1号車と3号車に畳が敷かれた個室があります。また2号車は杉の一枚板カウンターを備えたラウンジとなっており、ビュッフェ兼ねているそうです。乗客には福岡や大分の名店が手がけた和食やフレンチのお弁当が曜日ごとに変えて提供されます『かんぱち・いちろく』の車両はかつて『いさぶろう・しんぺい』で活躍したキハ47形気動車を1・3号車に流用したもので、2号車は久大本線の普通列車でも使用されているキハ125形気動車を改造して編成に組み込みました。『かんぱち・いちろく』の愛称は久大本線の開通に深く関わった麻生観八と衛藤一六という2人の人物が由来です。博多発が『特急かんぱち』(月・水・土運行)、別府発が『特急いちろく』(火・金・日運行)となります。運賃は大人(弁当付き)が1万8000円からとなっています。まだ運行開始していませんがゴールデンウィークまではほぼ予約が埋まってしまっているそうです。『かんぱち・いちろく』が久大本線の新たな観光の目玉になってもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月19日
かつて、福岡市東区の箱崎キャンパスにほとんどの施設があった九州大学は、2005年から2018年にかけて段階的に福岡市西区の伊都キャンパスに移転し、総合研究博物館(旧工学部本館)など一部を残して取り壊されました。箱崎キャンパス跡地の面積は約50万㎡もあり、福岡ドーム約7個分に相当します。このうち南側の約28.5万㎡の再開発を担う事業者の入札が今日行われました。3つの企業グループが参加した入札の結果、住友商事・JR九州・西鉄・西部ガスらで構成される地場連合が優先交渉権者に決まりました。落札した地場連合のグループは再開発のテーマを、『スマートシティ』としています。高速通信や人工知能などの最先端の技術革新を導入し、質の高い生活空間を生み出すことを目指しており、住宅や医療施設・商業施設が整備される予定です。また福岡・九州のグルメをテーマにした日本最大級のフードパークを作る構想もあるそうです。箱崎キャンパス跡地の北側にはJR鹿児島本線の新駅も設置される予定です。西鉄貝塚線・福岡市地下鉄箱崎線の貝塚駅に近く、新たな交通の結節点になるのではないかと思います。新たな生活拠点や観光名所が整備されるような再開発になるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月18日
近年日本各地に進出しているアメリカ最大のホテルグループのマリオット・インターナショナルは今日、HMIホテルグループが所有する国内7つのホテルを『マリオット』にリブランドすることが発表されました。その中には北九州市内にある、ホテルクラウンパレス小倉(旧・東京第一ホテル小倉)とホテルクラウンパレス北九州(旧・北九州プリンスホテル)も含まれています。2つのホテルは改築工事を経て来年には、『コートヤード・バイ・マリオット小倉』と『コートヤード・バイ・マリオット北九州』にそれぞれリブランドして開業予定です。九州では今年初めに長崎にマリオットが開業したほか、同じ系列では福岡にザ・リッツ・カールトンが、宮崎と鹿児島にシェラトンが開業しています。再び増加しつつあるインバウンド需要に応えられるように、既存の九州各地の同系列ホテルと連携してもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2024年04月17日
ワカメは万物に先んじて芽を出し、自然に繁殖することから繁栄や幸福を招く縁起物として古来から日本で親しまれてきました。例えば北九州市門司区にある和布刈(めかり)神社では旧暦元日の早朝に神職の方が真冬の関門の海に入ってワカメを刈り取って神前に供え、航海の安全や豊漁を祈願する和布刈神事が行われています。他にも出雲大社など多くの神社でワカメにまつわる神事が行われています。世界文化遺産にも指定されている福岡県宗像市の宗像大社では、毎年、玄界灘にある地島(じのしま)という離島の近海で採れたワカメの中から良質のものを厳選して皇室に献上しています。今日はそのワカメの出発式が福岡空港で行われ、杉の箱に入った約10Kgのワカメが宗像大社の巫女さんから、全日空(ANA)の客室乗務員に手渡され、ANA機で羽田へ運ばれました。飛行機には宗像大社の宮司さんも乗り込んで東京へ向かい、明日の午後には天皇・皇后両陛下や上皇ご夫妻に届けられるそうです。玄界灘の荒波からミネラルをたくさんもらったワカメを、皇室の方々においしく召し上がってもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月10日
2017年の九州北部豪雨で大きな被害を受けたJR日田彦山線の添田~夜明間がBRT(バス高速輸送システム)で整備され、昨年8月に日田彦山線BRT(愛称『ひこぼしライン』)として新たなスタートを切りました。今年3月までの利用者数は6万人と発表されましたが、1日の平均乗客数は300人で、鉄道時代より好調だそうです。これまで小型バス4台、中型バス2台で運行していましたが、JR九州では輸送力強化に向けて新車両の中型バス1台を導入することになり、今日、添田駅で出発式が行われました。新車両のカラーはブラウンです。これは沿線にある福岡県東峰村の名産品である小石原焼や、大分県日田市の名産品である日田杉をイメージしたものだそうです。先日のダイヤ改正では沿線の学校に通う学生が使いやすいようにダイヤを変更したそうですが、ゴールデンウィークも控えていますので、観光客にも利用しやすいBRTになるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月09日
今年1月3日に発生したJR小倉駅南口にある鳥町食道街での火災が発生してから3か月が経ちました。(鳥町食道街、今年3月10日撮影。)火災現場では今日から本格的ながれき撤去作業が開始されました。作業に先立って安全祈願祭が行われ、店舗や工事の関係者ら約20名が出席しました。(鳥町食道街の火災現場、今年3月9日撮影。)火災発生直後からがれき撤去作業をねん出するために、寄付やクラウドファンディングによって、約6200万円の資金が集められました。このうち3700万円ががれきの撤去費用に充てられ、残りは焼損した商店街のアーケードの修復に使われる予定です。がれき撤去作業は6月末までに終わり、現場は一旦更地となる予定です。その後は店舗の再建ですが、被災した約50店舗のうち11店舗が北九州市が用意した特例補助金の申請を行い、再建へ向けて動き始めています。この11店舗以外にさらに8店舗が再建について市と相談を行っているそうです。焼きうどん発祥の店など名店が並ぶ鳥町食堂街が再建する日が早く来るといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月08日
福岡市西区にある大型商業施設『マリノアシティ福岡』が、今年8月に閉店し、新たな商業施設に建て替えられることが明らかになりました。(マリノアシティの看板と観覧車、2015年2月撮影。)マリノアシティは2000年に九州初のアウトレットモールとして開業し、キャナルシティ博多やリバーウォーク北九州などを手掛ける福岡地所が運営しています。ここ数年、福岡市内は2018年に福岡ドーム近くに『MARK IS福岡ももち』が、2022年には市中心部の青果市場跡に『ららぽーと福岡』が開業しており、競争力を高めるためにも老朽化した施設の建て替えが必要と判断したようです。福岡地所では『ららぽーと』を運営する三井不動産とタッグを組み、九州初となる『三井アウトレットパーク』を跡地に進出させる方向で検討が進んでいるそうです。『三井アウトレットパーク』は2027年開業の予定ですが、マリノアシティのシンボルでもあった観覧車は撤去される方向だそうです。ですが博多湾や能古島、志賀島を見渡せる風光明媚な場所に設置された観覧車ですので、出来れば新施設にも設置してもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月07日
スーパーマーケット大手の西友は今日、九州地区で展開している『サニー』全67店舗と、現在は長崎県のみに存在する『西友』2店舗の計69店舗を広島に本拠を置くイズミグループに売却することを発表しました。具体的にはイズミの子会社で、九州各地で『ゆめマート』を展開するゆめマート熊本が今年8月1日付で継承するそうです。なお『サニー』の屋号は岩田屋傘下の頃から約60年にわたり九州の方々に親しまれていることから屋号はそのまま残すそうです。また『みなさまのお墨付き』などPB商品は今のまま継続し、ニーズをみて取り扱いを継続するかを判断することになり、楽天ポイントの取り扱いもこれから検討するそうです。九州では競合相手であるハローデイや西鉄ストアグループで楽天ポイントが使えますので、サニーが使えなくなるとこれらの競合相手に客が流れることも懸念されます。できればイズミグループになっても楽天ポイントが引き続き使えるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月03日
今年の桜の開花宣言は全体的に平年より遅めとなりましたが、それでも3月までには九州各県の標本木で開花が確認されました。その後も気温の高い日々が続いたためか早いペースで花が開き、今日には福岡・佐賀・長崎・熊本各県で満開宣言が行われました!福岡は平年より2日遅め、熊本は1日遅め、佐賀・長崎は平年並みでしたが、いずれも平年より遅めとなりました。明日3日は前線の接近により雨となりますが、週末は気温が上がり、お花見日和となりそうです。まだ満開宣言が行われていない県でも週末には満開になるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月02日
今日は全国的に春らしい穏やかな気温になりました。場所によっては7月並みの気温になったところもあったそうです。その影響もあってこれまで桜の開花宣言が相次ぎ、九州では県庁所在地で唯一開花していなかった大分市で開花宣言が行われ、九州全県で桜が開花したことになります!(25日:宮崎、26日:長崎・熊本、27日:福岡、29日:佐賀・鹿児島)ただ、大分県内でも標本木のある大分市よりも先に開花したところがあり、内陸の日田市内ではすでに満開になっているところもあります。開花から1週間~10日ほどで満開になるそうですので、4月最初の週末である来週あたりにはお花見のピークになるのではないでしょうか?ここ数年、新型コロナの影響で自粛していた人も多いのではないかと思いますので、来週には九州各地でお花見が楽しめるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年03月30日
福岡市交通局の地下鉄七隈線で、天神南~博多間が延伸開業してから今日でちょうど一年となりました!(延伸開業時のポスター、2023年5月撮影。)(延伸区間に開業した櫛田神社前駅、2023年5月撮影。)七隈線沿線では博多駅まで向かう際に天神南で乗換えを余儀なくされていましたが、博多延伸でその必要もなくなり、所要時間は約15分短縮されました。そのため博多行きの便は通勤ラッシュで混雑するようになり、混雑率は約130%と高くなっています。※余談ですが西鉄貝塚線の名島~貝塚間で2022年度の混雑率が154%と全国2位でした。この通勤ラッシュによる混雑は延伸当時、福岡市でも予測できなかったようで、先日23日にようやく朝に3往復、夜に1往復増便を行い、混雑の緩和に向けて動き出しました。七隈線沿線から博多駅へ向かう人の流れが変化するとともに、もう1つの変化も発生しています。それは西日本でも有数のマンモス大学である福岡大学の通学者数です。新幹線の博多駅と七隈線が直結したことによって、福岡県内はもとより、佐賀・長崎・熊本・山口各県から新幹線通学する学生が激増しました!2022年度は約90人でしたが、2023年度は約320人となっています。福大前~博多間が地下鉄で20分ですので、各地から福大前までの乗り換えを考慮しない場合の所要時間は、小倉:36分(新幹線16分)久留米:37分(新幹線17分)熊本:52分(新幹線32分)新山口:56分(新幹線36分)佐賀:60分(在来線特急40分)長崎:100分(新幹線+在来線特急80分)となっています。この影響で福大周辺の住宅地は学生向けのアパートから、家族向けの物件への建て替えが相次いでいます。福岡市にはこうした七隈線沿線の人の流れを考慮してもらい、増便やダイヤの改正などを行って便利に、快適に利用できるようにしてもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年03月27日
今年も3月がもうすぐ終わりを迎えるところです。4月が近づくにつれて桜(ソメイヨシノ)の開花が相次いでいます。九州では昨日25日に宮崎県で、今日26日に熊本県・長崎県で、それぞれ桜の開花宣言がありました。一方、例年全国でも早めの開花宣言が行われる福岡県では、今日になってもまだ開花宣言がありませんでした。桜の開花が宣言されるタイミングは、各地の気象台や測候所が定めた標本木の花が5~6輪開いた状態の時だそうです。福岡県の場合は福岡市内にある福岡管区気象台の敷地に標本木がありますが、この木で花が開かないと開花宣言にはなりません。余談ですが、福岡県内でも北九州市では昨日に開花宣言が行われていますが、こちらは気象庁公式ではなく市独自の開花発表となっており、小倉城の敷地内にある標本木で5輪以上の開花を確認しています。明日は今日よりも暖かくなりそうですので、そろそろ福岡でも開花宣言があるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年03月26日
任期満了に伴う熊本県知事選は昨日24日に投開票が行われました。今回の選挙戦は現職の蒲島郁夫知事が今季限りでの引退を表明したため、16年ぶりに新人対決となり4人の候補が争いましたが、自民・公明が推薦する元副知事の木村敬氏が初当選を決めました。しかも開票が始まった20時時点ですぐにニュース速報のテロップが出る、いわゆる『ゼロ打ち』での当選となりました!木村氏は自公の推薦は受けたものの、中央(国会)での諸問題の影響が懸念されました。しかし自民党本部からの応援は求めませんでした。これがある意味功を奏したのではないかと思います。また副知事時代から蒲島知事を支えてきたことから、『蒲島県政の継承』を訴えるとともに、蒲島知事も支援に動いたことが勝因の1つと言えるでしょう。選挙戦から一夜明けた今日、木村氏は報道陣に対して「責任の重さをひしひしと感じている。県民がワクワク、ドキドキするような県政を目指す。」と抱負を語りました。木村新知事が正式に就任するのは4月16日ですが、奇しくもこの日は2016年に熊本地震の本震が発生した日にあたります。熊本の人々にとっては忘れられない日に知事としての第一歩を踏み出す木村氏が、これから素晴らしい熊本県を作っていってもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2024年03月25日
営業運転する列車の中では国内最古となる蒸気機関車『58654号機』が牽引するJR九州唯一のSL列車である『SL人吉』が、昨日で営業運行が終了し、今日はもともとSL人吉が運行されていた肥薩線沿線の関係者など約70人を乗せた特別運行として熊本駅から八代駅まで運行しました。(SL人吉、昨年5月熊本駅にて撮影。)八代駅では関係者が出席して運行終了式典が行われました。式典ではSLのかまから移した火を消す『火消し式』が行われ、製造から101年を迎える58654号機をねぎらいました。そしてJR九州・古宮洋二社長が式典の中で、58654号機を人吉市に無償譲渡することを発表しました。これは人吉市から強い要望があったことや、もともと58654号機が『あそBOY』をけん引する前は、人吉市にある矢岳駅に保管されていたことから、ある意味『故郷』で余生を過ごすことになります。具体的な譲渡時期や活用方法はこれから検討するということですが、58654号機がいつまでも多くの方に愛される形で残されることを願っています。長い間、本当にお疲れさまでした。それでは、今日はここまで。
2024年03月24日
JR九州唯一のSL列車であり、営業運転する列車の中では国内最古となる蒸気機関車『58654号機』が牽引する『SL人吉』は、機関車の老朽化に伴い今年3月で引退することが決まっていましたが、いよいよ今週末でラストランを迎えることになりました。(SL人吉、昨年5月熊本駅にて撮影。)明日23日は午前中にディーゼル機関車で博多まで牽引され、午後に博多から熊本まで一般乗車が可能な最後の便が運行されます。そして24日は元々SL人吉が走っていた熊本から八代までの片道のみの運行となり、八代駅で運行終了式典が行われます。こちらは関係者を招待しての運行となります。元々走っていた区間の残り、八代~人吉間は2020年の豪雨の影響で現在も不通となっておりますが、熊本県とJR九州との間で鉄道での復旧を行うことで合意する見通しとなりました。その際にSL人吉に代わる新たな観光列車の導入を検討しているそうですが、状態の良さそうなSLを他社から譲り受けるか、最新の技術を駆使してSLを復元して、肥薩線に再びSLがよみがえる日が来るといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年03月22日
九州の玄関口である福岡空港は福岡市の市街地の中にあり、博多駅まで地下鉄で5分という高い利便性を誇っていますが、それと引き換えに離着陸が7時~22時に限定されています。昨年2月に機材繰りが原因で約90分遅れで羽田空港を出発した福岡空港行き日本航空(JAL)機が22時の『門限』に間に合わず、福岡到着直前に羽田へ引き返すという出来事を受け、JALでは『門限』に間に合わなかった場合、同じ福岡県内にある24時間運用可能な北九州空港に行き先を変更する運用に変更し、これまでに実際5回行き先の変更が行われました。一方全日空(ANA)でも昨年12月から福岡空港の『門限』に間に合わなかった場合、到着後の機体誘導や貨物の積み下ろしといった地上業務、乗客の移動などへの協力態勢が確保できた場合に限り、北九州行きの臨時便に振り替えて運航する運用に切り替えました。そして3月19日の夜、定刻であれば19時に羽田を出発して21時に福岡に到着予定だったANA269便が、機材調整のために『門限』に間に合わない見通しとなり、ANAとしては初めて北九州空港行きの臨時便を運航しました。ANA269便は当初約470人が予約していましたが、実際に臨時便に振り替えたのは約270人でした。22時16分に羽田空港を出発した臨時便は20日0時過ぎに北九州空港に到着し、乗客はANAが手配したバスに乗車して福岡市内まで向かったそうです。臨時便に携わったANA、空港関係者、バス業者の皆様には感謝の言葉しかありません。今後も『門限』に間に合わないケースがJAL・ANAともに出てくると思いますが、受け入れ態勢の拡充や行き先変更の決断の迅速化などが進むとよいですね。それでは、今日はここまで。
2024年03月21日
昨年のゴールデンウィークに4年ぶりの通常開催となった福岡市民の祭りである『博多どんたく港まつり』ですが、振興会は今年も5月3日・4日に通常開催することを今日発表しました!(昨年の博多どんたくの様子。)そして今年は昨年設置されなかった有料の観光桟敷席が5年ぶりに復活することも発表され、ようやく完全な形で開催されることになります。観光桟敷席はアクロス福岡近くの水上公園に400席設置され、料金は前売り3500円、当日4000円となっており、チケットぴあやローソンチケットで販売しているそうです。今年のどんたくも昨年以上の人出となって、にぎやかに開催されるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年03月19日
昨年10月、UCI(国際自転車競技連合)認定の国際サイクルロードレースとなる『マイナビ ツール・ド・九州2023』が開催されましたが、実行委員会は今日『ツール・ド・九州2024』の開催を発表しました!ちなみに実行委員会によると昨年の大会では沿道で計8万8300人が観戦し、26億1000万円の経済波及効果があったそうです。今年の日程と本番ステージの場所が発表されました。10月11日:エキシビションレース(内容検討中)10月12日:大分ステージ (別府市→由布市→九重町→日田市)10月13日:熊本ステージ (南小国町→産山村→阿蘇市→高森町→南阿蘇村)10月14日:福岡ステージ(岡垣町→宗像市)昨年とはステージの順番が変わっていますが、福岡・大分・熊本各県での開催は同じで、熊本ステージはほぼ昨年と変わらなさそうです。大分ステージと福岡ステージはそれぞれ昨年とは違うコースになりそうです。今年の大会も各ステージの沿線の方々の協力で盛り上がって成功をおさめ、いずれは九州の他の県でも開催されるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年03月18日
今日からJR各社と一部私鉄のダイヤ改正が行われました。北陸新幹線・金沢~敦賀間延伸は地元の方々の悲願であり、少し前の西九州新幹線・武雄温泉~長崎間の開業を思い出しますね。さて九州ではJR九州ではあまり大きな改正はありませんでしたが、西鉄天神大牟田線では大きな改正が行われました。1つは特急の春日原停車です。私が物心ついたころの西鉄特急の停車駅は、西鉄福岡~二日市~久留米~柳川~新栄町~大牟田だったのですが、今日からは、西鉄福岡(天神)~薬院~大橋~春日原~二日市~久留米~花畑~大善寺~柳川~新栄町~大牟田とどんどん増えていきました。まるで特急停車駅のバーゲンセールだな。春日原はもともと急行の停車駅でしたが、福岡市のベッドタウンである春日市や大野城市の利用者が多いことから特急停車駅に昇格しました。また、コロナ禍の際に消滅していた平日日中の特急運転を復活させました。次に、今日からのダイヤ改正で平日朝ラッシュ時限定ですが、平尾・高宮両駅に急行が停車することになりました。つまり朝ラッシュ時は大橋から各駅停車ということになります。そして、雑餉隈(ざっしょのくま)~春日原間に、新駅『桜並木』駅が開業しました!西鉄天神大牟田線の駅としては紫駅以来西鉄に14年ぶりの新駅です。もともとは雑餉隈駅の移転先となっていましたが、現在の駅の存続を望む声が多く、新駅設置ということになって、今日の開業が実現しました。普通列車しか停車しませんが、1日あたり8000人の利用者を見込んでいるそうです。ダイヤ改正で混雑の緩和や利便性の向上が図れるといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年03月16日
明日はいよいよJR各社でダイヤ改正が行われます。北陸新幹線の金沢~敦賀延伸という大きな変化を前に、今日で並行在来線となる北陸本線の同区間が、明日から第三セクターに転換されるため、JRとしての姿は今日で見納めとなりました。一方九州ではJR九州はそこまで大きな変化はありませんが、JRと同じく明日ダイヤ改正する西鉄天神大牟田線は、特急や急行の停車駅増加や新駅『桜並木』駅開業などの変化があるほか、『試験場前』駅が明日から『聖マリア病院前』駅に改名となります。全国で明日から駅名が変わるのはここだけとなります。以前にも書きましたが、駅名のもとになった施設が45年ほど前に無くなり、そのままズルズルと引きずってきましたが、ようやく変更となりました。ちなみに運転免許試験場の最寄り駅ではありません。(実際はJR九州鹿児島本線の羽犬塚駅が最寄りです。)運転免許の取得や更新の時に間違えてこの駅で下車する人がいなくなるのは安心ですね。新駅『桜並木』駅については明日書こうと思います。それでは、今日はここまで。
2024年03月15日
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