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森の声@ Re[3]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) めげぞうさんへ >これからどうなって行…

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森の声

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2024.12.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
最近の子ども達は、「大人」と出会うことなく生活しています。確かに周囲に大人はいます。子どもと大人との間に、「ご飯まだ」とか「勉強しなさい」などのコミュニケーションも存在しています。
テレビやネットなどでも大人を見ています。でも、出会ってはいないのです。

そもそも、両者の間に上下の関係が存在していたら出会うことは出来ないのです。お互いに、相手を「自分と対等の存在」と認識している時にしか出会いは発生しないからです。

会社の上司と部下がその立場のままでいくら話しても、いくら一緒に活動していても、一緒にお酒を飲んでも、そこに「コミュニケーション」はあっても「出会い」はないのです。

「出会い」が発生するためには、「意識や目的や感覚の共有」が必要になるからです。
そして、子ども達の遊びの場にはこの「出会い」があります。

ちなみに、私が使っている「出会う」という言葉は英語に訳せません。
英語の「会う」をネットで調べたら、以下のように説明されていました。

・see:約束せずに会う
・encounter:遭遇する
・come across:偶然出会う
・run into:(既に知っている人に)偶然出会う


でも、私が言っている「出会う」という言葉の意味はこのどれにも当てはまりません。


英語の「会う」は「視覚の問題」なのに対して、日本語の「出会う」は「心の問題」なんです。
私たちはよく「出会いを大切にしよう」と言いますが、これは「視覚の問題」ではなく「心の問題」ですよね。

ちなみに、「子どもの世界と出会う」「音の世界と出会う」「美の世界と出会う」という言葉の英語訳を調べたら、「encounter:遭遇する」が使われていました。でも「encounter」では「自他」が分離していますよね。でも、日本人の感覚としては出会った時には自他が融合してしまうのです。まただから主語が必要ないのです。

本来、英語は頭に働きかけ、日本語は心に働きかける言葉なんです。(欧米の言語でも、ラテン語系のスペイン語やイタリア語のような「母音を響かせる言葉」は心に働きかける要素が強いような気がします。)

話しがずれてしまいましたが、私が「現代社会では子どもと大人が出会っていない」と言う場合も同じです。現代社会でも「視覚的な出会い」はあるのですが、「心と心の触れ合い」がないのです。だから「大切なもの」が伝わらないのです。

それは多分、現代人が「伝える」ということをしなくなり「教える」という方法に依存するようになってきたからなのではないかと思います。

教えるだけなら「心と心の触れ合い」は必要ありません。でも、伝えるためには「心と心の触れ合い」が必要になるのです。

それは「お料理の作り方」や「お掃除の仕方」を伝えるときも同じです。料理教室でも「お料理の作り方」を学ぶことは出来ます。でも、「母の味」は「教えるもの」ではなく「伝えるもの」です。

「1+1=2」を教えるのは簡単です。でも、「1+1=2」を伝えるのは難しいのです。
子どもと大人が出会っていなけば伝えることが出来ないからです。

学校の先生は色々なことを教えています。でも、子ども達はそれをただ暗記するばかりで、それを理解し、吸収し、自分の成長につなげるようなことはしていません。


それは先生達に「生徒は生徒、先生は先生」という意識があるからなのでしょう。まただから出会えないのです。

先生も昔は子どもでした。子どもはやがて大人になります。「先生」とか「生徒」という人種が存在してるわけではないのです。
子どもと大人が出会うためには、そんな当たり前のことに子どもも大人も気付く必要があるのです。
子どもの育ちを支えるような子育てや教育が可能になるのは、その後の話です。





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Last updated  2024.12.04 08:29:04
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