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2003.11.01
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カテゴリ: 日替わり日記
森19



ニューヨークでの大きな多発テロを機に、アフガニスタン、イラクでも戦争が行われ、イラクでは憎しみをいっそう拡散してしまいました。また、パレスチナやチェチェンなどでも悲惨な戦闘行為はつづき、人々は自分のいのちを爆弾とする絶望的な戦いをつづけています。

人類の緊急な課題は、どのようにして平和をつくっていくのかということです。私がお話した通り、兵士というのは戦争のために働いているのであり、戦争によって平和を生み出そうというものではありません。
私たちは、平和のためにいったい何ができるでしょうか。
新聞を見ると、誰かが何かをしなくてはいけない、なんて書いてありますが、誰かに求めるだけでは平和が訪れるようなものではありません。
ガンディーは「兵士というのは寝るところや食べるものに不自由しても、それでもなお献身的な人たちだ」と言ってます。ただし、「上官の命令にたいして」「人殺しのために」ですが…。

沖縄にも話をしに何度も行きました。沖縄の人たちは戦争で苦しんだ体験があるだけにたいへん平和に関心をもっています。基地をなくすために、平和のために、アメリカ政府、そして日本政府に積極的に、平和的に立ち向かってきました。
しかし、いまだに軍隊が目の前に存在しています。彼や彼女が働く近くでは、タッチ・アンド・ゴー(離発着)訓練が行われ、より効果的な人殺しの訓練が行われています。これで日本が平和だと言えるでしょうか。特に沖縄のように数々の苦しみをつづけてきた地方に負担を押しつけておいて、米軍のためのサービスはますます手厚くなっています。

私は沖縄に駐留している米軍基地の撤去を支持します。沖縄に駐留している米軍は「人殺しの訓練」をしているのです。日本を守るためにいるなどとは誰一人思っていません。

もし私が敵国の司令官ならまず、攻撃しそうな兵士の多いところ、武器の多いところ、人の多いところ、爆弾が効率よく使えるところに照準を定めておきます。アジアでいったらどこの国がつごうが良いかおわかりでしょう。

(今の日本は平和ですが)次世代の人たちが、あるいは三世代、四世代、先の沖縄の人が暴力的になるかもしれないということを私は心配しています。国にいつまでも人質のように見放されたままなら自分たちで米軍基地を撤去させようと立ち上がるかも知れないからです。その時には多くの血が流されるでしょう。
ですから、私たちや平和を訴える人たちが、問題が大きくなる前に精力的に取り組まなくてはなりません。
平和的な方法で、隣人たちと共存するために、軍隊を世界から無くさなくてはいけません。

憎しみから平和は生まれません。戦争から平和は産まれません。観念からも、無関心からも生まれません。
とことん話し合い、相手を知り自分を知ってもらい、お互いの違いを尊敬し理解し合う、足りないものを補い合うことでみんなが望む世界に近づけるのです。
戦争で苦しみ死んで行くのは老人や母親、子供たちです。兵士たちも戦場で死んでいけるのは幸運かもしれません、後の想像を絶する苦しみを知らずにすむからです。殺戮を行った兵士たちの多くは正気に戻ったときから地獄のような苦しみがまっているのです。戦場にいた誰もが、なんの見返りもない苦しみを味あわなければならないのです。

政治家も、皆さんも、戦争で平和が求められるという幻想だけは捨てて欲しいのです。勝ち負けにかかわらず、民間人はもちろん兵士たちにさえ地獄の日々が待っていることを知って欲しいのです。


アレン・ネルソンさんのお話をまとめた内容を、要約して紹介しました。ネルソンさんは現在も要望があれば各地にでかけ体験談の講演をつづけています。
殊に高校生など、若い世代に戦争の実態を知って貰いたいと熱意をこめて語っておりました。

森7







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Last updated  2003.11.02 00:09:00
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Re:世界に平和を、沖縄に平和を! ―ネルソン(11/1)  
東京犬  さん
ネルソンさんの体験、ずしりと重い読み応えがありました。
読みながら、シャーデーの「ライク・ア・タトゥー」という曲を思い出しました。戦争で人を殺した体験が「タトゥーのように」心に刻まれてしまった、と語る元兵士の話をベースにした哀しいバラードです。 (2003.11.01 11:18:47)

Re:Re:世界に平和を、沖縄に平和を! ―ネルソン(11/1)  
msk222  さん
東京犬さん
>ネルソンさんの体験、ずしりと重い読み応えがありました。

ネルソンさんも、重い十字架を背負っているようなもので、どんなに語っても伝えられることは経験のごく一部だということです。

>読みながら、シャーデーの「ライク・ア・タトゥー」という曲を思い出しました。戦争で人を殺した体験が「タトゥーのように」心に刻まれてしまった、と語る元兵士の話をベースにした哀しいバラードです。
-----
タトゥー、そう刺青以上に深く染みついている記憶のようですね。人と語っているときは穏やかな表情ですが、彼のひとりでいるときの後ろ姿などには深い孤独を感じました。
(2003.11.01 14:07:48)

Re:殺戮から平和はやってこない  ―ネルソン(11/1)  
Mドングリ  さん
沖縄県は平和ボケの本土と違い
日本でただここだけ民間人が地上戦の被害を被っているから
戦争に対する感度がいいでしょうね。

イラク戦争で、米軍は民間人を狙った攻撃はしなかったでしょうが、
沖縄、ベトナムでは民間人も軍人と同様の攻撃を受けたんではないでしょうか?

白旗を掲げて大人の前を進む沖縄の少女の写真を見ると、地上戦の悲惨さが伝わってきます。
また イラク戦争の米軍兵士もブッシュ政権の被害者のような気がします。 (2003.11.01 19:31:01)

Re:殺戮から平和はやってこない  ―ネルソン(11/1)  
素晴らしいお話で、一気に何日か分を読ませて頂きました。

ネルソンさんの視点は本当に私達に深い事を教えてくれ、
また、気が付かせてくれますね。。

特に黒人としてアメリカという社会に生まれ育ち、
「軍人」という形をとって初めて栄誉を与えられる
マイノリティーとしての立場を
(特にベトナム戦争時代は余計そうですよね。)
鮮明に、そして非常に正確に伝えて下さっているので
要所要所で頷きながら読んでいました。
「Marine:海兵隊」の洗脳ぶりについても。。

こちらのお話は何かの本からの抜粋なのでしょうか?
題名と出版社を教えて頂けませんか。
次回日本に里帰りの際に是非、購入したいと思います。

アメリカという国家は本当に複雑で不思議なものです。。
共に軍にいながら未だに白人と黒人同士の摩擦は
なくならないのです。
黒人にはしっぽが生えていると振りまく白人がいるのも事実。。
現に主人の母親も誰かに面と向かってそう言われました。

アメリカの全てが悪い訳では無く、
他国よりも優れて素晴らしい面がある事も否めないのですが、
歴史を見ると白人優勢社会のしてきた傷後は
アメリカ以外の国においても非常に悲惨なものであり、
現在にも確実に影響を及ぼしているので
非常に胸が痛いです。

同時にフセインの様に自国民を虐殺する権力者も
胸が痛いことだと思います。。

人のエゴとは本当に醜いものですね。。

同じ人間なのだから、憎み合わずに歩み寄る方向で
多くの人が考えられるとどんなにいいだろう、と
思います。

この国では中々それが難しい様で
人種問題の緩和は道のりが遠いと思い知らされます。 (2003.11.01 19:43:12)

Re:Re:殺戮から平和はやってこない  ―ネルソン(11/1)  
msk222  さん
Mドングリさん
>沖縄県は平和ボケの本土と違い日本でただここだけ民間人が地上戦の被害を被っているから戦争に対する感度がいいでしょうね。

悲劇が教訓として生かされていかなければなりません。痛みの風化がいちばん怖い。そして平和はイデオロギーの問題ではなく、生命への尊厳の問題だということも肝に銘じなくてはと…。

>イラク戦争で、米軍は民間人を狙った攻撃はしなかったでしょうが、沖縄、ベトナムでは民間人も軍人と同様の攻撃を受けたんではないでしょうか?

殺戮の大小はあっても、戦闘によっての死傷者は、最終的には兵士より民間人のほうが多いのではないでしょうか。劣化ウランなどによる後遺症のことを考えれば、暗澹たる状態です。

>白旗を掲げて大人の前を進む沖縄の少女の写真を見ると、地上戦の悲惨さが伝わってきます。
またイラク戦争の米軍兵士もブッシュ政権の被害者のような気がします。

同感です。

(2003.11.01 20:08:31)

Re:Re:殺戮から平和はやってこない  ―ネルソン(11/1)  
msk222  さん
feelhawaiianmanaさん
>ネルソンさんの視点は本当に私達に深い事を教えてくれ、また、気が付かせてくれますね。。
特に黒人としてアメリカという社会に生まれ育ち、「軍人」という形をとって初めて栄誉を与えられるマイノリティーとしての立場を(特にベトナム戦争時代は余計そうですよね。)鮮明に、そして非常に正確に伝えて下さっているので要所要所で頷きながら読んでいました。Marine:海兵隊」の洗脳ぶりについても。。

manaさんはご家庭のことともあわせて、ネルソンさんの語った内容が身近に感じられたのかも知れませんね。アフリカ系の人々は人種差別など虐げられた歴史があるから、それをバネに、より優秀な人たちがでてきているともいえるのでしょう。

>こちらのお話は何かの本からの抜粋なのでしょうか?
題名と出版社を教えて頂けませんか。
次回日本に里帰りの際に是非、購入したいと思います。

ここに書いた話は、講演内容をまとめたものをさらに要約しました。
ネルソンさんの本は、講談社の「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」―ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」など幾冊が出ていると思います。

>アメリカという国家は本当に複雑で不思議なものです。。
共に軍にいながら未だに白人と黒人同士の摩擦はなくならないのです。
黒人にはしっぽが生えていると振りまく白人がいるのも事実。。
現に主人の母親も誰かに面と向かってそう言われました。

日本にも差別は存在すると思います。差別しようという意識は劣等感という潜在意識の裏返しでもありますが…。

>アメリカの全てが悪い訳では無く、他国よりも優れて素晴らしい面がある事も否めないのですが、歴史を見ると白人優勢社会のしてきた傷後はアメリカ以外の国においても非常に悲惨なものであり、現在にも確実に影響を及ぼしているので非常に胸が痛い… (2003.11.01 20:42:40)

Re:Re:殺戮から平和はやってこない  ―ネルソン(11/1)  
msk222  さん
feelhawaiianmanaさん
>同時にフセインの様に自国民を虐殺する権力者も胸が痛いことだと思います。。
人のエゴとは本当に醜いものですね。。
同じ人間なのだから、憎み合わずに歩み寄る方向で多くの人が考えられるとどんなにいいだろう、と思います。
この国では中々それが難しい様で人種問題の緩和は道のりが遠いと思い知らされます。
-----
そうですね。日本ではいま衆議院選挙の真っ最中ですが、自国の指導者に誰を選ぶのかということは大切な問題です。将来フセインのような指導者を生まないためにも、みんなが関心をもって投票してくれるといいのですが…。
人のエゴはあるていどはしかたがないかも知れません。しかし、人間やいのちの尊厳に対するエゴはもっとも蔑むべきエゴでしょう。
ところで、そちらは山火事の影響はないのでしょうか。戦争並みに大変なことになりましたね。
(2003.11.01 20:51:02)

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