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msk222@ Re[1]:被災地支援(01/07) みちのくはじめさんへ ぼくの場合、感情の…
みちのくはじめ @ Re:被災地支援(01/07) こんにちは。みちのくはじめです。 私たち…
aki@ Re:被災地支援(01/07) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

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2005.11.07
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カテゴリ: 川柳・文芸
かわ


ようちゃん2号さん
>最近読んだ本の中に宮沢賢治の『毒もみのすきな所長さん』というのが出てきました。
>宮沢賢治の童話の中では異色なのでしょうか。

この作品は賢治の書いたもののなかではあまり知られていない部類ですから、これを読んだということはようちゃん2号さんは相当の賢治通だと思います。
この物語は、法を破る者を取り締まるべき警察署長が禁を破って、毒モミを使って魚を捕ることが大好きだったという物語でしたね。
賢治の作品としては、やや大人向きで異質に読めるかも知れませんが、本質的には賢治の思想をよく具現している作品です。法の番人が法を犯すのですからけしからんということになるのでしょうが、賢治はなんでも法律で厳しく取り締まってしまうのはいかがなものか、警察署長でさえ、「好きなこと」には禁を破ることだってあるんだよ。
と、世の中を杓子定規に生きる人たちを諭す、あるいは皮肉っているわけです。
とかく賢治を神格化したがるムキもありますが、賢治は童話などを自分の心のカタルシス(心の浄化)として書いています。
彼が37歳で死ぬ間際、父親が賢治の原稿の山について「これをどうしたいのか」と、暗に本にして世に出そうかと問いかけています。
しかし賢治は「これらは、私の心の迷いから書いたものですから…」と答えています。
つまり、道徳的な「雨ニモマケズ」も、数々の少年の心をもった童話なども、賢治のなかで果たし得なかった理想へのジレンマがあったからこそ生まれたのではないか、というのが僕の推測です。
『毒もみのすきな署長さん』は最後には死刑になろうとするところで終わるのですから、ほのぼのとした少年童話からすると異色とも感じられますが、賢治の当時の鬱積した心境からするとごく自然な物語だと思います。



>日記でのご返事ありがとうございます。

>『毒もみのすきな所長さん』→『毒もみの好きな署長さん』でした。

>読んだ本の中に取り上げられていたのです。

>平然と白状して、裁判に掛けられて死刑と決まり、いよいよ首を切り落とされる時になって、署長は笑って、
>「ああ、面白かった。おれはもう、毒もみのことときたら、まったく夢中なんだ。いよいよこんどは、地獄で毒もみをやるかな。」
で、
>「みんなはすっかり感服しました」

>で終るということでした。
>(昔、読んだことがあったかもしれません)

タイトルは『毒もみのすきな署長さん』ですね。
しかし、この頃宮澤賢治自身もタイトルを変えて書いていることがありますから、これで絶対と断言はできません。
賢治がこよなく愛した妹に対する手紙にも、トシ、敏、敏子などと使い分けていますし、ときには誤字もありました。

『毒もみのすきな署長さん』は短編でしたが、署長シリーズでは『税務署長の冒険』という物語があります。
これは童話というより、大人向きの探偵小説の趣があります。

村長や村会議員はもちろん、学校長まで村ぐるみで密造酒をつくっているなかに税務署長が変装までして忍び込んでいって、結局は村人たちみんなが捕まってしまうのですが、季節の変わり目の匂いに税務署長も村長も頷きあうという、のどかな締めくくりで終わっています。
これなども、国という規則のなかで役職に忠実であろうとする官吏、翻弄されながらしたたかに生きようとする国民(村民)、しかし結局は権力に抗えることなく屈してゆく庶民といった生き様を賢治の目でシリアスに捉えていたのではないでしょうか。
『毒もみ…』もそうですが、安易にメデタシの締めくくりにするのではなく、賢治のなかでかなわぬ理想への現実を書いているとも僕には思えます。
賢治の書くものは、きれい事だけで終わらせないシリアスさがあるのではないでしょうか。


くるくる













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Last updated  2005.11.09 17:11:50
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