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ポンボ @ Re:まもなく発刊予定です(04/01) いいなぁ ご自分のご商売ですと、実費だけ…
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aki@ Re:被災地支援(01/07) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

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2006.04.04
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カテゴリ: 日替わり日記
ふきのとう


井月と書いて「せいげつ」と読む。
江戸時代末期、長岡藩の武士であった井月は、17歳で故郷に妻や家族を捨て江戸にでたとされているが、その詳しいいきさつは謎である。
一節には芭蕉に憧れて、同じように全国を放浪し、30歳頃には長野に漂泊している。

 稲妻や網にこたへし魚の影

そこでは、などの俳句を残している。
その後はこの伊那地方に辿り着き、俳諧師柳家井月(通称は乞食井月)と呼ばれ、俳句好きの家々をまわり、世話になりながら露命を繋いでいた。
それまで放浪の旅人であった井月が、この伊那の地から離れることなくその後の30年あまりを過ごしているが、当時伊那の地には俳句愛好者が多く、この乞食俳人を好んで受け入れたことが、住み着いた理由であろうといわれている。
その作品は馴染みやすい人事・人間諷詠の作品が多く、

 何処やらに鶴の声聞く霞かな

を最期に、六五歳でのたれ死にしているのが発見されている。
今でも伊那の旧家などからは井月の短冊や書き物などがでてくるが、それは井月が泊まった家に、礼として書き残したからだ。
「露命を繋ぐ」極貧の生活で、お堂に住んだともいわれているが、ほとんどは今日はあの家、明日はあの家というふうに泊まり歩き、俳句を書き残している。
酒仙といわれるほどの酒好きで、家々で馳走になると俳句をつくり、それを短冊を書き宿賃替わりに残した。
当時の信州は、ものの豊かさはなかったが、子弟の教育に熱心な土地柄で、俳句など文芸の座も盛んに開かれていた。そうした下地があって、井月も居心地が良かったのであろう。
 井月の文字は格調高く達筆であった。僕の好きな作品を一部抜き書きしてみよう。

  転寝した腕のしびれや春の雨

  鬼灯を上手にならす笑くぼかな

  塗り下駄に妹が素足や今朝の秋

  親持ちし人は目出度し墓祭り (墓祭=墓参り)

  朝顔の命はその日その日かな

  人知れず拾い取りたる髑髏(しゃれこうべ)

今でも伊那の地は、他国の人を受け入れる雰囲気をもっているのかも知れない。
知人にも信州大学を卒業後ここに住みついてしまった人、都会を捨て移住してきた芸術家など少なくない。
彼等がこの地方の文化にさまざまな刺激を与え、それが土着の文化と融合して育ててきた。文化の循環や共生に地域も助けられて、独特な文化が成り立ってきたといっていいだろう。
近年は、この地も大規模小売店やチェーン店などがひしめき、日本中どこに行っても見られるような金太郎飴の街をつくりつつある。
もう、井月が現在を生きたとしても、住みついてはくれない土地になってしまったのかも知れない。

(酒の作品より)

酒風呂を客にすすめて春の雪

翌日(あす)しらぬ身の楽しみや花に酒

乞食にも投盃や花の山

酒有りといふまでもなし梅の宿

しら梅と呼たき酒の薫哉

寝て起きて又のむ酒や花心

不沙汰した人も寄合ふ煮酒哉

酒の味かはらぬ老いの機嫌かな





くもり












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Last updated  2006.04.04 15:39:53 コメント(3) | コメントを書く


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