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2024年03月09日
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カテゴリ: 病院






今週あったケースで外来からの相談で、特定疾患に関する相談がありました




患者さん家族は自ら調べてくれて、特定疾患からくる関連疾患として医療費に特定疾患を効かせられないのかという内容で、これまでにも数回直接医師や看護師へ確認をしてくれていたようですが、毎回あ該当にはならないと言う返答をもらっていました




そこで今回特定疾患とは別の病気で治療をしていた他科の医師から「私では判断がつかないから特定疾患を見ている主治医へ相談するか、相談窓口で話を聞いたら良い」と紹介されて、受診後に真っ直ぐ相談へ来てくれました





本人と家族さんの二人で来てくれていたのですが、面接の最中に本人さんから 「何度も先生と直接やり取りをしていたが、このやり取りに疲れてしまった。相談できるところがあると知らなかったので、相談員さんに間に入ってもらえると思うと安心しました」 と言って頂けました






こういう類の相談では該当にならないことも多いので、気安く「該当になると思います」とは言えないので、特定疾患の診断はしっかりと基準が定められていて審査を通っての判断となるが、関連疾患に関しては最終的には診察する医師の個別の判断となるため該当しないと言う判断は覆らない可能性も伝えた上で、それでも一度MSWより本来の特定疾患を見ている医師へも確認させていただくことを伝えて、一度お帰り頂きました






その後私からも特定疾患を見ている血液内科の医師へ直接確認したところ、結論としては 特定疾患は効かせられない と​いう判断となりました






その結果を本人は疲れてしまったので、家族へ報告してほしいと返答があったので、家族さんへ電話で伝えたところ 釈然としない、納得は言っていないと言う反応 が返ってきました






「これからも特定疾患も含めてまた病院にお世話になるし、今回はこれで諦めようと思います。治らない病気の患者なのに、報われないですね」と​納得はしないながらに今回の相談はここまでで良いと決断してくれました





私も家族さんの残念な思いも病気と制度に対する理不尽に感じる思いも十分理解できることを伝えさせていただき、今後も今回と同じように特定疾患との関連に関する話しや本人と家族だけではわからないことがあった際には、また相談へ来ていただきたいことを伝えて今回の相談は一度終結としました






今回のケースを通して、関連する外来や医師へ連絡を取ったところ、 「もう何度も相談へ来ている人です」 ​という反応が返ってきました





きっとそうのようなネガティブな感情を患者さん本人も感じ取ったからこそ、 「疲れてしまった」 という言葉も出てきたのだと思います





SWとして支援する際に他者から関わりをはばかられたり、時には周囲の人たちからさじを投げられたような人達とも関わっていくことがあります





そういう時にこそ 周囲の意見に流されずに、いかにフラットな目線で困っていることとそれを解決するために何が不足して、どこに働きかけたらよいかを冷静に見極め なくてはいけません











そして相手の感情をしっかりと受け止めた上で事実を正確に伝えられるかが、SWにとってはとても大切な技術だと思います





相手の意見に共感することと、周りの意見に流されないことを同時に行わなくてはいけないので、やはりそれ相応の技術が無いとSWにはなり得ないので、知識と場数と両方積んでこその相談しやすいSWになれるあたりやはり専門職だと思っています






今回の相談では結果としては相談へ来てもらっても家族の望むような答えは出なかったのと、結論に納得も出来てない状況でしたが、私個人としてはMSWとしてとても重要な支援が出来たと感じた支援でした






患者さん自ら医師や看護師に対して、一度だめだと言われたことを何度も確認することはとても勇気も気力もいることだったと思います





そしてスタッフからの聞くたびに「それは前にも確認しましたよね」とか、ネガティブな発言もされる中で、それでも納得できなかったり周囲の知り合いから言われたりして何度も振り絞りながら相談してくれていたと思います





本当に安堵した表情を本人さんは面談中に浮かべていた ので、それを見て改めて 病院にSWのいる意義 を感じ取ることが出来ました







​実習生に聞いてもMSW=退院支援と返答が返ってきますし、実際に行っている業務の7割以上は退院支援に関する業務ですが







個人的には今回のような支援こそMSWにとって本来必要な業務で、看護師や他職種も介入してっ来ている退院支援よりもよっぽどMSWとして取り組むべき業務ではないかと感じました






実際に働いているMSWさんやこれからMSWを目指そうと考えている学生さん、社会福祉士の教育にたずされる教員の方がこの記事をみてくれているのであれば、是非退院支援以外のMSW業務としてこのような支援も行っていること、私個人の意見ですがとても重要な業務であると言うことを声を大にして伝えたいと思います





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最終更新日  2024年03月09日 07時18分49秒
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