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2022年08月31日

『ポジティブスイッチ絶望からの思考革命』

カテゴリ：見たものなど

『ポジティブスイッチ絶望からの思考革命』（澤邊芳明）

日本ボッチャ協会代表理事が本を出されると。しかしタイトル、ポジティブって言われてもこの年齢の今とても気分じゃないし、そもそもポジティブがよしでネガティブがだめというのに与したくないし、ネガティブな人の「立ち止まって考える」「最悪のことを考える」傾向にもこれまで助けられてきてネガティブも要るものだと思ってるし、田舎者には１→１０のやってることよく分かんないし、プロジェクションマッピングの類いもそれほど好きでない（自然や人間のパフォーマンスのほうが好きだ）し、でも日本ボッチャ協会代表理事の本なので読もうと思って読みました。

内容は大きく３つ。
・障害を負ってから再起し起業するまで
・会社の成長過程とその時々の課題克服
・東京オリパラ、コロナから考える日本の課題

何が何でも前向きに！と人に勧めるものではなく、ご自身がこうしてきたというお話で、思ったより圧がなくて抵抗なく読めました。むしろ所々経営でつまずくたびに「自分にも落ち度があるのではないか」も含めて立ち止まって考えられていて、それゆえポジティブを性格のことではなく「あくまでスキルであり、誰でも習得できる思考法」と捉えているのか、なるほどと思いました。

装丁めっちゃ圧かけてきますけど、怖い本ではありません。

９０年代前半からの「あのときこんなことがあった」を交えているのが、同時代人には親近感。

私たった１回担当したオリパラ関係の会議を聞いて感じた中の人と外の国民の熱意の差を、中の人もそのように感じていたんだな、など。

ポジティブスイッチって、リオパラ閉会式の日本プレゼンのタイトルだったの。見てたのに覚えてなかった。ごめん。