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ずれずれ書房やん

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2019年03月29日
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テーマ: 花見(373)
栗林公園に行った。市内中心部に出かける用があり、帰りに立ち寄った。


 我が家では花見の時期には必ず家族でお花見をした。父が生きていたときから、いろいろな花の時期にあわせ、車でいろいろ連れて行ってもらっていた。父が亡くなってからは私が主導して祖母と母を連れて出かけていた。特に桜のお花見は祖母の結婚記念日あたりなのでそのお祝いもかねて。
 栗林公園、龍満池、空港公園。。。中でも栗林公園はお弁当を持ち込みビールや果物、桜餅まで用意して出かけていた定番のポイントだ。子供のころから花見の際のお弁当は必ず巻きずし。

 祖母が倒れ寝たきりになって施設に入ってからも、車いすを押して母と三人で一緒に近くの神社に花見に行ったこと、祖母を見送り、今度は母と二人で見に行ったこと。その母も車いす生活に。

 そういえば、母が車いす生活になってすぐのころ、市内の大きい病院の帰りに一緒にお花見をしたのも栗林公園だった。満開で散り始めの桜のしたで。。。手作りではなくデパ地下で買った巻きずしを食べた。そのころはまだ リハビリをすれば歩けるようになるかもしれないと二人とも信じていて、「来年は歩いてこれるといいね」などと話したのだ。母にとっては、独身時代に父とよくデートした場所でもあり、特に思い入れのある公園なのだ。しかし、その来年にはますます悪くなり、それからもう二度と栗林公園には行けなかった。

 若い元気な頃は、「また来年」があるのが当たり前だと思っていたけれど・・・老境の祖母や母の世話をするうちに、「一緒に見られるのは今年が最後かもしれない」と感じかけがえのないひと時なのだとかみしめるような気持ちで桜を見るようになった。

   施設に入ってからは、毎年入所者と家族を車に乗せて近場へお花見につれていってくれた。普通の車いすに乗れていた時期はよろこんで参加していたが、体を支える力が弱まり、座れる時間が短くなり、、、リクライニングの椅子で座っていることもつらくなり 、、、参加できなくなった。


 体調は落ち着いてきていたから、暖かくなったら帰宅外泊は無理でも日中すこしの間でも自宅に連れ帰ってあげようと思っていたのに。。。母が好きだった隣の家の桜、見事できれいな散りはじめをもう一度見せてあげたかった。神社の満開の桜も見せたかった。栗林公園の桜も見せたかった。一緒に見たかった。

 「また来年」は誰にでもいつまでもあるわけじゃない。
 読んでくださっている皆さんにとっても皆さんにとって大切な人たちにとっても 今年の桜が暖かないい思い出になりますように・・・





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最終更新日  2019年03月30日 16時37分29秒
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