安定した高収益を生み出す”田舎戦略”のススメ

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田舎のゲリラマーケッターとは何者か?


物語の復活


2005年の振り返り


オリジナリティの獲得


役割と自分らしさ


狩人商人と農夫商人


内から外へ、あるいは外から内へ


自分の本質に近づく


オリジナルな魅力を生み出す


ある街のタバコ屋のおばあちゃんの物語


物語の威力


流れに乗る


導入期と成長期の売り方は違う


痛みの奥にある大事なもの


オリジナリティの獲得(まとめ)


チャームポジションについてあれこれ


珍しさの花と本物の花


ポジショニングについて


商売とコミュニケーション


商品の使用価値とチャームポジション


チャームポジションの落とし穴


ポジショニングと役割


商品作り・商品の種まき


ひっくり返すその1・売ると言うこと


ひっくり返す2


自分が思う自分と、他人から見える自分


未知の領域をひっくり返す


未知の領域をひっくり返す・その2


上質の笑い


名前は呪


商品名の呪


名前が価値を伝える


答えは自分で見つけるもの


白か黒かをはっきりさせる


山(∧)が谷(∨)に見える


幸せに繋がる


好きなことと稼ぐこと


続けられる事実が大事


自分が何をやりたいのか?


あなたは商売が好きですか?


最終的には商売は心で喜んでもらうもの


田舎商売の智恵


ひっくり返すの連続


大好きな人を喜ばす


集客とは何か?1


集客とは何か?2


集客とは何か?3


集客とは何か?4


集客とは何か?5


集客とは何か?6


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商売は戦争ではありません


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2008.01.31
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、前回の続きですが、前回書いた質問の私の考えを書く前に少し寄り道しましょう。

全く関係ない話に見えるかもしれませんが、間接的には関係する話を書きます。


先日、「リンダリンダリンダ」という映画のDVDを借りてみました。
2005年公開の日本の映画で、文化祭直前にバンドが崩壊してしまった女子高生達が、韓国からの留学生を巻き込みながら文化祭本番でブルーハーツの「リンダリンダ」を演奏するというお話。

ストーリーを書くとたわいもないお話で、実際、高校生達の日常的な風景が淡々と進行するだけの映画なのですが、その淡々さも含めて、その世代特有の意味もなく複雑な感情の交錯が上手く表現された、見ていると自分が高校生だった頃がリアルに思い出される、そんな不思議な感覚の味わえる映画です。

以前から「良い映画だ」という評判は耳にしていたのですが、今回初めて見て、確かにいい映画だと思いました。


その映画の中で私が注目したことが1つあります。
それは作中の今時の高校生達が何の違和感もなくブルーハーツの曲を選択した、という点。

私が高校生だった頃はちょうどブルーハーツがリアルタイムにヒットしていた時期で、バンドを組んでいた連中はこぞってブルーハーツのリンダリンダやTRAIN-TRAINを演奏していました。


しかしこの映画の中では、それから20年近くたった高校生達が特に理由もなくブルーハーツの曲を選択するわけで、(実際、映画中には「どんな曲やる?」とメンバーがスコアブックをめくりながら、特に際立った理由もなくリンダリンダに決まるというシーンがあります)そういうストーリーが成立する背景には一体何があるのか?

それが私がその映画を見たときに感じた一番の関心でした。


変な関心ですが、そこになんとなく”匂い”を感じたんですね。
(それがどんな匂いなのかは、後で書きます)


そして、その関心に沿ってそれから少し調べてみました。


調べると言ってもネットで日本のロックの歴史やパンクロックの流れを調べながら、そこに出ているバンドや曲をYoutubeで聴きまくる、というだけですが(こういう時ネットは便利になりました)、その中で気が付いたことが幾つか。


1つは、ブルーハーツは過去の遺物や消費されたポピュラーミュージックではなく、パンクロックの流れの中では今でも活きたバンドであること。

ちょうどビートルズやボブマーレーがそれぞれの分野の古典的スタンダードとしてリスペクト(尊敬)されながら、今でも聴かれ、今でも新しいファンを生み出しているのと同じように、ですね。

(少し大きめのレコード店に行くとブルーハーツのコーナーにはちゃんと昔のアルバムがそのまま売られています。売られていると言うことは売れていると言うことです。)


そして、そのブルーハーツが活きた状態であるには、ある市場が大きな役割を果たしていること。


さらには、その市場が支持するバンドや曲の幾つかを、私はメディアを通してではなく口コミで知っていたということ。





Hi-STANDARD
MONGOLE800
ELLEGARDEN
RADWIMPS


私と同年代で、この4つのバンドを全て知っている人がいれば、その人はパンクロックが好きな人でしょうね。



この4つのバンドには幾つかの共通項があります。
例えば、青春パンクと言われる音楽ムーブメントの中で位置づけられるバンドであったり、メロディックハードコアと言われるジャンルに括られるバンドであったり、何よりも自分達のルーツにブルーハーツが存在することを認識しているバンドであったり、です。
そして、それぞれのバンドはある世代においては強烈な人気を持ちながら、一般的には決して知名度が高いわけではないということも大事な共通項でしょう。


例えば、今の30代40代でHi-STANDARDを知っている人は少ないかもしれません。
しかし、20代の人であれば「ああ、ハイスタね。」の一言で済むような存在で、実際に90年代後半から2000年頃にかけてHi-STANDARDはその当時の10代(つまり今の20代)の若者に圧倒的な人気を得たバンドでした。
特に”MAKING THE ROAD"というアルバムは国内65万枚(海外を含めて100万枚)というセールスを記録したアルバムです。

それだけの人気を得ながら世代によって認知度がガラリと変わる。

ここがポイントです。


私自身の経験をここに書けば、その当時一緒に遊んでいた若い連中から「これ、良いよ」と、いきなりカセットテープを手渡されたのですが、それがHi-STANDARDの”MAKING THE ROAD”でした。

Hi-STANDARDというバンド自体、宣伝やプロモーションにあまりお金を掛けれない小さな音楽会社(インディーズレーベル)からアルバムを出していたバンドで、大きなメディアに扱われることも少なく、その中で65万のアルバムセールスを記録した背景には、私が経験したのと同じように日本中で「これ良いよ」と言いながらカセットをダビングして渡していた若い連中や、曲をコピーして演奏する高校生バンドがいた結果なのだろうと想像できます。


MONGOLE800に関しても全く同じ経験をしました。
ちょうど、後に260万枚のセールスを記録した”MESSEGE”というアルバムが出た直後に、やはりその頃遊んでいた若い子の1人から「これあげる」とカセットをもらった。
MONGOLE800も、そうやって特定の世代の間での口コミで流通しながら話題が広がり、大ヒットに繋がっていた、と考えられます。


ELLEGARDENやRADWIMPSは、過去のティーンエイジャーではなく、現在の中高生達に人気のバンドです。
でも、どちらも決して知名度の高いバンドではありません。
(特に私と同世代以上の人にはチンプンカンプンな名前でしょう)


その中でもRADWIMPSは、先月、友人の伊藤りょうこさんが「高校生の娘に教えてもらって聴いている」とブログに書いていたのですが、それを読んで
「中高生の口コミネットワークは今でも活発に動いているんだな」
と実感しました。


さらに、今回ブルーハーツを出発点にした日本のパンクロックの系譜を調べる中で、このRADWIMPSの名前を眼にした時「やっぱりそうなんだ」と改めて感じたバンドでもあります。


何がやっぱりなのか?

少し整理して書きますが


1・中高生中心の音楽の市場が存在する
2・その市場の出発点にはブルーハーツが存在している
3・その市場は口コミによって成立している
4・その市場はバンドの変遷と世代交代(市場を構成する若者の入れ替え)はあるが、ここ10年にわたり同じ価値観の中で同じ動きを一貫してとり続けている(現在も動き続けている)
5・だからこそ、その市場内においてはブルーハーツのような20年前の音楽も、市場の価値観と一致しているならば”活きた状態”で流通する
6・その市場は、大きなメディアが扱う音楽の大きなムーブメントには必ずしも同調しないが、逆にその市場から大きなムーブメントが起こることはある


つまり、ブルーハーツを出発点にしたパンクロックの系譜の中には、外からは見えないけれど当事者達(ティーンエイジャー達)には明確に分かる”隠された市場”が存在しているのです。


RADWIMSに感じた”やっぱり”とは、この市場が今も動き続けていることに対する”やっぱり”であり、さらには私が「リンダリンダリンダ」の中でブルーハーツを演奏する主人公達に感じた匂いとは、そこに”隠された市場”があるんじゃないか?という匂いだったのです。



では、なぜ私がこのような隠された市場を見つけるのに、一見無駄な行為に見えるような音楽の系譜を調べるという行為に没頭したのか?


それは、このような外からは見えない隠された市場というものが、コアな商品を扱う上ではとても大事な要素になるからです。


私がこのブログやチャー研で語るチャーミングビジネスとは、経営者の思いを込めた商品を、その商品をうけいれられる価値観を持った市場へ提供することで成立するものです。


つまり、コアな商品に対して、そのコアな部分を共感できる市場の存在というものが不可欠なのです。


しかし、そのような市場とは往々にして表からは見えない市場になっています。
同じ価値観を持った人間同士であれば分かるが、そうでなければ外からは見ない。
自然とそんな構造を取っているのです。

ちょうどパンクロックのコアな音楽を受け入れる市場が、上に書いたような10代の、その世代の中に入り込まなければ見えない市場であるように、です。


(さらには、そのような市場が市場を構成する当事者自身にすら認識されていない場合もあり、その場合は商品を提供する商売人側が市場としてのまとまりを作り出す必要もありますが、これは別の話になるので別の機会に書きましょう)


だからこそ、私はこのような隠された市場の存在に注目するのです。


そして、このような市場の存在というものが、昨日書いた珈琲店のような商売においても重要になってくるのですが、その繋がりがなんとなく分かりますか?


というわけで、昨日の質問に対するお応えは、次回書きます。

今は上に書いたことをなんとなく、で良いですから感じておいてください。




(感じたことがあればコメントにぜひ入れてください。
「無意味に引っ張るな!」という野次も大歓迎です(笑))




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Last updated  2008.01.31 20:25:23
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