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2015.02.05

ルパン三世風魔一族の陰謀〜自由気ままに映画日記

テーマ：最近観た映画。(40185)

カテゴリ：映画(る)

アニメ

監督
なし
監修
大塚康夫
Voice
古川登志夫
銀河万丈

塩沢兼人
加藤清三
荘真由美

ストーリー
とある神社では13代目石川五右衛門と墨縄家の跡取り娘、紫の婚姻の儀が行われていた。
墨縄家、古の習わしに従い、婚姻の証として五右衛門に「墨縄家の壺」が手渡されようとしていた。
しかしその瞬間、謎の覆面集団が壺を奪いに現れた。
応戦する五右衛門だったが、壺は奪われてしまう。
しかし別室で披露宴待ちをしていたルパン、次元、不二子達は騒ぎを知り、壺を取り返す事に成功する。
喜ぶのも束の間、覆面集団は壺の変わりに、花嫁・紫を誘拐していってしまった。
ルパンと次元は「墨縄家の壺」に悪い奴らに狙われるほどのすごいお宝の匂いを感じ、密かに墨縄家の屋根裏に忍び込んで調べる事にした。

これをこっそり聞いていたルパン達は「可愛い孫の命を捨ててまで守る宝」に壺の奪取を決める。
壺を手に入れたルパン達は、始め何の変哲も無い壺にしか見えないと思っていたが、熱により生まれる煙を当てると文字が浮き出る事に気付く。
こうして秘密の暗号を見つけたルパン達。
夜も更け、もうすぐ日も登るであろう頃、ルパンは壺を持って五右衛門の前に現れた。
それは「紫の命を救おう」というルパンからの無言のメッセージだった...。

しかし元々は劇場版ではなくOVA(オリジナルビデオアニメ)作品として製作されていた。
1985年にTVアニメ「ルパン三世」は終了しており、この作品においてTV局は製作に名を連ねなかった。
その為、東宝と東京ムービーが製作した。
この作品で最も特徴的なのが「声優陣の総入れ替え」と「監督不在」である。
「監督不在」については、代わりに監修を大塚康夫が務めた。
これは原画スタッフや作画スタッフが、シークエンスごとにアイデアを出し合い作画するというかつての東映動画的なスタイルだった為と見られている。
また大塚の著書「作画汗まみれ増補改訂版」によると、当初監督に抜擢された演出家の提示した絵コンテが、テレビアニメ的なアップや口パクを中心とした枚数を省略するスタイルであり、劇場長編のクオリティの作画スタイルで育って来たメンバーとの出来が違った為とも語られている。
「声優陣の総入れ替え」については、当時の東京ムービーの経営不振により、山田康雄らベテラン声優陣の高いギャラを支払えなかった為だと言われている。
一方で、これまでのルパン三世とは異なるイメージで製作したかった為との噂もある。
また声優陣の入れ替えについて、原作のモンキー・パンチはレギュラー声優陣にかならず了承を取る様に製作側に釘を刺したが、ルパン役の山田康雄には伝わっていなかった。
これによりモンキー・パンチと山田康雄の間にはしこりが残ってしまったという。

my評価8点(10点満点中)

なんと！五右衛門は既婚者だった！！
と驚きますよね。
アニメは年齢や細かな設定は気にしちゃいけないところが面白いので、既婚者だというのは今作だけの設定だと思われますけども。笑

声優陣に関しては「いつものルパンと声が違う」と子供の頃から思っていたくらいで、とてつもなく下手くそだったとか、違和感がありすぎてつまらなかったとかはありませんでした。
概ね風評もそうだと思われます。

それよりもICPOのはずの銭形がまさかの県警所属の事の方が笑えました！！
いちおルパン三世は生まれも不詳ですから、日本人ではないわけです。
なのにストーリーから五右衛門の結婚から銭形の所属から、風魔一族の風貌まで、とにかく日本推し！
ルパンも当然、日本人であるかの様な雰囲気です。

五右衛門のキャラはいい感じです。
いつもは女にめちゃくちゃ弱くて修行の成果がほぼない男で、だけど斬鉄剣のすごい使い手として描かれています。
今作の五右衛門は日本人らしい表には出さないけど静かに真剣に女性を愛している男、そして斬鉄剣の達人みたいな雰囲気で、かっこいいです。
天真爛漫な紫が「五右衛門さま！！」と呼ぶのもなんだかとても良い雰囲気です。
頼れる男って感じです。

また宝へ向かうまでの仕掛けが面白いです。
オススメです！