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2016.03.11

イナフ〜自由気ままに映画日記

テーマ：最近観た映画。(40185)

カテゴリ：映画(い)

前半社会派サスペンス、後半おバカ映画。笑

2002 アメリカ
サイコ、サスペンス

監督
マイケル・アプテッド
Cast
ジェニファー・ロペス
ビリー・キャンベル

ジュリエット・ルイス
ダン・ファターマン

ストーリー
ダイナーでウエイトレスとして働くスリムはある日、客の男性に口説かれた。
しかしその瞬間、後ろの席の男に「いくらかけてるんだ？」と言われる。
話の飲み込めないスリムにその後ろの男は「こいつは、あんたが落ちるか落ちないかを昨日友達とかけて、今日口説きに来たんだよ」と言われ、その男を追い出す。
それが2人の出会いだった。
やがてスリムとその男性ミッチは結婚、一人娘のグレイシーも産まれ幸せな生活を歩んでいた。
数年後。
最近ミッチが冷たいと感じていたスリムは、彼の携帯を調べ浮気していた事実を知る。
ミッチは「大切なのは君だけだ、そんなのは遊びだ」と語りスリムに謝った。

我慢の限界が来たスリムは激昂し、家を出て行くというが、ミッチはスリムに暴力をふるい黙らせるのであった...。

感想
頭に来る作品ですね、実に頭に来る！！怒
なんだこの男は？！
腹立つわ～。

この嫌な感じをビリー・キャンベルは見事に演じていたと思います。
画面に登場するだけで腹立つなんて、実に素晴らしいですね。笑

この作品は男尊女卑を描いていて、「稼いでるのは俺だから、この家のルールは俺が作る」とハッキリ言っています。
キィィィィィ～～～～！！怒
ムカつくっ！！怒

スリムの父親代わりの男性(名前忘れた)が、スリム脱出の際は実に見事な手腕でした。
ここ感動！笑
とっさの判断であーゆー事が出来るのってかっこいいです！！

この辺までは社会派サスペンス風で面白いんですが、この辺りからなんかおかしな方向に徐々に向かっていきます。

スリムの逃避行vs金持ちミッチがよからぬ連中を使って追わせるんですね。
スリムを殺して娘だけ取り返したいのか、2人とも取り返したいのかよくわからんし！

スリムは決して頭の悪い女性ではないのですが、いまいちツメが甘いのでいつもギリギリまで追い詰められて逃げるというイライラ展開です。笑
しかもこのツメの甘さは終盤まで見られ、なぜ冒頭でも出掛けたと思ったミッチが帰ってくるシーンがあったのに同じ事を終盤でもやるのか？と。
学習能力ないのかな？この人的な。笑

逃避行が限界を迎え、いよいよ佳境に入ってきたぞと姿勢を構え直す私の目に飛び込んできたのはとんでも展開です！！

あらららら？！
なぜその選択をしたの？！笑
なんじゃ、こりゃ。
となります。笑

一気におバカB級映画の仲間入りが決定！！

まぁそれはそれで面白かったので良いんですけどね。笑

ただ前半の男尊女卑な展開が本当にイラつくうえに、蓋を開けてみれば「出会い」から仕組まれてたという偏執的なミッチがキモすぎますね。
その割にその偏執的な愛から殺意への心理描写の切り替えが下手くそすぎます。
だからスリムを殺したいのか取り返したいのかよくわからない構図になってしまっていますね。

結局のところ社会派サスペンスではなく、おバカB級サスペンスです。
男vs女のガチンコが見れます。笑
気軽に観るべき作品です。

しかしこれで女性の気持ちがスッキリすると思ったら大間違いなんですけど～。
男尊女卑のあの発言はぜーったい許さん！！笑

my評価3点(10点満点中)

概要
近年、日本でも問題となっているDV(ドメスティック・バイオレンス)をテーマにしたサスペンス作品。
批評家達には酷評され、映画批評家達によるレビューサイト「ロッテン・トマト」では支持率22%となった。
第23回ゴールデンラズベリー賞では、ジェニファー・ロペスが同年公開の「メイド・イン・マンハッタン」と合わせて最低主演女優賞にノミネートされた。