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2016.07.06
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カテゴリ: 映画(お)


キャストの豪華さだけでなく、ストーリーも完璧!!

1974 イギリス
ミステリー

監督
シドニー・ルメット
Cast
アルバート・フィニー
リチャード・ウィドマーク

ローレン・バコール
イングリッド・バーグマン

ストーリー
1930年、アメリカ。
富豪アームストロング家の娘デイジーが誘拐された。
数々の勲章を授かり、偉大な大佐であったアームストロングとその妻は身代金を支払う事にしたが、無惨にもデイジーは殺されてしまった。
アメリカ全土を騒がせた痛ましい事件であった。
それから5年後の1935年。
イスタンブールからロンドンへ向かうオリエント急行。
その列車に1人の名探偵が乗ろうとしていた。
彼の名はエルキュール・ポワロ。

ビアンキの粋な計らいで、ポワロはオリエント急行の1等客室に乗れる事になる。
快適な旅になると思われたが、1等客の面々は一癖も二癖もある連中ばかりで、ポワロは辟易しそうだと感じていた。
そんな時、乗客の1人ラチェットがポワロにコッソリと話を持ちかけてきた。
ラチェットは「金持ちになると、敵が増える」と語り、命を狙われていると話す。
1万5000ドルで用心棒になって欲しいと言われたポワロだったが、ラチェットが綺麗な仕事をしてきたわけではなく人に恨まれて当然だろうといった男で、なおかつ金さえあれば誰でも言う事を聞くだろうといった態度であった為、アッサリとラチェットを一蹴してしまう。

ラチェットは殺されてしまったのだった...。





感想
2015年に三谷幸喜がスペシャルドラマをやりましたが、その原作映画となる作品です。
コミカルさとミステリーが融合した素晴らしいドラマでしたが、今作も十分に見応えがあり、コミカルさもあり、1974年と古い作品ですがかなり完成度が高いです。

そもそもアガサ・クリスティ原作ですが、これはもうアガサ・クリスティが凄いんだな、きっと、うん。
アガサ・クリスティは1890年生まれで1976年にお亡くなりになっているので、世代的にはもう私のひいひいおばあちゃんぐらい上の世代の人になるわけです。

凄いな~、そんな上の世代の人の作ったものなのに今だに楽しいんだもんな~。
むしろ近年の映像重視、内容スカスカよりも超絶面白いものな~。

古典ミステリーなのでカッチリとはしていますが、超面白いです。
コメディ要素はあんましピンとは来ない部分もあるんですが面白いです。

特にポワロは主人公にも関わらず、どことなく勘に障るところがあって、でも嫌いじゃない、奇人変人の類いとでもいったところが面白いキャラ設定だと思います。

ビアンキとコンスタンチン医師もなかなか味のあるキャラで面白いです。

登場人物は多いですが、それぞれキャラが立っていて、見間違う事も誰が誰だか分からなくなる事もないと思います。

また映画好きとしてはキャスト陣の豪華さに小躍り出来ちゃうでしょう。

イングリッド・バーグマンは個人的に「黒髪の美女」なんですが、こんな地味なというか癖のある役を演るなんて!とビックリ!!
初めは彼女だと気づかないほどです。
しかし本人が熱望した役というだけあり、かなり素晴らしいです。
癖の強さを見事に演じており、変に神様を盲信してるあたりも凄いハマってました。

またアンソニー・パーキンスも出演していて、彼といえばヒッチコックの「サイコ」のイメージしかないんですが、今作では一見好青年を演じていて「へぇ~」と思いました。
ところが蓋を開けてみるとやはりちょっと偏執的な動機で乗車していたので「あ、やっぱり」とか思ったり。笑

またバネッサ・レッドグレイヴも出演してます。
バネッサ・レッドグレイヴは今でも綺麗で素敵なご婦人ですが、この時はまだ若くてちょっと勝気な雰囲気を持っています。
美人だからこそって感じで、それがまたバネッサ好きとしてはたまらなかったりします。笑

その相手役にショーン・コネリー。
やっぱダントツ渋くてかっこいいです!!
007だよなぁ。
ジェームス・ボンドを演る人はみんな渋くてかっこいいですけど、ショーン・コネリーが作り上げたものって感じですね。
背も高くて素敵です!

ジャクリーン・ビセットは初めて観た女優さんですがとにかく美しい人です。
これは三谷幸喜版で松嶋菜々子が演じたキャラですが、やっぱ1番の美女枠ですね。

そんなこんなでキャスト陣もウハウハです。

ただ三谷幸喜版に比べて客室が狭いのが気になりました。
1935年の寝台列車はあんな感じだったのかもしれませんが、1等客室でこんなもんなんだーとちょっと残念な気持ちに。笑

いずれにせよ安心して楽しめるミステリーで、色褪せない作品です。
オススメです!

my評価9点(10点満点中)





概要
原作はイギリス人推理作家アガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」。
アガサ・クリスティが知日家という話はないが、原作にはストーリーに全く関係のない場所に着物姿の女性が登場したり、「ゴルフ場殺人事件」では力士について書かれたりしており、その為今作ではオリエント急行乗車シーンで、着物姿の女性が数人画面に映るシーンが盛り込まれている。
また今作はオールスター共演という事もあり、殺人事件が題材ながらも娯楽作品を目指した事で、全体的に明るい雰囲気となっている。
エンディングはカーテンコールの意味も持っており、乾杯シーンが導入された。
第47回アカデミー賞でアルバート・フィニーが主演男優賞、脚色賞、撮影賞、衣装デザイン賞、作曲賞にノミネート。
イングリッド・バーグマンが助演女優賞を受賞。
第28回英国アカデミー賞でアルバート・フィニーが主演男優賞、作品賞、撮影賞にノミネート。
ジョン・ギールグッドが助演男優賞、イングリッド・バーグマンが助演女優賞、作曲賞を受賞。


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Last updated  2016.07.06 16:40:24 コメントを書く


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和希ちゃん8383 @ Re:キス&キル〜自由気ままに映画日記(08/22) ツルノカミさんお久しぶりです。 コメント…
ツルノカミ @ Re:キス&キル〜自由気ままに映画日記(08/22) 和希ちゃん8383さん、 お久しぶりです。 …
和希ちゃん8383 @ Re[1]:男と女の不都合な真実〜自由気ままに映画日記(07/03) ツルノカミさん コメントありがとうござい…

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