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「言葉」について様々な角度で見てきましたが、いかがだったでしょうか?
実際にどんな言葉を具体的に使えばいいのかをまとめた際は、自分でも「なるほど!」と腹落ちしたところもあります。結局、自分がどんな目的を持っているかで、言葉の使い方をコントロールしていけば、効果が望めるのです。
さて今回は「言葉」について総括まとめをしていきたいと思います。まずこれまでまとめてきたことを簡単にダイジェスト版にしていき、「私達が言葉を持っている意味」について考えていきたいと思います。それでは、 8 月最後、行ってみましょう!
まず、これまでまとめてきた「言葉」について簡単に解説したいと思います。
「言葉」にはエネルギーがあります。
①「言葉で脳の動きが変わる」
↓
②「セルフイメージ・アイデンティティに影響する」
↓
③「行動が変わる」
↓
④「人生の質を左右する」
「言葉で脳の動きが変わる」とは、言葉の使い方によって、脳の報酬系が働くのか、苦痛系が働くのかの違いが出てきます。
言葉は、シチュエーションで使い分けることによって、意識(フォーカス)を変えていきます。たとえば、目的を達成するためには「○○のために今これをする」とフォーカスは未来を見ています。ゴールを目指すときは、目的志向の言葉を使うことです。
またゴールを目指しているのに「楽しむ」「がんばる」といったプロセスに意識が向いていると、ゴールを遠ざけてしまいます。なぜなら、脳はプロセスの状態を保とうとするため、ゴールをさせないようにしてしまうからです。
他にも、辛いことや悲しいことを忘れたいのであれば、「○○だった」と過去形の言葉にしていけば効果が出てきます。
このように、言葉をシチュエーションで選んでいくことで使いこなしていくのです。言葉を意識することが、言霊使いのファーストステップなのです。
人間の体は、狩猟採集民のころとあまり変わっていないと言われていますが、人々の生活自体はものすごい進化をとげてきました。この進化の要因は、農耕などの変化もありましたが、やはり人間は言葉を使えるようになったことが大きいのでしょう。
人間を他の動物と分ける 3 つの要素というのがあります。
「人間を他の動物と分ける 3 つの要素」
①言葉の使用:単語としての「言葉」ではなく、構造を持つ「文」の使用
②道具の使用:「道具」自体ではなく、「メタ道具(道具の道具)」の使用(道具を作るための道具)
③火の使用:「火」よりも「高度な知能」
このとき、言語の本能が 3 つの前提となります。言葉の使用があったからこそ、火が使えるようになったり、道具の発展が行われてきたのです。
言語の奥底に潜んでいる説明原理を探求すれば人間とは何かがわかる、と言われています。そして、それは科学にもなります。それは、科学の本質は単純な見えないものによって、複雑な見えるものを説明しようとすることだからです。
言語現象の深奥にひそむ説明原理を探求できれば、「人間の本性」そのものを把握できるような科学にたどり着くのです。
『我々はどこから来たのか
我々は何者か
我々はどこへ行くのか』
これはフランスの画家、ポール・ゴーギャンの油絵の作品名です。絵の中には、右側に赤ちゃんが描かれ、真ん中に若い男性が描かれ、左側には年配の女性が描かれています。
私たちは段々と歳を取っていきます。それは、「どこかへ行く」と言い換えることもできるでしょう。あなたが持っている言葉は、あなたをどこに導いてくれるのでしょうか。
そして、人類も同じように“どこかへ向かっている”のだと思います。農耕・牧畜の開始、文明、近代産業社会と、道具を操り、高い知性を持ち、人間は変化をしてきました。新しい地球を人間は、どのように創っていくのでしょうか。
「口は禍の門」
「病は口より入り禍は口より出づ」
言葉に意識を持ってみましょう。諺にもあるように、言葉にはエネルギーがあるため、ネガティブに偏ってしまうときもあるのです。こうなると、「身から出た錆」になってしまいます。
最後に、マザー・テレサの言葉を一つ紹介したいと思います。
『優しい言葉は、たとえ簡単な言葉でも、ずっとずっと心にこだまする』
あなたの「優しい言葉」が世界を救うのです。きっとその言葉を待っている人がいます。ですから、勇気を出してくださいね。
それでは読んでいただき、ありがとうございました。
【参考】
・心の中に残る優しい言葉(2020年07月12日記事) 2024年(辰年)、今年もよろしくお願いし… 2024/01/03
「停滞している」と感じたときに活用した… 2023/07/14
「批判」と「非難・誹謗中傷」の違いとは… 2023/04/25