




毎年毎年
抜いても抜いても
春一番に出てくるのが
誰が名づけた犬フグリ
どうしてブルーノ瞳と言わないの
凍えそうな殺風景な
陽だまりの場所で
かわいい瞳がお日様向かって
にっこりほほ笑む
土手に畑に瓦礫の影で
ブロック塀の隙間にも
しっかり根を下ろし
初めはみんなから可愛いと
褒めちぎられて
だけど
一か月も過ぎると
福寿草 雪割草 水仙 クロッカス
などなど春の申し子が花開くと
邪魔扱い
抜いてもとっても凝り性なく
よくもまあ毎年出てくるんだからと
悪口言われながら次々抜かれる
でも
いくら抜いたとて来年また出てくる
もう既に花咲き実を土の中に
隠しているのである
だから毎年出てくるの
そんな風に
年中褒められるより
一番輝いているときほめられ
あとは忘れられる
そんな犬フグリのような役割も好きだ
ほめられっぱなしも
一度も褒められないのも嫌だ
こんな人生だったなあーとつくづく思う










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