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文学への招待状(39)あなたにあいたくて生まれてきた詩宗左近(編者)新潮社この本には84編の詩が収録されています。まだ小学生になる前の幼い子からプロの詩人の作品まで広い年代の作者の詩です。そのどの詩も僕の感性を揺さぶってくれます。その中でも、僕が大好きな詩が藤根優子さんの「あさがおさん」です。作者は当時小学校1年生。悲しいとき、うれしいとき、苦しいとき、この詩を読むと、心が元気になります。純粋なこころで書かれた美しい詩です。あさがおさん藤根優子あさがおさんおげんきにいますかはいいますよ宗左近(編者)販売会社/発売会社:新潮社/ 発売年月日:2000/11/30
2014年01月10日
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文学への招待状(38)千の風になってちひろの空 新井満 / いわさきちひろ 愛した人を失ったとき愛してくれた人を失ったときこのい本を読んでほしい。きっと悲しみのなかで一筋の希望が見えてくるから‥‥。千の風になってちひろの空 / 新井満 / いわさきちひろ 目次 : ちひろ絵詩「千の風になって」/ 英語原詩「千の風になって」/ 楽譜「千の風になって」/ 日本語詩「千の風になって」/ 「あとがき」に代える九つの断章 青空に浮かんだ一つの赤い風船
2012年01月28日
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文学への招待状(37)愛と死をみつめて ある純愛の記録この愛は涙流さず読むことができない!小説ではなく、真実のみが持ちえる力!愛と死をみつめて ある純愛の記録だいわ文庫大島みち子/河野実 大和書房 【内容情報】「手術をするまで死ぬことなんて怖くなかったの。だのにこの頃ちょっと痛かったりすると怖くて…」21歳の若さで顔面の軟骨肉腫という不治の病と闘いながらも彼のために生きようとしたミコ。それを遠く離れた東京から手紙で支えるマコ。お互いを想うあまりの嘘や自殺未遂をも乗り越えた二人だったが…400通もの手紙が紡いだ感動のベストセラー。 (「BOOK」データベースより)「愛と死をみつめて」終章 もうひとりのミコ河野実 大和書房 ミコが、マコだけに見せた涙と決心とは? 手紙と日記だけでは伝えきれなかった二人の真実が40年の時を超えて、ついに明かされる!
2012年01月06日
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文学への招待状(36)罪と罰フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー/亀山郁夫 ぜひ読んでほしい作品。ドストエフスキーの代表作罪と罰(1)光文社古典新訳文庫フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー/亀山郁夫 光文社 【内容情報】ドストエフスキーの代表作のひとつ。日本をはじめ、世界の文学に決定的な影響を与えた犯罪小説の雄。歩いて七百三十歩のアパートに住む金貸しの老女を、主人公ラスコーリニコフはなぜ殺さねばならないのか。ひとつの命とひきかえに、何千もの命を救えるから。(「BOOK」データベースより)
2011年12月17日
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文学への招待状(35)嵐が丘 改訳 角川文庫 改版 / E.ブロンテ 愛の文学としては世界最高峰と思いますいろいろな翻訳で読みたい作品ですできれば、原文で味わいたい! 嵐が丘 改訳 角川文庫 改版 / E.ブロンテ
2011年12月10日
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文学への招待状(34)星の王子さまアントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ/河野万里子 大切なものはなにか、うしなっていけないものはなのかこころに響く名作星の王子さま新潮文庫アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ/河野万里子 新潮社 砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。(「BOOK」データベースより)
2011年12月03日
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文学への招待状(16)赤毛のアン箱石桂子/ル-シ-・モ-ド・モンゴメリ 幸せってなんだろう愛以上のものはない!名誉でも、地位でも、ましてや金では絶対ないそれを教えてくれる本です赤毛のアン竹書房文庫箱石桂子/ル-シ-・モ-ド・モンゴメリ 竹書房 【内容情報】(「BOOK」データベースより)作品の奥行きと隠されたメッセージを多様な角度から読み解くとともに、モンゴメリの生涯と著作にも焦点をあて最新の情報を提示する。
2011年11月26日
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文学案内(12)小説智恵子抄佐藤春夫 高村光太郎・智恵子の夫婦愛を描いた【智恵子抄】の物語を小説にした作品小説智恵子抄人間叢書佐藤春夫 日本図書センター 【内容情報】(「BOOK」データベースより)生涯至純の愛を貫いた光太郎、智恵子の物語。
2011年11月20日
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文学への招待状(16)智恵子抄 智恵子抄高村光太郎夫婦愛のバイブルとして友に贈ってきた詩集智恵子抄角川文庫高村光太郎/中村稔 角川書店【内容情報】(「BOOK」データベースより)光太郎がその妻智恵子について書いた詩文を完全収録し、さらに光太郎生前の意図を出来る限り忠実に再現した永遠の名詩集、待望の文庫決定版。
2011年11月19日
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文学への招待状(15)孤高の人/新潮文庫/新田次郎 私は山が好きである。山は求めるものを必ず与えてくれた。ホームゲレンデの丹沢には何十年も通っった。100名山にも登った。そのほとんどが単独行だったが、友と登った山もまた忘れがたい。この本の主人公・加藤文太郎の生き方に共感を覚える。文学愛好者だけでなく、山岳愛好者にも読んでほしい。孤高の人新潮文庫新田次郎 新潮社 【内容情報】(「BOOK」データベースより)昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎”。その強烈な意志と個性により、仕事においても独力で道を切り開き、高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した加藤文太郎の、交錯する愛と孤独の青春を描く長編。主人公・加藤文太郎に興味を持たれた方はこちらもお読みください。新編単独行 (ヤマケイ文庫) (単行本・ムック) / 加藤文太郎 1930年代前半、高峰の冬期登山が一般的ではなかった時代にたったひとりで厳寒の北アルプスを駆け抜け、「不死身の加藤」との異名をとった加藤文太郎。風雪の槍ヶ岳北鎌尾根に消えたその生涯は、新田次郎の小説『孤高の人』でも知られているが、彼の真実は残された著作にある。本書は遺稿集『単独行』は編集し直し、詳細な解説を加えた決定版。 第1章 単独行について(単独行について冬・春・単独行-八ヶ岳/乗鞍岳/槍ヶ岳/立山/奥穂高岳/白馬岳 ほか)第2章 山と私(私の登山熱山と私 ほか)第3章 厳冬の薬師岳から烏帽子岳へ(初冬の常念山脈槍ヶ岳・立山・穂高岳-A槍ヶ岳・唐沢谷/B立山/C奥穂高・唐沢岳・北穂高 ほか)第4章 山から山へ(北アルプス初登山兵庫立山登山 ほか)加藤・吉田両君遭難事情及前後処置後記
2011年11月13日
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文学への招待状(14)杜子春/芥川龍之介 この物語に出会ったのは中学の頃。構想力の確かさ、話の展開、そして結末。短い文のなかに、当時でもびっくりするものがつめられていました。今でも、その筋は話すことができます。私にとってなくてはならない本です。蜘蛛の糸/杜子春改版新潮文庫芥川龍之介 新潮社
2011年10月22日
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文学への招待状(13)野菊の墓伊藤左千夫 中学のころ読んだ本のなかで最高の感銘を受けた小説。映画にもなんどもなった。卒業の年、最も大切な人に贈った記念碑的存在。この本なくしては、私の青春はない。野菊の墓SDP bunko伊藤左千夫 【内容情報】(「BOOK」データベースより)家事手伝いにきた二歳年上の従姉・民子と親しくなる政夫。一方、年頃の二人の関係に気がかりな大人たち。封建的な周囲によって、政夫は寄宿舎へ、民子は嫁に出されてしまう。その後、政夫は民子の哀しい結末を知ることに…。素直な文章が心に響く、淡く切ない純愛物語。
2011年10月15日
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文学への招待状(12)沈まぬ太陽 /山崎豊子 映画にもなった山崎豊子を代表する小説。主人公の生き様はわたしのまわりの人の生き様と重なる。たくさんの人に読んでほしい作品のひとつ。【内容情報】(「BOOK」データベースより)広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命ー。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。沈まぬ太陽 [文芸] (1-5巻セット 全巻)/山崎豊子
2011年10月10日
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文学への招待状(11)夏目漱石/こころ 夏目漱石こころYM books夏目漱石 やのまん 【内容情報】(「BOOK」データベースより)夏目漱石自身が人間の“こころ”をとらえたと自負し、読み手の“こころ”によって解釈が変容する日本文学の最高峰。【送料無料】夏目漱石こころ価格:1,000円(税込、送料別)
2011年09月04日
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文学への招待状(10)塩狩峠改版三浦綾子 塩狩峠改版 新潮文庫三浦綾子 新潮社 【内容情報】(「BOOK」データベースより)結納のため札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた…。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。
2011年08月02日
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文学への招待状(9)銀河鉄道の夜宮沢賢治 わたしのエッセイにも何度も取り上げる本です 新編銀河鉄道の夜新潮文庫宮沢賢治 新潮社 【内容情報】(「BOOK」データベースより)貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しく悲しい夜空の旅をする、永遠の未完成の傑作である表題作や、「よだかの星」「オツベルと象」「セロ弾きのゴーシュ」など、イーハトーヴォの切なく多彩な世界に、「北守将軍と三人兄弟の医者」「饑餓陣営」「ビジテリアン大祭」を加えた14編を収録。賢治童話の豊饒な味わいをあますところなく披露する。【目次】(「BOOK」データベースより)双子の星/よだかの星/カイロ団長/黄いろのトマト/ひのきとひなげし/シグナルとシグナレス/マリヴロンと少女/オツベルと象/猫の事務所/北守将軍と三人兄弟の医者/銀河鉄道の夜/セロ弾きのゴーシュ/饑餓陣営/ビジテリアン大祭
2011年07月26日
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文学への招待状(8)沈黙改版 遠藤周作 私のふるさとを舞台にした小説です 沈黙改版新潮文庫遠藤周作 新潮社
2011年07月19日
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文学への招待状(7)忍ぶ川改版三浦哲郎 人を愛するとはどういうことか!この本はしっとりと教えてくれる 忍ぶ川改版新潮文庫三浦哲郎 新潮社
2011年07月12日
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文学への招待状(6)わが愛する山々深田久弥 「日本百名山」の著者である深田久弥の本ですこの本で、すっかり山が好きになりました わが愛する山々ヤマケイ文庫深田久弥 山と渓谷社 家族と、友と辿った喜びに溢れる山々。『日本百名山』執筆中の1959~1962年の山行を中心に、深田久弥にとっての特別な山・雨飾山、友人との朗らかな山行・御座山、家族との北海道の山旅など23編の紀行を収録。山への愛情と情熱、そして思索が見事に融合した山の紀行文学の代表作を復刊。
2011年07月05日
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文学への招待状(5)もうこの本を読んでからずいぶん日が経ちました忘れてはいけない本です破戒〔2002年〕改島崎藤村 破戒〔2002年〕改岩波文庫島崎藤村 岩波書店
2011年06月28日
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文学への招待状(4)人間の壁高校の頃読みました。強い衝撃がありました。今の時代にこそ読まれるべき本です。 人間の壁(上)岩波現代文庫石川達三 岩波書店
2011年06月21日
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文学への招待状(3)この子を残して 永井隆 涙なくては読めない本です原爆病に冒されながらも父として子供の未来を見つめる眼はどこまでも暖かい!私のエッセイにも取り上げている作者 へいわ 母衣崎 健吾 永井 隆「・・・母のにおいを忘れたゆえ、せめて父のにおいなりともと恋しがり、私の眠りを見定めてこっそり近寄る幼ごころのいじらしさ。戦の火に母を奪われ、父の命はやうやく取り止めたものの、それさえ間もなく失わねばならぬ運命を、この子は知っているのであろうか。 ・・・せめてこの子がモンペのボタンをひとりではめることが出来るようになるまでーーーなりとも・・・。」 永井隆『この子を残して』より) この作品を読んだのは小学生の時だった。当時、どれくらい理解できたか分からないが暖かいものに触れたという記憶がある。今、二児の父親となって、再び読み返したら、永井隆の悲しみと怒りと慈しみのひだひだまでもがはっきりと見えてきた。 一九四五年八月九日、広島に続いて長崎に原爆が投下され、炸裂した。一瞬のうちに七万余の人命を奪い、爆心地から半径2キロにわたり焦土と化した。 永井隆は島根県松江市に生まれ、長崎医科大学を卒業後も長崎に残り、被爆した。 四八年「この子を残して」を脱稿、四九年「長崎の鐘」刊行、「花咲く丘」脱稿、五一年、最後の著書である「乙女峠」を脱稿し、四三年の生涯を閉じた。 原爆資料館の一隅に永井隆の足跡が展示されていた。その遺品のなかに質素な、あまりにも質素な筆記具があった。ちびた鉛筆、ささくれた筆、《ああー、原爆病に冒された限りあるいのちを刻んで、この鉛筆で、この筆で、父としての、人間としての、切々たる思いを書き綴ったのか。》拭いても拭いても涙が溢れでてきた。 その足で、松山町の国際平和公園のほぼ中央部、長崎の鐘をかたどったモニュメントに添えられた碑文の前に立った。長崎の鐘よ鳴れ長崎の鐘よ鳴れ私達の両親を奪った私達のからだをむしばんだあの原爆がいかに恐ろしいものであるかあの戦争がいかに愚かなものであるか長崎の鐘よひびけ長崎の鐘よひびけ地球の果てから果ての果てまでも私達の願いをこめて私達の祈りをこめて その碑文を柔和な平和祈念像が見守っていた のいちごつうしん NO,313私の本棚(23)この子を残して平和文庫永井隆 日本図書センター/日本図書センタ-
2011年06月14日
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文学への招待状(2)沈まぬ太陽(1(アフリカ篇・上))この本のモデルになった人の話を聞いたことがあります。すてきな紳士でした。私の本棚(22)沈まぬ太陽(1(アフリカ篇・上))新潮文庫山崎豊子 新潮社 【内容情報】(「BOOK」データベースより)広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命-。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。
2011年06月07日
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文学案内(1)詩歌の森(1)石川啄木選書ミニブックシリ-ズ石川啄木/世界の名詩鑑賞会 星雲社/星雲社 【目次】(「BOOK」データベースより)短歌(一握の砂(四〇首)/悲しき玩具(八首))/詩(荒磯/我が世界/柳/あゆみ/拳 ほか)
2011年06月02日
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文学への招待状(1)泥流地帯 三浦綾子私の本棚(21)この本を読み終わったとき、昨日までと違う自分がいました。私にとって、大切な一冊です。泥流地帯改版新潮文庫三浦綾子 新潮社 続編 ↓
2011年05月31日
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絵本の森(3)子供が大好きだった本ですはらぺこあおむし 大人気のベストセラー本。きれいな色合いと穴抜きの細工が楽しい一冊。アメリカ・グラフィックアート協会賞受賞。対象年齢 0歳~ ※対象年齢は目安です、他の年齢も一度ご覧下さい。
2011年05月20日
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私の本棚(20)金子みすゞの詩が大好きです。繰り返し繰り返し読んでいます。いいものはいい!小さいもの、弱いもの、見えないものそれでも生きているちいさいいのちへの共感全編に溢れるみすずの感性を味わってくださいこだまでしょうか、いいえ、誰でも。 金子みすゞ詩集百選金子みすゞ 宮帯出版社/宮帯出版社
2011年05月17日
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私の本棚(19)私の大好きな詩と絵の作者・星野富弘さんのいのちの記録です。この本を読むと、星野さんの詩や絵がもっと好きになります!愛、深き淵より。新版星野富弘 立風書房/学研マ-ケティング 【内容情報】(「BOOK」データベースより)言えないもどかしさに耐えられないから絵を描くのかもしれない うたをうたうのかもしれない。今、もう一度振り返ってみると、深き淵には、澄んだ美しい水が湧き出ていたような気がします。この本は新しい私の出発点です。【目次】(「BOOK」データベースより)1 哀しみの青い空(’70・6・17~6・20)/2 母を道づれに(’70・6・21~8・30)/3 重荷を背負った人々(’70・9~’72・2)/4 字を書きたい!(’72・3~’73・6)/5 絶望のはてに(’73・7・10~’74・12・21)/6 詩画に明日を託して(’75・3~’78・10)/7 新たな旅立ちの日(’78・4~’79・9)
2011年05月12日
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私の本棚(18)9歳の少女の詩の世界へ招待します多くの人に読んでほしい!つぼみたくさん堀明子 草思社 【内容情報】(「BOOK」データベースより)14年にわたり読みつがれ、歌曲や朗読としても静かに広がっている9歳の少女の詩の世界。優しくピュアで発見の喜びに満ちた詩はやわらかで新鮮な感動をもたらす。夭折した少女が植物や自然を歌ったみずみずしい詩集。【目次】(「BOOK」データベースより)ゆすらうめ-初夏(ゆすらうめ/タンポポ ほか)/つゆ草の花が-夏((つゆ草の花が)/植木ばち ほか)/空が海になった-秋から冬(空が海になった/いい気もち ほか)/夕暮梅花-早春から春(つぼみたくさん/うめと春 ほか)【著者情報】(「BOOK」データベースより)堀明子(ホリアキコ)1972年7月8日誕生。1979年4月藤沢市立大道小学校入学。小学3年生初夏から4年生春にかけて家庭用学習ノートに、庭の植物などをテーマに200編あまりの詩を毎日のように書きつづける。1985年4月私立フェリス女学院中・高校(横浜市)に入学。生物部で活躍。中学1~2年は美術部にも所属。中学3年から生物部部長。級友との同人誌に詩、SF小説を寄稿。山登りも愛す。1988年8月11日。16歳(高校1年)。事故により亡くなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
2011年05月10日
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私の本棚(17)東日本大震災で多くの命が失われました。新聞によればお亡くなりになられた方の数が毎日のように積み上がっています。亡くなられた方の冥福をこころからお祈りいたします。東北には私の友人もたくさんいらっしゃいます。みなさん、純朴でこころやさしい人たちです。職場にも、東北の出身者がたくさんいらっしゃいます。みなさん、誠実で人なつっこい素敵な人たちです。どんな想いで毎日を過ごされているでしょうか悲しい!苦しい!その心のなかはやさしいこころの持ち主だけに誠実なだけに人の何倍もそんな想いをこころに重ねていることでしょう。青春時代、東北には何度も足を運びました。妻が最初に授かった子供を死産し、こころの平静をなくしたとき東北を一緒に旅しました。こころ癒しの旅でした。2週間を超える旅を終える頃には妻に笑顔が戻りました。息子が小学校を卒業する頃テントを背負って二人きりで2週間ほど東北を旅しました、日本中を旅して歩いた私ですがそのなかでも思い出深い感動の旅になりました。息子はそのことを卒業文集に残しました。東北はわたしや私の家族になくてはならないものです。東北の復興・復旧をこころから願っています!今日は子供の日です。こどものことを考えながらこの本をよみながらかみしめてみようと思います!がんばれば、幸せになれるよ 小児がんと闘った9歳の息子が遺した言葉小学館文庫山崎敏子 小学館 【内容情報】(「BOOK」データベースより)小児がんのなかで、十万人にひとりといわれるユーイング肉腫を五歳で発病、その後五度の再発、四度の手術を経て、九年という短い生涯を閉じた山崎直也くん。病床にあっても両親や弟への思いやりを忘れず、つらい治療や苦痛に耐え、“生きること”を決してあきらめなかった。明るく懸命に生き抜いた直也くんが遺した言葉の数々を、母・敏子さんが綴った壮絶な闘病記。日本テレビ系『24時間テレビ30「愛は地球を救う」』スペシャルドラマ原作。【目次】(「BOOK」データベースより)序章 身は滅びても命は永遠だよ-最後の二週間/第1章 息をすると胸が痛いんだ-突然の発病、告知/第2章 ナオは手術するよ。だってやってみなくちゃわからないじゃないか-たび重なる再発と手術の日々/第3章 はわいにつれていってくれてありがとう-念願の南の島で泳げた/第4章 ナオ、体はこんなだけど、病気には勝っているからね-ナオ、生きる勇気をありがとう
2011年05月05日
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永井隆 平和を祈り愛に生きた医師中井俊已 童心社 【内容情報】(「BOOK」データベースより)長崎から世界へ平和を訴え続けたひとりの医師がいた。被爆し病床にあっても常に夢と愛の心を失わず、戦後の日本人に感動と生きる希望を与えた永井隆博士の生涯をたどる伝記。【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 学生時代(難産の末に生まれた子/父と母 ほか)/第2章 医学者として(物理的療法科/手編みのジャケット ほか)/第3章 原子爆弾を受けて(子どもたちの疎開/別れの日 ほか)/第4章 如己堂にて(如己堂/天国行きの切符 ほか)
2011年05月03日
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私の大好きな水野源三の本です。以下はウィキペディアの水野源三についての記載です。「9歳の時赤痢に罹りその高熱によって脳性麻痺を起こし、やがて目と耳の機能以外のすべてを失った。話すことも書くことも出来なくなったが、母親が何とか彼と意思の疎通をしようと五十音順を指で指し示したところ、目の動きで応答した。これが47歳で死去するまでの彼の唯一のコミュニケーション能力となる。「瞬きの詩人」と呼ばれるようになったのはそのためである。12歳の時母親がおいた聖書を読みやがてクリスチャンとなる。18歳の時からは詩作を開始し多くの作品を生み出す。その詩風は神への喜びを表す純粋な詩であったという。彼のその姿はクリスチャンはもとより多くの人々の感動を呼んだ。」私は氏の代表作は【こんな美しい朝に】と思いますが、現在図書館でしか読めません。氏の作品は全てがこころに染みます。ぜひ、図書館にいって読んで欲しい!そんな素晴らしい本です。私は私らしくフォレスト・ブックス水野源三 いのちのことば社 話せないけれども、まばたきで言葉を語った詩人。その素朴な詩が傷ついた心をいやし、渇いた心をうるおす。水野源三に関する本です。あわせてお読みください。
2011年03月07日
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私の大好きな星野富弘の本です。氏は口に筆をくわえて美しい詩画を発表その作品はこころをとらえて離さない多くの人に読んで欲しい!多くの人に見て欲しい!そんな素晴らしい本です。新編風の旅 四季抄星野富弘 学研マーケティング 詩画に生きる希望を見いだした著者が、折々の花にその想いを託して綴った生命のうた。星野富弘がはじめて描いた「花の詩画集」。全国に感動の波をひろげたロングセラーに、今回、あらたに描きおろした詩画を収録して改訂新版として新発売。【内容情報】(「BOOK」データベースより)200万部を超えて、今もなお感動の輪を広げる星野富弘誌画の原点。不慮の事故で手足の自由を奪われた著者が、筆をくわえてつづった心の詩画集。著者が描き直して新しくなった37点(掲載39点中)の詩画を収録。【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 折れた菜の花(むぎのほ/ちゅーりっぷ/なのはな ほか)/第2章 花に寄せて(れんげつつじ/さつき/はなしょうぶ ほか)/第3章 風の跡(すかしゆり/ひなげし/どくだみ ほか)
2011年02月28日
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星野富弘さんのすてきな詩画集私のエッセイでもとりあげたこともある友人の結婚式やお誕生祝いなど人生の節目節目にプレゼントしてきた本です。生きていく力が湧いてきます!あなたのお友達にもお勧めください。星野富弘"花の詩画集" 鈴の鳴る道 詩画展やNHKテレビで全国の人々を感動させた花の詩画集です。~1981年から1986年までの詩画51点と随筆11編を収む~大人も子供も~家庭・学校・職場に広がる感動の輪著者:星野富弘・ほしのとみひろ
2011年02月25日
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母さんとこころに思うだけで涙がでてくるそんな泣き虫の私に優しく語り掛けてくれる一冊の本に出逢いたい!一緒に出かけませんかこころの旅路!かあちゃん重松清 講談社 1,680円(税込)重松清が満を持して挑む、初の母親小説! 昭和の母から平成の母、強い母からどこまでも優しい母……第一章から第八章まで連鎖するストーリーとともに登場するかあちゃんたちが胸と涙腺を揺さぶる一冊! 【内容情報】(「BOOK」データベースより)「お母ちゃんな…笑い方、忘れてしもうた」親友をいじめた。誰からも助けてもらえなかったあいつは、自殺を図り、学校を去った。残された僕たちは、それぞれの罪を背負い、罰を受けて、一人の年老いた「かあちゃん」に出会った─。母が子どもに教えてくれたこと、子どもが母に伝えたかったことを描く、感動の最新長編。【著者情報】(「BOOK」データベースより)重松清(シゲマツキヨシ)1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。1991年、『ビフォア・ラン』でデビュー。1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
2011年02月19日
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九州・福岡から佐賀・長崎を旅してきました素敵な旅でしたそのなかでも長崎は特別でした。旅の途中に詠んだ本・購読した本を紹介しますねこの子を殘して 永井隆 秋津書舎 /七つ森書館 この本は永井隆(ナガイタカシ)さんが原爆病に冒され死に臨んで、残される子供に書き残した感動の本です涙なしには読めません。オバマアメリカ大統領が核廃絶に向けてアピールしている今こそ多くの人が読んでくれることを願います。そして、このような痛ましい戦争・原爆が地球から無くなることを願っています1,900円 (税込 1,995 円) 送料無料 【内容情報】(「BOOK」データベースより)原爆を被け2児を残して、死に臨む永井隆―。敗戦後60年のいま戦争と平和、原爆投下を問う。 【目次】(「BOOK」データベースより)この子を残して/摂理/遺産/父母/孤児/微笑/真実/第一のおきて/空の鳥/神の力と人の力〔ほか〕【著者情報】(「BOOK」データベースより)永井隆(ナガイタカシ)1908年(明治41年)島根県松江市に生まれる。1930年(昭和5年)短歌会「アララギ」に入会。1932年(昭和7年)長崎医科大学卒業。1934年(昭和9年)カトリックに改宗。後、軍医として2回従軍。1945年6月(昭和20年)慢性骨髄性白血病発病。1945年8月9日(昭和20年)長崎市の原子爆弾投下により、長崎医科大学付属病院にて被爆。右側頭動脈切断で重傷。1946年(昭和21年)『長崎の鐘』脱稿。その後、著書多数。吉田茂内閣表彰などを授彰。1951年5月(昭和26年)死去43歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)映画にもなりました[1983年松竹:DVD未発売]この子を残して●加藤剛/十朱幸代/大竹しのぶ (中古ビデオ/VHS) 商品番号 85-1741 価格 7,980円 (税込) 送料別 映画公開のときのポスターですこの子を残して木下惠介【約B2サイズ】 価格 2,500円 (税込 2,625 円) 送料別
2010年02月11日
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<世界の名著 100>カラマーゾフの兄弟 世界文学に大きな影響を与えたドストエフスキー生涯最後の作品新訳が発売されるや人気がぐんぐん上昇ベストセラーにぜひ読みたい一冊!!カラマーゾフの兄弟(1) 光文社古典新訳文庫著者: フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス /亀山郁夫 出版社: 光文社 サイズ: 文庫 発行年月: 2006年09月 ISBN:9784334751067 本体価格 724円 (税込 760 円) 送料別 【内容情報】(「BOOK」データベースより)父親フョードル・カラマーゾフは、圧倒的に粗野で精力的、好色きわまりない男だ。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟が家に戻り、その父親とともに妖艶な美人をめぐって繰り広げる葛藤。アリョーシャは、慈愛あふれるゾシマ長老に救いを求めるが…。 【著者情報】(「BOOK」データベースより)ドストエフスキー,フョードル・ミハイロヴィチ(Достоевский,Ф.М.)1821‐1881。ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、巨大な作品群を残した。キリストを理想としながら、神か革命かの根元的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた亀山郁夫(カメヤマイクオ)1949年生まれ。東京外国語大学教授。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある
2008年06月13日
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<日本の名著 100>(1)【人間失格】改装版太宰治 のこの本はずーと売れ続けていたが改装版がでたとたん いまやブームといわれるほど売れれているそうだ若者の本離れがいわれて久しいがどんな理由であれ本に興味をもってもらえればそれはうれしいことだ殺伐とした現代そして太宰だからこそ読まれているのかも知れない人間失格〔平成19年〕改 角川文庫著者: 太宰治 /太宰治 出版社: 角川書店 /角川グループパブリッ サイズ: 文庫 ページ数: 196p 発行年月: 2007年06月 ISBN:9784041099124 本体価格 286円 (税込 300 円) 送料別 【内容情報】(「BOOK」データベースより)「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」青森の大地主の息子であり、廃人同様のモルヒネ中毒患者だった大庭葉蔵の手記を借りて、自己の生涯を壮絶な作品に昇華させた太宰文学の代表作品。「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます」ほかに、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描いた「桜桃」も収録。 【目次】(「BOOK」データベースより)人間失格/桜桃
2008年06月09日
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【限りある日を愛に生きて】草薙実 /草薙紀子 著 私の本棚に一冊の本が大切にしまわれている。【限りある日を愛に生きて】この本は私にとっては愛のバイブルの位置のある。人生の本といってもいい。それは、実体験したし人でなければ書けないことが書かれている真実があるからだ紀子さんはまだ心臓手術が一般的でない時代に手術を受けなければ2年しか生きられないことを知る。そして、その手術さえも、7ヶ月も待たされることになる。その間、死と隣り合わせの生活を強いられ、精神が荒れていく。そんな妹の惨状を憂い、兄が新聞に妹を励ましてとの投稿をする。それに、応えて多くの励ましが寄せられることになる。この本の著者・草薙実のその一人だった。実自身、北海道から単身上京し、向学心に燃えていたが新聞配達と家庭教師のアルバイトでやっと生活している貧しい青年だった。それでも、その貧しい中でも、貧しくて本を読めない人たちのためにわずかづつ本を買い貯めていた。そんな青年に励まされながら、紀子さんは手術を受けることになる。10時間を越える手術を行い、一命を取り留めたものの余命10年の宣告を受ける。そして、子供も産めない体になったことも‥‥結婚さえもあきらめていたが、毎日手紙をくれる実への想いが二人を結びつけていく‥‥苦学して明治大学に合格し、大学を卒業するまで結婚を4年待ってくれないかと迫る実に紀子さんは一計を決行する。TV結婚式を着々と進めていたのだった。紀子さんは手術の費用、実青年は大学入学金で無一文に等しい。そんな二人にとって、費用が安くて済むという現実的な問題とテレビなら、北海道の実青年の老いた祖父にも見てもらえるとの優しい心がそれを実行させることになる。わがまま放題に育った紀子さんが、自分のことよりも周りのことを思う心が宿った瞬間だった。嵌められたと実は憤慨するも、余命10年の内、既に2年が経ち、紀子さんの気持ちも理解できるとTV結婚式を承諾するラストの場面は涙なくしては読めない。紀子さんが父・母に書き綴った手紙紀子さんの兄が結婚式で読んだ手紙そして、最後に二人が読みあげた『ちかいのことば』ラストの18ページは、僕にとって文豪のどんな名作にも劣らない名文であり、こころの奥深く、警笛を鳴らし人生の苦しいときも、悲しいときも僕の灯台であり続けるだろう。困難にたじろぐな!人のために尽くせ!前へ 前へ!前へ 前へ! 母衣崎 健吾 記す <追伸>【限りある日を愛に生きて】の一番最初の発行はいつか?いくつかのサイトで検索してもハッキリしない。立風書房の初版本(1974.3月)角川文庫 初版発行(昭和52年4月30日 )があるがTV,映画の公開日からすると 学習研究社 1966 が初版との古書店の記事が有力ではないかと思われるが、その本を確認するまでは判断できない。知っている人がいたら教えてください。(私の本棚) 限りある日を愛に生きて 出版社:角川書店著者: 草薙実 /草薙紀子 出版社: 角川書店 /角川グループパブリッ サイズ: 文庫 発行年月: 1977年04月 (映画版【限りある日を愛に生きて】 [製作国]日本 [製作年]1967 [配給]大映 スタッフ 監督: 田中重雄 タナカシゲオ 原作: 草薙実 脚色: 新藤兼人 シンドウカネト 関功 セキイサオ 企画: 藤山健彦 撮影: 中川芳久 ナカガワヨシヒサ 音楽: 木下忠司 キノシタタダシ 美術: 柴田篤二 編集: 中静達治 録音: 奥村幸雄 オクムラユキオ キャスト(役名) 高田美和 タカダミワ (伊藤紀子) 太田博之 オオタヒロユキ (草薙実) 山本耕一 ヤマモトコウイチ (伊藤文学) 風見章子 カザミアキコ (伊藤イネ) 松下達夫 マツシタタツオ (伊藤祷一) 原敬子 ハラケイコ (伊藤君子) 早川雄三 ハヤカワユウゾウ (近藤主治医) 二宮秀樹 ニノミヤヒデキ (野上和秋) 岡田陽子 オカダヨウコ (小田切香代) 青木桂子 アオキケイコ (松村美子) 解説 草薙実の同名の実話小説を「続・酔いどれ博士」の新藤兼人と関功が共同で脚色。「女の賭場」の田中重雄が監督した青春もの。撮影は「野良犬(1966)」の中川芳久。 ストーリー 紀子は高校を出てから二年後に、重症の心臓病になり、大手術のため入院したが、手術の予定が二度も変更になって、不安がつのるばかりだった。心配した兄の文学は、新聞の読者欄に手術を待つ妹へ慰めの手紙を送ってほしいと投書した。激励の手紙の中に草薙という、新聞配達をしながら大学の受験勉強をしている青年からのものがあった。紀子は一度この青年に会いたいと思い、兄に頼んだ。紀子が始めて草薙に会った日、彼は菊の花束を持ってきた。紀子には忘れられない対面となった。手術の前日草薙は再びやってきて紀子を勇気づけるのだった。手術の結果、紀子は奇跡的に助かった。だが次の草薙からの手紙には回復したら自分の役目は終ったのだから、互いに別の人生を歩もうと書いてあった。だが紀子は手術後も血清肝炎、敗血症などの病魔に襲われ、そのつど必死に闘った。退院後紀子は早速草薙に会い、その懸命な生活態度にうたれ、自分も負けてはいられないと、製薬会社の臨時工になった。そして二人は会う毎に愛情を深めていった。疲労から紀子が倒れた時も草薙の励ましが彼女を立直らせた。やがてM大にみごと合格した草薙は紀子に四年後に結婚しようと約束した。だが紀子には、手術の時に、医師からあと十年しか生きられないと宣告された秘密があった。このことを打ち明けられた草薙は今まで以上に紀子を勇気づけるのだった。主治医の許可をとると、周囲の反対をおして、二人はアッという間にテレビ結婚の段取りをきめてしまった。紀子は限りある生命ゆえ一日も早く幸せをつかみたかったのだ。感動にふるえる二人を、テレビを通して全国の人々が見守っていた。 (キネマ旬報社 MOVIE WALKER HPより) (TV版 【限りある日を愛に生きて】東芝日曜劇場:限りある日を愛に生きて放送日=1967.01.22 前編 1967.01.29 後編【スタッフ】原作=草薙実、草薙紀子、脚本=橋田寿賀子、演出=蟻川茂男【出演】大空真弓、中山仁、芦田伸介、乙羽信子、田村高廣、真船道明、富川徹夫、青柳美枝子、中村俊一、中北千枝子限りある日を愛に生きて東芝日曜劇場キネマ旬報社 MOVIE WALKER HPより アマゾン限りある日を愛に生きて鳥取県立図書館
2008年03月07日
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【小石川の家】青木 玉 雪の積もった丹沢連峰を我が家のベランダから眺めながら青木 玉著【小石川の家】を読み返した。発売時、感動して読んだ文章に再び会える喜びはなにものにも変えがたいものだ。この本に戻るとそのことがより鮮明になる。祖父に幸田露伴、母に幸田文を持つ青木玉。その文は、機知に富み、荒いようで繊細だ。文章が上手いだけなら、同様な人はたくさんいる。玉の文章は他の人たちとはおよそ別格であることに玉の著作を読み出してすぐに気づくだろう言葉に品格があるとすれば、玉が綴る言葉は上質このうえない。ところどころ、玉の文章を真似てみてもどうにもこうにも、すぐにめっきが剥げるというものだろう。全28章からなるエッセイはどれもいいものばかりだけれど忙しい方は「初めてのお年玉」「お使い」だけでもぜひ読んで欲しい。絶品のエッセイに触れることができる。一人でも青木玉の文章の良さに気づいてくれる人ができたらそれだけでも、この拙い文章を書いた意味がある。 小石川の家(うち) 著者: 青木玉 出版社: 講談社 発行年月: 1994年08月 【内容情報】(「BOOK」データベースより)祖父幸田露伴、母文と三人で暮した十年―自らの流儀を貫き通した祖父の晩年を支え、凛とした生き方を引き継いだ母。小石川の家であったことと二人の最期を細緻な筆で綴る。 【目次】(「BOOK」データベースより)風邪ひき/叱られる種/お粥/遊び/雪釣/正月/陣貝/長唄/椋の木〔ほか〕
2008年02月12日
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【妻と私】江藤淳昨日節分で、鎌倉の寺社の豆まきに行く準備万端を整えて外をみると、なんと大雪所狭しと積み上げられている本の整理をする事に急遽変更した。本棚に納めようとしても、なかなか上手く収まってくれない。数年分の読みためた本が畳の大部分を占領しているのだ。1日ぐらい奮闘しても、焼け石に水と諦めた。それらの本の間から表紙の白い本が俺を読んでくれと叫んでいるかのように崩れた本の山から、1冊の本が飛び出した。【妻と私】だった。あれ!こんなところに!買ってきた直後、無くなっている事に気づいて探したのだが、探し出せなくているうち、買ってきたことさえ忘れていた。買ってきた本は読まないと山積みにしないはずだがなにかの手違いで紛れ込んだのだろう。読み出すと、著者の並々ならぬ決意が込められていることがすぐに判った。膝を整えなおして、本と向き合った。「恵子は無言で語っていた。あらゆることにかかわらず、自分が幸せだったということを。告知せずにいたことを含めて、私のすべてを赦すということを。私は、それに対して、やはり無言で繰り返していた。君の生命が絶えても、自分に意識がある限り、君は私の記憶の中で生きつづけて行くのだ、ということを。」 (本文より)一気に読んだ。静かな感動が胸に押し寄せた。窓から鎌倉の山の方角を見た。一面 雪で真っ白であった。ガンで逝った妻の最後を看取り最愛の妻との生活を綴った本が出版されるのを見届けてから妻と過ごした鎌倉で自らの命を絶った。妻の死から1年と経っていなかった。天国に先に逝った妻への遺書のつもりでこの本は、悲しみのどん底で書かれたのだろう。名著を手にして、鎌倉の山の方角に向かってただ、冥福を祈るばかりだ。【BOOK DATA】【妻と私】著者: 江藤淳 出版社: 文藝春秋 サイズ: 単行本 ページ数: 117p 発行年月: 1999年07月 愛とはかくも苛烈なのか自ら覚悟して逝った著者の慟哭の手記死と競うように看病は続く。甘美な思い出、底知れぬ苦悩。そして妻が逝った時、自らも死の淵に立つ。生死の深淵を描く感動的作品。1998年暮れ、慶子夫人が死去。 1999年7月21日 著者・江藤淳死去。こんなにも深い愛で著者は妻を追って自殺した。あの世でまた一緒に暮らすために... SEIKINDO妻と私名言名句
2008年02月04日
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【火の鳥】手塚治虫 いのちとは いきるとは あいとは かぞくとはわたしにとって手塚治虫の作品は漫画でありながら人生書であり、哲学書であり、科学書であり、医学書であり、動物学書であり、歴史学書であり、人間学書であり、それらの最高峰の位置にある。鉄腕アトム、鉄人28号、ブラックジャック、ジャングル大帝、リボンの騎士等々その作品群を眺めるだけで、手塚治虫の世界の一隅にふれることができよう。そのなかでも、【火の鳥】はわたしのお気に入りの第1であり、これまでに何度読み返しただろう!それでも、新たな発見がある。若いときに感じたこと、悲しいときに感じたこと、その時々の人生経験や感情によって、手塚治虫の登場人物に語らせる言葉の意味が異なって来ることが何度もある。だからこそ、何度でも、紙が擦り切れるまでも読み直す価値がある。今日は天気が悪く外出がだめだったので、部屋に所狭しと積まれた本を片付け、清浄な気分でゆっくり【火の鳥】を読むことができた。クリスマスや正月が来る前に、もう一度読んでいたい本である。手塚治虫ワールド公式HP手塚治虫記念館公式HP
2007年11月11日
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【山、わが生きる力】著者: 白籏史朗 私は10年前に深田久弥の日本百名山を登り終えた。山との出逢いは20歳のときだったから長い年月を山と過ごしたことになる。その1日1日は、幸せな記憶として私の脳裏に焼きついている。山を知るために、山に関する本も読み漁った。その中で、白籏史朗 の山の写真集は他の追随を許さない迫力があった。その写真にふれるだけで、その写真家の想いが伝わってきた。山とはなにか、人生とはなにか、生きるとはなにか。その写真の1枚1枚が訴えていた。【山、わが生きる力 】には、写真集で感じていたことが、著者の文の端々に表現されている。山を愛する人たちにぜひ読んでいただきたい1冊である。山、わが生きる力 著者: 白籏史朗 出版社: 新日本出版社 発行年月: 2003年08月 【内容情報】(「BOOK」データベースより)南アルプスからヒマラヤまで、“心の山”を求め続ける写真家魂の記録。失われたモラル、物質文明への反撥を語り、生きること、可能性への努力の意味を、山岳写真の巨匠が、味わい深い言葉で語り伝える。 【目次】(「BOOK」データベースより)人生は自分だけの力で歩く道である/パイオニアワーク―新しい世界への挑戦/青春時代の“山”/山での歓び―生きる歓びの確認と山の怖さ/山との出会い、そして目覚め/魅入られし山「南アルプス」/独立への苦悩/仕事に対する姿勢/遭難―死の恐怖と別離の悲しみ/孤独と連帯感/失われたモラル/山に見るエゴイズム/物質文明への反撥/厳しかった登山の想い出 【著者情報】(「BOOK」データベースより)白籏史朗(シラハタシロウ)昭和8年(1933)山梨県大月町に生まれる。昭和26年(1951)より、写真の道に入る。昭和33年(1958)フリーとなり、山岳写真を主体に自然風物、内外風景写真を定期刊行物および各種出版物に発表、現在に至る。日本写真家協会会員。日本写真協会会員。日本山岳会会員。第二次RCC同人。山村民俗の会会員。山岳写真の会「白い峰」会長。文化賞受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 日本南アルプス
2007年11月10日
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いわさきちひろちひろ美術館開館30年展 ようこそ!ちひろの家へが開催されています。(11月18日まで)いわさきちひろさんがなくなられてもう33年になるんですね。子供が小さい頃ちひろさんの絵がある絵本をたくさん買い求めて、子供とよく一緒に観ました。毎年、ちひろさんの新しいカレンダーが我が家の一番の場所に飾られるので、今でも生きていらっしゃるみたいです。あたたかく、やさしい子供の絵をいっぱい残してくれて、感謝でいっぱいです。ちひろ美術館には、杉並に住んでいる頃によくいきました。近くまたおじゃまして、ちひろの作品にふれたいとおもいます。 母ちひろのぬくもり 講談社+α文庫 著者: 松本猛 出版社: 講談社 発行年月: 1999年12月 内容情報】(「BOOK」データベースより)平和を願い、子どもを愛し、一人の芸術家として生き抜いたいわさきちひろ。若き日の母、アトリエの母、絵のなかの母―息子が語るちひろの絵の思い出。 【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 思い出のなかの母(母、いわさきちひろとの三度の出会い/「ヒゲタ」の絵描きさん ほか)/第2章 絵のなかの母(鏡と自画像/「バラ飾りの帽子の少女」 ほか)/第3章 アトリエの母(庭づくり/柿の木の思い出 ほか)/第4章 ちひろの愛した人たち(アンデルセン/樋口一葉 ほか)/第5章 母ちひろと信州(信州人/ひと夏の思い出 ほか) ちひろ美術館公式HPいわさきちひろ作品普及会公式HP
2007年10月28日
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【ラブ・ストーリー ある愛の詩】 角川文庫【ある愛の詩】は、1970年映画化され、日本でも大ヒットになった。その後、今日までこの映画の影響は音楽界、映画界のいたるところに大きな影響を与え続けている。今年6月角川文庫から新装版として復活出版された。 愛することは後悔しないこと!この言葉は、愛のバイブルとして語り継がれ、今でも熱烈なファンがいる。 私もその一人で、この時期になるとこの映画、音楽に無性に浸りたくなる。機会を得て、新装版で読んでみた。 これまでに多くの大切な人を失い、そのことを書き綴ってきたが、脈々とこの作品の影響が残っていることがこの本を読むことによってハッキリと判る! これまでも、そして、これからも、一人一人を大切にして、生きていてよかったと言い残せる一日一日を過ごしたいと、再確認することができた。 いい本が私の本棚に一冊加わって、今日はすてきな日だ! タイトル:Love Story 邦題:ラブ・ストーリ- ある愛の詩 (角川文庫) 著者: エリック・シーガル /板倉章 出版社: 角川書店 /角川グループパブリッ サイズ: 文庫 ページ数: 222p 発行年月: 2007年06月 【内容情報】(「BOOK」データベースより) どう言ったらいいのだろう、25の若さで死んでしまった女のことを。彼女が愛していた もの、それはモーツァルトとバッハ、そしてビートルズ。それにぼく。…だが彼女は逝っ てしまった。「愛とは決して後悔しないこと」という言葉を遺して―。どうすることもで きない青春の愛と死。せつなさとユーモア溢れる数々の名台詞で若者の共感を呼び、映画 化とともに世界的ベストセラーとなった、伝説の純愛小説。新装版にて復活。 【著者情報】(「BOOK」データベースより) シーガル,エリック(Segal,Erich) 1937年ニューヨーク生まれ。ハーバード大学卒。33歳の若さでイェール大学の教授 となる。ギリシア・ラテン文学の学術研究書を数冊出版。また音楽家、脚本家としても活 動し、ビートルズの「イエロー・サブマリン」や、「栄光への賭け」のシナリオを執筆。 『ラブ・ストーリー―ある愛の詩』は出版されるやいなや、「1970年代の最も重要な 新人作家」であると迎えられ、全米・全欧でベストセラーを記録、世界20ヶ国以上で翻 訳される。また本人の脚本により、映画化され、世界中の若者たちを虜にした(本データ はこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 原書で読みたい方は下記を参考にしてください 1970年に映画化され日本でもヒットした『ある愛の詩』の原作。富豪の息子オリバーと貧 しい労働階級の娘ジェニーは、身分の違いを超えて恋に落ちる。2人はやがて結婚するが その幸せはあまりにも早く終わってしまう様を描いた作品 タイトル:Love Story 邦題:ラブ・ストーリィ 著者: Erich Segal 出版社: AVON BOOKS ページ数: 224 発行年: 2002年 言語: 英語 出版国: アメリカ合衆国
2007年10月22日
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50の詩があることばがあるあなたのいのちをすくいたいと50人の人たちがあなたのためによびかけているがんばらなくてもいいんだよ人とくらべなくてもいいんだよあなたはあなたでいればいいいきていることがいちばんいいあなたのいのちをすくいたいとあなたによびかけている50の詩があることばがあるなやんでいることがあったならくるしいことがあったならあなたによびかけるこの詩をおもいだしていきるんだ!【一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある 】(単行本) 水内 喜久雄 (編さん) 一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある
2007年10月13日
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