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はなをおくろう
はなをおくろう
あなたに
たとえ まずしくとも
たとえ くるしくても
しんじつをみつめて
あるいてきた
なかまをしんじて
あるいてきた
えがおのなかに
かぎりなく
ほこりにみちて
あどけなく
こどものように
じゅんしんに
みんながしあわせになれるよう
だれでもへいわにくらせるよう
さけびつづけてきた
あなたの
ほこらしいはなが
さいているから
はなをおくろう
あなたに
のいちご NO・437
息子よ(一)
いのちかけ君を生みし母のこと 君の五感に刻まれている
たまきはるいのち授かる初の日に暁突いて登りきやま霧島山に
遥かなる彼方に見ゆるふるさとの山の麓に君は生まれき
いつの日も我に聞こゆるふるさとの海鳴り響く 君の耳にも
暁に出船のドラ鳴る さにつらふ君の生誕祝うがごとく
浜にいで母と拾いし蛤を千尋なれよとかしは葉に包みて
のいちご NO420
娘 へ(一)
病みつつも君がいのちを守らむとくつき九月を耐えて 母の逞し
乳の実の父になりしとふるさとの山に向かいて娘生誕を告ぐ
年の瀬に母にかわりて生まれきし娘にあらばいのちいとほし
哺乳器にいのち託して握りしむ君が両掌の白く小さく
君よ今未熟児なれど我が腕に抱けば君のいのち重たき
君よ今声を限りに泣いてみよ夜明けを待たず生きてる証に
君よ今生きむとすてか母の胸くちびるすぼめすが縋りつくなり
新年を未熟児として生まれきし君の寝息を聞きつ迎える
母逝きて抜け殻になりし我なれば明日ののぞみ希望を娘に託して
君が頬に我は語らん初節句遠い道のり幸せあれと
のいちご NO422
友 よ(一)
故郷は海の匂いがします
故郷は土の匂いがします
故郷はあなたの匂いがします
いつも優しく
いつもひたむきに
いつも笑顔を絶やさず
あなたと出会った
あの日から
三〇年もの永い歳月
あなたの便りが
海の匂いを
土の匂いを
届けて
くれたのですね
あなたが
生涯愛した
幼稚園の子供達
はにかみながら
語ってくれた
あなたの
子供達
あなたの
真心を抱いて
生きていくのですね
故郷は海の匂いがします
故郷は土の匂いがします
故郷はあなたの匂いがします
もう
あなたの
便りは
届かないのですね
(拙書『故郷』より)
友が逝った。三〇年も私を励ましてくれた大切な友だった。
衝撃は深く、大きかった。毎年の登り続けていた夏山も、今年初めて断念した。計画はしたが、直前で中止すること数度に及んだ。気力の落ち込みはどうしようもなかった。
友がガンに冒され、数ケ月ももたないと高校の同窓生から聞かされたのは、昨年の一〇月の頃だった。
信じられなかった。信じたくなかった。バスケで鍛えられ、私の数倍もエネルギッシュだった友、働きながら学び、念願の保母になった頑張り屋の友、その友がどうして死なねばならないのか。
間違いであって欲しい、間違いであってくれ、祈らずにはいられなかった。
春まだ浅い二月、甥の結婚式を待った。待ちどうしかったその日の前々日、故郷の土を踏んだ。
しかし、再会できないほど、病状は進んでいた。友が入院している病院の方角に向かって立ち尽くすほかなかった。
その方角には、小高い峰々がなだらかな稜線を海まで落としていた。波ひとつなく静まり返ったその海には、緑の冠を被った小島が点々とちりばめられていた。幼いころから、ずっと見慣れた、変わることのない故郷の風景が広がっていた。峰々の後ろに、友の町があった。友と一緒に走り回ったコートも健在な筈だ。
《きっと元気になる。元気になって、また、バスケやろうよ》
故郷の海の匂い、土の匂いに触れ、芽生えてきた望みを胸にしまって、友に逢えないまま故郷を後にした。
『みっちゃんが・・・みっちゃんが・・・今日ね・・・』途切れ途切れの息使いが、電話の用件が何であるかを語っていた。
知らせてくれて、ありがとう、と言うのが精一杯だった。受話器を置いたら、いきなり涙が溢れてきた。拭いても拭いても、溢れてきた
のいちごつうしん NO:402
ひとりぼっちじゃない
作詞 きのしたよしみ
作曲 一乗谷 優
ひとりぼっちじゃない
君がいるよ
ひとりぼっちじゃない
君がいるから
どんなに嵐が強く吹いても
君と歩いた足跡消せない
ひとりぼっちじゃない
僕がいるよ
ひとりぼっちじゃない
僕がいるから
どんなに淋しいひとりの夜も
きっと輝く朝日がみえるから
ひとりぼっちじゃない
君がいるよ
ひとりぼっちじゃない
君がいるから
きっといつかくる
飛び立つときが
その日まで僕が
見守っているよ
ひとりぼっちじゃない
僕がいるよ
ひとりぼっちじゃない
僕がいるから
<のいちごつうしんNO:508所収>
開設5周年記念 構成詩・のいちご
【構成詩・のいちご】
作詞・きのしたよしみ
作曲・一乗谷 優
補作詞・きのしたよしみ
編曲・伊藤佳子
一部・かあさん
第1章
のいちごつんだ
かあさんとつんだ
あめにうたれて
おおきくなった
のいちごつんだ
かあさんとつんだ
第2章
のいちごつんで
かあさんとふたり
かぜにゆられて
スカーフそよぐ
のいちごつんで
かあさんとふたり
第3章
のいちごはなびら
かあさんのむねに
ちいさくしろく
チロロチロロと
のいちごはなびら
かあさんのむねに
二部・ねえさん
第1章
のいちごつんだ
こいびととつんだ
はたちになったら
むかえにいくからと
のいちごつんだ
こいびととつんだ
第2章
のいちごつんだ
こいびととつんだ
あしたおよめに
あなたのもとヘ
のいちごつんだ
こいびととつんだ
第3章
のいちごつんだ
こいびととつんだ
きっとむかえに
むかえにいくからと
のいちごつんだ
こいびととつんだ
第4章
のいちごつんだ
こいびととつんだ
あなたのおよめに
およめにいきますと
のいちごつんだ
こいびととつんだ
第5章
のいちごつんだ
ねえさんとつんだ
およめにゆくひに
あさつゆにぬれた
のいちごつんだ
ねえさんとつんだ
三部・ふるさと
第1章
のいちごあかく
ゆうひにてらされ
とおいふるさと
いまもゆめみる
のいちごあかく
ゆうひにてらされ
第2章
のいちごいまも
ふるさとのおかに
ほたるとびかう
さとやまこいしい
のいちごいまも
ふるさとのおかに
四部・こども
第1章
のいちごつんだ
あかちやんにつんだ
ちっちやなてのひら
ちっちやなくちびる
のいちごつんだ
あかちやんにつんだ
第2章
のいちごつんだ
みっちやんとつんだ
あかいほっ。へに
かわいいえくぼ
のいちごつんだ
みっちやんとつんだ
第3章
のいちごいつか
あおぞらのもとで
ちいさないのち
おおきなのぞみ
のいちごいつか
あおぞらのもとで
第4章
のいちごつんだ
ゆうちやんとつんだ
たけかごいっぱい
えがおはじける
のいちごつんだ
ゆうちやんとつんだ
五郎・とうさん
第1章
☆(ていねいに)
のいちごつんだ
とうさんにつんだ
ゆきのふるひに
てんごくへいった
のいちごつんだ
とうさんにつんだ
■
のいちご宣言
■
紀行
■
エッセー
■
詩
■
短歌