森博嗣『ψの悲劇』
~講談社ノベルス、 2018
年~
Gシリーズ第 11
引退した科学者、八田洋久さんの親族の住む八田家で執事をしている鈴木さんの一人称で、物語は進みます。
2年前に八田家に雇われた鈴木さんですが、1年前には当主の八田洋久さんが失踪。約1年間は当主不在のまま執事を続けていました。
失踪から1年が経ち、なじみの人々で簡単な集まりが開かれることになります。警察OB、主治医、雑誌記者、弟子にあたる研究者などが集まるその場に、島田文子と名乗る女性も急遽参加します。
当主の研究室に見られた異変から、島田文子は研究室のパソコンを調べます。そこで見つかるのは、『ψの悲劇』と題された小説のようなものでした。
そして翌朝。八田家の飼い猫の異変、そして招待客の1人が亡くなっているのが見つかって…。
という流れの物語です。
Gシリーズを通して出てきた主要メンバーの中で、登場するのは島田文子さん(と真賀田四季博士)だけ、一人称もやや硬質で、読み進めにくい部分もありましたが、あるシーンから一気に物語が展開し、そこはわくわくしながら読むことができました。
Gシリーズ全体の趣向を表しているのはうかがえますが、一方で、どういう位置づけか分かりにくい印象もありました。
(2026.06.17 読了 )
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