M's green room

M's green room

2003/01/19
XML
先週は体調が本調子じゃなかったにも関わらず、去年から2本分の芝居チケットを取っていた為、悩んだ末に結局、両方とも観に行きました。
しかし、さすがにこれ以上、体調不良が長引くのはマズイと思い、渋谷の街中を臆面もなくマスクをして歩くことに。
花粉症持ちにも関わらず、生まれて初めてマスクをして外を歩いたんですが、やっぱり効果はあるもんですねぇ。
人ごみの中を通って遅くに家に帰っても、熱っぽくもならずに一安心でした。
まぁ、確かに恥ずかしいと言えば恥ずかしいんですが、かみ過ぎてガビガビの鼻や、化粧のりの悪い顔も半分隠れて意外に一石二鳥でした(笑)。

以下、先週観た舞台。
15日(水)の夜に、シアターコクーンにてチェーホフ原作の『桜の園』を観劇。
英訳:マイケル・フレイン/翻訳:小田島雄志/演出:蜷川幸雄/出演:麻実れい、京野ことみ、牧瀬里穂、香川照之、毬谷友子、他。
時代の波に乗り切れず、代々所有してきた広大な桜の園と一緒に家も土地も失って、親戚を頼って外国へ去って行く、あるロシア貴族の家庭を描いた舞台人にはお馴染みだろう有名な戯曲。


とにかく、若かりし頃の貴族社会の栄華が忘れられない、女当主?のラネーフスカヤ役の麻実れいさんの存在感は凄かったですね。
立ち居振る舞いの全てがまさに生まれながらの貴族と言った様子だったし、年頃の娘たちを溺愛する母性と、思わず男性が手を差し伸べたくなるような女性の色気が見事に混在していて、むちゃくちゃ魅力的でした。
その彼女の実子のアーニャを京野ことみ、養女のワーリャを牧瀬里穂が演じていたんですが、周りの世話ばかりを焼き(過ぎ)、肝心の自分のことがよく見えていない、せっかちな挙動が特徴の長女役の牧瀬里穂の演技が予想以上に良かったです。
反面、妹のアーニャ役の京野ことみがちょっと…(苦笑)。
天真爛漫だけれど、ちゃんと周りが見えている頭の良さも持ち合わせた順応性のあるお嬢様、と言った役所だったんですが、私的には彼女の演技はギリギリでアウトな感じ?(爆)
以前、野田秀樹の『贋作・桜の森の満開の下』を観た時は、あのちょっと頭の足りなそうな演技が結構、いい感じに思えたんですが、今回はその演技が逆に鼻についちゃったかな…。
ラストの方での、領地を全て失った傷心の母親をなぐさめるシーンは、結構、良かったんですけどね。

こう言う、翻訳ものの貴族社会の斜陽ものって、一見、現代とはかけ離れた特殊な世界のお話に見えるんで、結構、好みがわかれるかなぁ、とも思わないでもないんですが、浮き彫りにされる人間関係が意外に現代にも通じるようなところがあったりするし、TVドラマで観たらきっと面白くないだろう淡々とした話でも、舞台だと役者の演技力が思いっきり前面に押し出されてそれがかなり見応えがあったりするので、たまにはこう言う古典的な舞台を観るのもいいなぁ、と。
…ここのところ観た舞台ではちょっとなかったぐらいに、客席に空席が目立ちましたけどね(苦笑)。
週の中日だったせいもあったと思われますが、題材的にもとっつきにくいんだろうなぁ、やっぱり…。
あ、休憩時間に、ロビーで長塚京三氏を発見!スラリと背が高くてシブシブでした~♪


そして17日(金)の夜には、パルコ劇場に再演の『人間風車』を観に行きました。
作:後藤ひろひと/演出:G2/出演:永作博美、入江雅人、河原雅彦、橋本さとし、山内圭哉、宇梶剛士、山西惇、他。
こちらは、後藤ひろひと氏の舞台は面白いと言う評判のみで、全く話の内容も知らずに取ったチケット。
去年観た『ダブリンの鐘つきカビ人間』がむちゃくちゃ面白かったので、もともと期待はしていたんですけどね。
『ダブリン~』が、現代人が童話的世界に紛れ込んだお話なら、『人間風車』は、現代に童話世界が蘇ったようなお話?


面白かったんですが、暗くてコワイお芝居でしたね~。
『ダブリン~』が悪意に善意が勝った、全体的にポジティブ思考な舞台だとすると、『人間風車』は逆にネガティブな感じ?
この2つは内容的に対になるような舞台だと思うんですが、比較してみると、『ダブリン~』の方がエンターテイメント性が高くて『人間風車』の発展系のような気がしたので、公演された順序通りに先に『人間風車』を観ておくべきだったかなぁ、と思いました。
まぁ、今回の公演は再演だったので、初演はまた違った雰囲気だったんじゃないかとは思うんですけどね。

役者陣では、個人的に河原雅彦さんが何だかみょ~にクセになる役者さんでお気に入りです。
もともとは脚本・演出家畑の人らしいですが、私にはすっかり俳優としての顔の方が定着してます。
結構、長身痩躯?で、一見、軽そーな感じなのに、高めのハスキーボイスでのしゃべりがちょっと浮世離れした雰囲気で、そのアンバランスな感じが好みだったり。
三谷幸喜・作の『ヴァンプ・ショウ』以来、結構、観る機会が多い役者さんで、しかもだんだん、「河原さんが出てるなら…」って感じでチケットを取ることも無きにしも非ず。
あと、永作博美がも~可愛かったです!
ちっちゃいしほそっこいしでも演技上手いし…。
TVで観ると丸顔~とか思いますけど、実物はむちゃくちゃ顔が小さかったです(笑)。

評判通りに面白い舞台だったので一見の価値アリですが、内容的には結構キツくて好みがわかれそうな感じなので、ダークなお芝居オッケーと言う方なら、是非ともオススメしたい舞台でした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2003/01/20 01:30:35 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Profile

mocchi45

mocchi45

Comments

mocchi45 @ サッカーバカですねホントに(; ̄▽ ̄A Martha姐さん オグさん、マケドニア系…
Martha姐 @ Re:アジア杯2011その7(01/30) サッカーバカになってないで、寝てくださ…
mocchi45 @ スカパーは頑張ってました Martha姐さん 毎回対戦チームそれぞれ…
Martha姐 @ Re:祭の名残(07/24) そりゃやっぱり日本は日本のことしか注目…
mocchi45 @ お気遣いどうもありがとうございますm(_ _)m Martha姐さん 停止画が見つけられまし…
Martha姐 @ ジローだったのか! 普通に「次郎」でぐぐったので出てこなか…
mocchi45 @ ここからです↓ Martha姐さん 今さらジロー/小柳ルミ…
Martha姐 @ Re:今更次郎(07/21) 今更次郎って知りませんでしたー。とりあ…
mocchi45 @ レーヴ巻き(笑) Martha姐さん ストール?を同じ巻き方…
Martha姐 @ Re:燃え尽き症候群?その5(07/17) この写真集、いいですねえ。二次大戦頃の…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: