Woman is the nigger of the world,
Yes, she is, think about it.
Woman is the nigger of the world,
Think about it, do something about it.
We make her paint her face and dance,
If she won’t be a slave and say that she don’t love us.
If she’s real, we say she’s tryin’ to be a man,
While puttin’ her down we pretend that she’s above us.
Woman is the nigger of the world,
Yes, she is,
If you don’t believe me, take a look at the one you’re with.
Woman is the slave of the slaves,
Oh yeah, better scream about it, yeah!
We make her bear and raise our children,
And then we leave her flat for being a fat old mother hen.
We tell her home is the only place she should be,
Then we complain that she’s too unworldly to be our friend.
Oh, woman is the nigger of the world,
Yes, she is,
If you don’t believe me, take a look at the one you’re with.
Oh, woman is the slave to the slave,
Yeah, all right.
Hit it!
We insult her ev’ry day on tv,
And wonder why she has no guts or confidence.
When she’s young, we kill her will to be free,
While tellin’ her not to be so smart we put her down for being so dumb.
Oh well, woman is the nigger of the world,
Yes, she is,
If you don’t believe me, take a look at the one you’re with.
Woman is the slave to the slaves,
Yes, she is,
If you believe, we’d better scream about it!
Uh, uh, uh, hey, hey.
We make her paint her face and dance,
We make her paint her face and dance,
We make her paint her face and dance,
We make her paint her face and dance,
We make her paint her face and dance,
We make her paint her face and dance,
We make her paint her face and dance.
とても有名な曲だが、今まで歌詞にしっかり向き合ったことはなかった。たまたまYou Tubeで面白い動画を見つけて、ハッとする思いがして訳してみたくなった。
John Lennon - Woman is the "N" of the World
演奏は動画後半
ジョン・レノンの「Woman is the nigger of the world」は、日本では「女は世界の奴隷か」というタイトルを付けられている。このタイトルが昔から僕は好きというか、適切な訳だと思っている。日本で「nigger」という言葉を使っても、なかなかピンと来ないからだ。
欧米では、まさにこの「nigger」の語が当時物議を醸した(今でも、多少)。レノンに好意的な人達からさえ、何も差別用語の「nigger」を使うことはないじゃないか、黒人の身にもなってみろ、というような批判が飛んだわけである。しかし、わかる人にはわかるはずだが、レノンはniggerの語をあえて使うことで、差別する人間に対して物申すだけでなく、「差別はいけないことだ」とわかっているつもりの多くの皮相なリベラルな人達に向けて、そういうあなたがたも口に出さないだけで「常識」という名のこういう差別を隠し持っているんじゃないの、口に出さないことでそれが「ないこと」にしたいだけじゃないの、と挑発している。「リベラル」というより「ラディカル」(急進的<根源的)なレノンならではの行き方、なのだ。
実際にはこの歌のアイデアはオノ・ヨーコがレノンに向けて言った言葉に依っていて、半分以上ヨーコの歌詞と言っても過言ではないものらしい。レノンは正直にも、自分がこれを言われた時には大いに反発した、だけどだいぶ時間が経って、ヨーコが正しいと気づいた、自分の中の男尊女卑的な考えを猛省した、と語っているのを何かの記事で読んだことがある。
You Tubeで拾った動画(Dick Cavett ShowというTV番組出演時の映像)では、前半の対談部分でもう一つ重要な視点が出されていた。レノンが数々の批判に答える形で、ある投書(カリフォルニア在住の黒人男性?・・・英語がよく聴き取れないんで、違うかもしれないけど)を紹介している。レノンとヨーコにとって、まさに我が意を得たり、というものだろう。
"If you define niggres as someone whose life style is defined by others, whose opportunitiies are defined by others, whose role in society is defined by others, then good news!- you don't have to be black to be a nigger in this society. Most of the people in America are niggers."
「ニガー」の定義が、周囲の人達(圧力)によってライフスタイルを制限されている者、機会を制限されている者、社会における役割を制限されている者、だとするなら、グッドニュースがある!…ニガーになるには、別に黒人である必要はない。アメリカのほとんどの人間はニガーだ。
然り、そして日本人も。
そういうわけで、「nigger」を、ただ「黒人」と書いただけでは意味がないので、「被差別者」というニュアンスを強調するように訳してみた。
「Woman is the nigger of the world」
女は世界中で差別されている
そのことを考えてみろ
女は世界中で権利を奪われている
考えてみろ、何かできることはないか
男は女に化粧させ 踊らせる
女が奴隷になりたくないと言うと
俺を愛してないのかと言う
女がありのままの姿で生きようとすると
あいつは男になりたいんだと笑う
女は世界中で偏見を持たれている
嘘だと言うなら 君の彼女を見てごらん
女は奴隷の中の奴隷だ
そうとも でかい声で叫んでやれ!
男は女に子どもを産ませ 育てさせる
そして卵を産む太っためん鶏になるまで
部屋に置き去りにする
家こそが女がいるべき唯一の場所だと諭し
そのくせ友達の前で女が社交的じゃないと不満を言う
女は世界中で偏見を持たれている
嘘だと言うなら 君の彼女を見てごらん
女はどこまで行っても奴隷だ
そうとも それが真実だ
男は毎日TVで女をはずかしめる
そうしておいて
なぜ女は根性がなく頼りないのかとうそぶく
小さいうちから男は女の自由への願いを切り刻む
頭の切れる女は嫌われると吹き込みながら
女があきらめて唖になるよう仕向ける
女は世界中で偏見を持たれている
嘘だと言うなら 君の彼女を見てごらん
女はどこまで行っても奴隷だ
そう思うなら 大声で言うべきだ!
俺達は女に化粧させ 踊らせる
俺達は女に化粧させ 踊らせる
俺達は女に化粧させ 踊らせる
俺達は女に化粧させ 踊らせる
女は世界の奴隷か! : ジョン・レノン/プラスティック・オノ・バンド♪
日本の歌謡曲に通じるものがあるね。
あれから30年。またまたこの日がやって来ました。
ジョン・レノン殺害のニュースを聞いて、衝撃を受けて晩飯が食えなかった少年は、今では亡くなったときの彼の年齢をすっかり追い越してしまいました。でもあのニュースを聞いたときから、ちっとも成長していない心地が・・・・(^^;)
というわけで3年ぶりにジョンの曲をアップしましょう。
今夜選んだ 「女は世界の奴隷か!」 は72年のアルバム 『Some Time in New York City』 のトップを飾っていた曲で、シングル・カットされ全米57位を記録したナンバーです。その後ベスト盤の 『Shaved Fish/シェイヴド・フィッシュ ~ ジョン・レノンの軌跡』 に少し短いヴァージョンが収録されましたが、その他のベスト盤からは外されています。
その理由の一つは、サウンドそのものが湿っぽすぎるからではないかと思います。日本人がイントロを聴けばすぐに分かるように、まるで “○○○ブルース” のような歌謡曲っぽさがあるのです。この曲を入れてしまうとロックとしての色合いが乱れてしまうという直観が働いたのかもしれません。
「女は世界の奴隷か!」 は全米以外ではヒットしていないし、その全米でも57位とビートルのシングルにしては不発に終わっています。タイトルに含まれる “Nigger” という言葉が差別用語としてきつく響いたために、放送を自粛するラジオ局が多かったことと、やはり英米受けするサウンドではなかったことが原因だと思われます。
しかしプロデューサーの Phil Spector による作り方はやはり非凡で、歌謡曲がやがて後半に入るとみごとな音の壁に吸収され、サイケなロックの響きに昇華していくのです。そして私の胸に響くのは “女性の権利” に真摯に取り組んでメッセージを発信したジョン&ヨーコの心の叫びです。
ジャケットを見ると分かりますが、このシングルの正式なアーティスト・クレジットは John Lennon / Plastic Ono Band with Elephants Memory and the Invisible Strings です。長いね。
では今しばらく “ジョンとヨーコの男女同権ブルース” を楽しむとしましょう♪
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