「太陽 The sun 」という映画を見ました。ロシアの映画監督アレクサンドル・ソクーロフの作品です。昭和天皇の第二次セ間対戦終結の姿を描いた作品です。実際どうだったのかわかりませんが、この映画の中には天皇の苦悩する姿が大変良く描かれています。監督がよく日本人を理解していると言う事も伺えます。アメリカ人にはけして作れないであろう作品がそこにあります。日本人にも作れないかもしれません。どういう風に言うのが正しいのかわかりませんがこの映画はとても静かでありながらとても多くのことを語ろうとしています。その意味するところの深さに驚愕します。我々はそこまで意識して生きてきたであろうか?この作品は我々日本人にすら鋭い質問を投げかけてきているように思います。映画は独特のアレクサンドル・ソクーロフの色彩に包まれています。そのせいでその世界が日本である事をどこか忘れさせていて歴史的なことというよりはどこか遠い国で起こった出来事のように感じさせます。その色彩は重厚でありながら美しさを放っています。このような映画が多くの人の目に留まらないということもどこか残念でたまりません。何故世界中の人は商業ベースにのっとったアメリカ映画ばかり見るのでしょうか?やはり現実がそんなに厳しいのでしょうか?考えている事を放棄して来ているとしか思えないほど、世界中でくだらないハリウッドをベースにした映画を多くの人が見て笑って、泣いて、そして忘却していっているように思います。