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2026年07月15日
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カテゴリ: 御朱印:静岡県
今でいう滋賀県、都から近い中海という意味の近江国に対して、都から遠い中海を有するこの地域は遠江国と呼ばれてきました。その一之宮として小國神社があります。深い山の中に境内を構え、参道は杉の大木によって飾られ、古社の風格は抜群です。

2026.2.23
小國神社


静岡遠征の締めくくりとして参詣したのは小國神社。この日は油山寺などの古刹を巡りにめぐり、足腰疲れ果てた末に夕方ごろ到着しました。広い駐車場は車で埋まり、門前の店屋も大盛況です。こんなにも参詣者がいるのかと驚いていると、巨大な明神鳥居と社号標がお出迎え。



鳥居をくぐり、いよいよ参詣していくかと意気込みます。ふと左手を見やると、末社かな?小祠が置かれていました。
飯王子社と呼ばれるこの末社、面白い御由緒が伝わっております。

飯王子社

祭神:保食神
例祭:2月15日

 昔、遠州横須賀地方では毎年日照りや長雨で作物が実らず、住民は困り果てた。そこで一宮である小國神社に豆をお供えし祈ったところ「社殿を横須賀に向け保食神を飯王子として祀れば実るであろう」とお告げがあった。その通りにすると不作が絶えたという。
 またそれ以降、御例祭に供えた大豆を牛馬に与えると無病に育つともいわれ、五穀豊穣や畜産守護の御神徳があると伝わる。







参道はこんな感じです。林の奥にある社殿まで長い玉砂利の道が続きます。この参道の脇には勅使参道跡が良好な状態で保存されていました。最初の勅使参拝は大宝元年(701年)、朝廷からの崇敬も篤く、神階も早い段階で正一位に叙されました。



手水舎は厳かな外観ながら大柄です。参詣者の多さを物語っていますね。



参道左手には幾つかの摂社・末社が鎮座しております。
まずはこちら、鉾執社です。この摂社には社家41家の祖先や神社に奉祀した方々が祀られているんだとか。例祭日は3月18日。



鉾執社から程なくして池が見えてきます。この池は”事待池”とか”いぼとり池”とか言われていますが、それは前者は心願成就のお礼に鯉を放った事に、後者はイボに池の水をつけると治るという言い伝えから来ています。



中の島に架かる橋のうち、手前のものはいろいろの焼き物の破片で飾り付けられています。これが何とも見事でねぇ・・・



中の島には宗像社。宗像三女神を祀ります。



中の島からまた橋を渡ると八王子社があります。祭神は国狭槌命、五男三女神。いかにも牛頭天王信仰と関係が有りそうな社ですね。



また少し参道を進むと、柵で以て囲われたエリアがあります。ここは神幸所と呼ばれており、神輿渡御などが行われる場所かも知れません。



その隣にはこれまた面白い社が。こちらは全国一宮等合殿社と呼ばれています。かつて境内に祀られていた全国の一之宮の祭神たちを合祀した社で、現在54社が合祀されているそうです。この中にはおそらく 岩木山神社 ​も・・・。







参道もいよいよ終わり、二之鳥居に到着。ここにはかつて鳥居ではなく随神門が建っていたようです。今よりも更に荘厳な姿だったわけですね。



鳥居をくぐってすぐ、参道右側には神楽殿があります。こちらももれなく桧皮葺で、ここで見る神楽は格別でしょうねぇ



社務所に朱印帳を預けまして、拝殿へと向かいます。社務所の向いには古めかしい松が生え、囲いがしてありました。
この松は願掛け松、その根元に金銀石という岩がポツリと置かれています。大国主神が遠江国を作り終えた際に、金銀の代わりにこれらの石を収めたという伝説が残っているそうです。



では、拝殿。
多賀大社 ​に似ているなぁと思いました。規模はあちらの方が大きいですが、社殿の素晴らしさはこちらも負けていません。



ご由緒です。
小國神社

御祭神:大国主神

 創祀は神代と伝えられ上代の事で詳らかではありませんが、延宝8年(1680年)の社記によると、人皇第二十九代欽明天皇の御代16年(555年)2月18日に本宮峯(本宮山)に御神霊が鎮斎せられました。後に、都より勅使が差遺せられ、山麓約6kmの現在地に社殿を造営し、正一位の神階を授けられました。
 それ以来、年々奉幣に預り勅使が下向され、文武天皇大宝元年(701年)春18日に勅使奉幣の際、特に十二段の舞楽を奉奏されました。延喜7年(907年)の延喜式では式内社に列せられ、中世には武将をはじめ朝野の崇敬が極めて篤く近世に至りました。
 元亀3年(1572年)の戦では、徳川家は御神霊を別所に遷し、願文と三条小鍛治宗近作の太刀を奉り戦勝を祈願した後、社殿を全て焼失しました。天正3年(1575年)に勝利を得た徳川公は、御本殿の造営、拝殿・楼門を再建され、更に社領590石の朱印を奉り、以降代々の徳川将軍家より、社殿の改造・修復料を寄進されました。
 明治6年(1873年)6月13日に国幣小社に列せられ、明治15年3月に再度の火災により御本殿以下建造物などことごとく失いましたが、明治19年に復興され現在に至っています。平成17年には御鎮座1,450年祭が斎行され、「遠江國一宮さま」として崇敬され親しまれております。

根本は山岳霊場であったことが分かります。東海地域はまさに山岳霊場のメッカとも言える場所で、三河国・遠江国・駿河国・伊豆国・甲斐国のいずれもが神体山を有する神社が一之宮となっています。祭神こそ様々ですが、三河国と遠江国は何れも大国主神を祀っており、古来より日本神話が伝わっていた地域である事が分かります。
家康公の戦勝祈願の社でもあり、それ故か徳川家からの庇護は格別のものでした。

拝殿と連結してあるのが神徳殿。こちらでも祈祷が受けられるみたいです。予備の社殿ですかね。こちらも当然の様に桧皮葺です。



遠くから小國神社の社殿を眺めてみますと、殆どの社殿が桧皮葺であることが分かります。古来よりの姿を残す稀有な神社と言えるでしょう。
正面からだと殆ど見えませんが、拝殿背後の瑞垣内にも面白い社殿が幾つかあるみたいです。祭典で使用する水くみ場 真名井、大社造の本殿、どれも直に見れないのが口惜しい・・・。これらの社殿は​ 公式サイト ​にてご覧になれます。



社殿の右側には山から流れる清水用の水路がはってあります。この水路沿いにも末社が幾つかあるようですが、時間の関係上参拝は出来ませんでした。というか奥宮の方も参拝出来なかったので、ここはまたいつか行きたいと思っています。



斜めから。
東海の古社 小國神社でした。桧皮葺の社殿は勿論、自然あふれる昔のままの姿を残した境内もステキでした特に気に入っているのは参道で、神社の顔とも言える主要な道です。ここの参道は両側に屹立する古木が何とも言えない神域感を醸していて最高なんです!今回もホクホクの気分のまま、無事詣でる事が出来ました。神に感謝(ボーボボ風)。



今回貰った御朱印です。



公式サイトへのリンクです
・遠江国一之宮 小國神社

以上です。






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最終更新日  2026年07月15日 21時44分54秒
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