メシ食う俺もすきずき

今年の箱根でN社の厚底シューズの利用率が８割を超えていたとニュースになっていた。去年が確か４割程度だったと記憶しているから倍増だ。というか、８割を超えているならば、今年の高速記録の大部分は厚底が担っているといっても過言ではないだろう。

去年１２月の都大路（高校駅伝）を走った子からも聞いたんだけど、一昨年から去年に掛けての県内大会で、負けるはずがない高校に次々に抜かれて、何が違うんだと考えたら他チームは厚底だと気づいたらしい。そこで慌ててチーム全員が厚底に変えたら、都大路を走れた（県代表になれた）ということだった。

俺は長年A社を愛用していて、坐骨神経痛持ちだから底が薄いターサージールを履くとすぐに左脚が痛み、クッションがいいゲルカヤノに変えたらしばらくして痛みが治まり、もういいのではないかと次はターサージールに戻すというテレコで、現在は底が薄いターサージールを履いていて若干痛みがあるのだが、今シーズン（４月まで）はこれで乗り切るつもりだった。

ただその厚底には当然興味があって、何度か検索した。箱根で履かれているのは一足３万円を超えるやつで、

　これはちょっと値段がおかしい

その下にも何種類かあって、最終的には部活用の１万円未満までラインナップされていた。

さて一昨日の話だが、霧雨が降っていて風も嵐並みに強かったと書いた。久留米市で仕事を終えて帰り道すがらの車中から、歩道を歩く人が突風に吹き飛ばされないように前かがみになり耐えているのを見て、今日は走りたくないなと思う。

ところが翌日はもっと荒天の予報だった。グズグズ思いながら運転していたが、久留米から福岡への帰り道にはアウトレットモールがあり、N社も出店しているのを思い出した。

新しいシューズを買えば今日は何としてでも走らなければならない。

そういうわけで、俺はなぜかN社のショップにいてシューズを選んでいた。アウトレット店なので一番いいものでも思ったほどの値段ではなかったが、N社を履いたことがないので俺に合わなければスニーカーにしか使いようがなく、とりあえず廉価版のズームフライを９，０００円弱で買ってみる。

さて、シューズを買ったからには走りに行った。新しいシューズって同じ会社の同じシリーズでも、一足を履きつぶしたころにはバージョンが違っていて、履き始めは違和感がある。

多少の違和感は覚悟したが、走り始めから調子がよかった。まあ、用心して少しゆっくり走り出したこともあるが。何よりびっくりしたのは内荷重になるんだよね。

俺はどちらかというと外荷重で、小指側の足の裏で着地をしていて、時々体を見てもらう柔道整復師の友人には「ひざとひざが擦れ合うくらいの内股でいい」とアドバイスされていた。気を付けて親指側で着地しようと思っても、数百メートルも走るともう忘れて元に戻っている。

ところがこのシューズで走ると自然に親指側の足の腹で着地していることに驚いた。たぶんそういう設計なのだろう。ということは今まで使わなかった筋肉や部位を使っているはずで、足の裏親指の付け根には痛みが出るかとも思ったが、いきなり新しいシューズで２１Kmを走った翌日になっても、特にそのようなことはない。腿の張りは若干いつもよりもある気がするが。

次の大会は２月２日なので、大会一ヶ月を切ってから急にシューズを変えたが、たぶんこのままこのシューズで走りこんでいけば間に合うんじゃないかなと思っている。

今夜は昨日作ったおでん（風）と昨日炊いたご飯なので、キャベツは千切りで生野菜ではなく、