幸せ探し

幸せ探し

2014年07月26日
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カテゴリ: 私のすきなこと
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昨日の文楽の続きは
鑓の権三だった。
不義の疑いをかけられた男女が、夫に討たれるまでのお話。

美男で鑓もうまく「どうでも権三は良い男」とまで言われた権三には、雪という女性に強くアタックされている。男の方はすごく好きということはないが、それほど熱心にいうのなら結婚してやってもいいかなという程度の付き合い。(この二人はほとんど一方通行で愛というのとは違うと思われる)
しかも雪の兄というのが、権三の出世競争の相手だから、この男に頭を下げて妹をくれというのも気が進まない。仲人でもあってうまくとりもってくれたらいいかもなあと雪に伝える。

一方、権三の茶の師匠の妻おさえは、年の離れた夫と子どもが三人。
娘に、あの権三と夫婦になったらどうだろうと言うと、あの人は年が離れているから、夫というよりおじさんみたいと笑う。それなら、私の夫にするわよと返すおさえ。年が離れていても、長く暮らせばだんだんなじんでくると伝える(たぶんこれは、おさえが夫にもった気持ちだろう。ものすごく好きではないけれど、長くくらせば情がわく。でも、もし自分が独身でもっと若ければ、権三みたいな男と一緒になりたかったな。)
そこへ権三がたづねてきて、茶の湯の秘伝の伝授を頼むが、この秘伝は、一子相伝のためうちの娘の婿になってくれないと教えられないと返事をする。権三は雪のこともあるしちょっと迷うが、じゃあお嬢さんの婿になりましょうと返事をする。(結構ずるい権三である)
では秘伝を教えてあげるから、夜一人で茶室にくるようにと話したところで、来客がある。
雪の乳母が権三と雪の仲人をしてくれないかと頼みにきたのだった。おさえはその話を聞いてかっとなる。(一つには婿になろうと言ったのに、別に約束の女がいたということではあるが、おさえの怒り方はまるで恋人に裏切られた女の怒りそのものに見える)

夜になって約束通り茶室に来る権三、おさえは何事もなかったように茶の秘伝の書付を示す。そのあとおさえは権三の帯に目を付ける。権三と雪の家紋を並べて縫ったもので雪のプレゼントである。
婿になるといいながら、他に女がいるとはなんということ、けがらわしいこんな帯捨ててしまえと男の帯をむしり取り、私の帯を使えと帯をとく。女物の帯なんかできるわけがないでしょうと、二つの帯は庭に放り出される。
それをのぞき見していたお雪の兄が、茶室で男女が帯といて、不義をしていると騒ぎたてる(お雪の兄も、茶の湯の秘伝がほしくて、おさえを誘惑しようと普段から言い寄っていた。)
確かにシチュエーションとしては言い訳できない状態で、権三はなにもしていないのに、不義といわれるのは悔しいが仕方ないと腹をきろうとする。
おさえのほうは、こうなったら仕方がない夫のメンツもあるので、申し訳ないが、不義という事で夫に成敗されてくれと権三に頼むのだった。
(権三はもう何もかも失ってしまって、おさえといるか死ぬしかないが、おさえにすれば、こういう状況だからこそこの男と一緒にいられるという破滅的だが思いを遂げられるという一面があったのだろうと思う。しかし何の落ち度もない夫を裏切ることは心苦しく、せめてのわびに女敵打ちにあうということで清算をはかったと思われる)
結局誰もが不幸になってしまうという悲劇で、おさえも根っからの悪女でなく、登場人物が本当に愛し合うということがどういうことかわかっていたら、避けられた事件だったのではないだろうか。





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最終更新日  2014年07月26日 16時53分24秒 コメント(4) | コメントを書く
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