
奥州で安部頼時が反乱を起こして(前九年の役)源義家の軍勢に討たれ、息子貞任・宗任たちは姿をくらまして、いつか義家たちに復讐し、再び奥州に覇権を握ろうとしているというのが、この話の時代背景になっている。
宮廷では皇弟環の宮とその侍女匳(くしげ)の内侍が何者かにさらわれたか行方不明のなって、その守役であった平慊杖(たいらのけんじょう)は厳しく責任を問われ、探索の期限がせまってきている。
ここは都朱雀大路の端で、むしろの小屋掛けをして袖萩という女が娘お君と祭文語りの芸をして細々と露命をつないでいる。しかも、苦労がたたって目が見えない状態になっている。
袖萩はもともと平儀杖の長女で、16歳の時にお寺詣りの途中に知り合った浪人者の男性と恋仲になった。しかし、親に浪人者との結婚を反対されたが、実はすでに妊娠した身となり浪人者と駆け落ちしてしまった。そのうえ浪人者も袖萩を置いて姿をくらましてしまい、金を稼ぐ手段もない彼女は物乞いにまで、落ちぶれてしまっている。
芸をしてお金をもらったが、もう夜になって人も少ないので、ここらで切り上げようと、袖萩母娘は小屋にはいる。
そこへ、義家の妹八重幡姫(やえはたひめ)が通りがかり、平慊杖と行き違う慊杖の次女敷妙(しきたえ)は義家の妻となっているので親戚同士ということであいさつをかわす。さらに義家の家来生駒の介が恋絹(こいぎぬ)という安部頼時の娘を連れて現れる。
義時は敵方の娘と恋愛した生駒の介を追放した形にして奥州の情勢を探らせようとしている。八重幡姫は実は生駒の介がすきだったのだが、相手は恋絹と恋愛しているので、泣く泣く諦めたのだった。
恋絹も実は妊娠しているので、八重幡姫には気の毒だがこの世はあきらめ、せめて来世で一緒になってくれと、祝言をあげることを提案する(夫婦は二世ということで、この世で夫婦であれば来世でも夫婦になれるという気持ち)
その話を聞きつけた袖萩が自分の身の上とよく似ているからと、お酒の用意をいたしましょうと現れる。
そこへ生駒の介を追いかけている瓜破四郎が乱入してきたので、袖萩は二人を小屋に隠す。
環の宮の行方を詮議すると瓜破四郎が袖萩を尋問している間に、二人は逃げるが、詮議に同道した平慊杖は自分の娘が物乞いまでに落ちぶれていることに驚く。しかし、袖萩は目が見えないために父親とはわからない。
瓜破に詮議をやめさせ袖萩を放してやるが、家来たちが旦那さまが大変なことになっているという話を聞いて、どういうことかと心配になる袖萩であった。
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