或る日の“ことのは”2

或る日の“ことのは”2

2013.01.29
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アクセサリーショップの前で、

宅急便屋さんが、荷物を載せたカートを止め、ストッパーをかけた。

よくある光景だ。

・・・宅急便屋さんは、建物を確認しようとしてか、カートから離れて上を見上げた。

よくなかったのは、

ストッパーをかけた(ように見えた)筈のカートが、ひとりでに動き出した事だった。

少し傾斜があったのだ。

それを視界の端で見た私は、



アクセサリーショップのガラスショーケースに向かっていくのも見てしまった。

ま・ す・ よ・ っっ!!

反射的に身体を伸ばし、カートを止めた。

言葉の音節が途切れ途切れなのは、

カートの重さや勢いが分からなかったので、力を発揮しようとお腹に力を入れたため。

実際にはそんなに重いものではなく、当たったところでケースは倒れなかったかもしれない。

『すみません』宅急便屋さんは、一呼吸置いてカートのところに戻った。



納得行かなかったのは、焦った私の声と格好がケッタイだった為に、

通りすがりの人たちの笑いを買った事だった。

もっと納得行かないのは、宅急便屋さんまで笑った事だ。 ・・・おい



***



職場には色々な配送業者さんが来た。



花苗など、箱の中で暴れて、ぐちゃぐちゃになっている事もあった。

当然、配送途上の事故は、配送業者さんの会社に電話して、弁済して貰う事になる。


いつも、重い土を納品してくれる業者さんがいて、

彼は、事あるごとに愚痴をたれていた。

クソ重い用土なんか発注してくれるな、と言われたって、そんな訳にいくかい。



(・・・それだけで笑ってくれるんだもの、飴ちゃんって偉大だよ。)

『配送で商品壊した事あるんですか?』序でに話をすると、結構饒舌だ。

『あるよぉ』

彼の会社では、配達商品を壊したら自分で弁償なのだそうだ。

『(壊した商品で)今迄で一番高かったものは?』

『便器。 ・・・16万した。』

はぁ!なんて悲しい話だ。 

壊れた便器なんぞ、買い取ったところで何の役にも立たぬではないか。

・・・彼は、それを分割で払いきったのだと言った。



・・・私は、見ない様にしていた宅急便屋さんの悲哀を見てしまったような気が、した。

賃金がどういう基準で支払われているのか、知る由もないけど、

同じ「荷物を運ぶ」行動でも、

荷物が重く、こわれものなんかだと、リスキーで嫌だろうな・・・。



***



カートのストッパーロックは確実に、と言う事だよ、おニイちゃん。

・・・次は、止められる自信ないよ。









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最終更新日  2013.01.29 23:23:00 コメント(2) | コメントを書く


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