イヌときどきネコ

イヌときどきネコ

PR

×

Profile

Yasichi

Yasichi

Favorite Blog

アニマル通信 アニマル007さん
チワワンにゃん れおにゃんさん
もなかの庭 ゆきもなかさん
maria's room 爬虫… Muchittoさん
カニスキ的楽天 chao-chanさん

Category

カテゴリ未分類

(30)

病院でのできごと

(21)

うちの猫様

(0)

Comments

Yasichi @ Re:数年振りの更新とご連絡(12/04) フレンチブルのハナさん ----- ようこ…
フレンチブルのハナ@ 数年振りの更新とご連絡 いままでありがとうございました。先生の…
Yasichi @ Re:先程はありがとうございました。(12/04) コタロウの父さん ----- 早速の訪問、…

Freepage List

Sep 19, 2005
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
ワクチンに関する問題点というのは、人も動物も等しく、

と言うことではないでしょうか。
ちょっと判りにくい表現かも知れませんが、感染の危険が明確でない限りは無闇なワクチネーションは勧めるべきではないけれど、感染と副作用の双方のリスクを比べた時、どちらがより重要な状況かをきちんと判断していく必要があると思います。
狂犬病については、もしも発症した場合の社会に及ぼす影響の重大さゆえに、現在の日本の状況下では決して飼い主さんの良心に一任させて良いものではないし、獣医師の裁量でその是非を決めて良いものでもなく、病院の診察室での問題に留めずペットに関心のない人も含めて社会全体が取り組むべき問題だと思います。
その中で私達獣医師は、現状の臨床レベルではいかに副作用のリスクを減らせるかを十分に検討しなければいけないし、同時により安全なワクチンや接種方法の開発やワクチン以外の防疫手段の充実を、一人一人が関係機関に働きかけながら大きな運動にしていけるように、取り組んでいけたらと思います。

ところで、私には十分な資料がなく判断ができませんでしたが、在日米軍基地の中での検疫ってどうなってるんでしょうね?
狂犬病根絶国ではあるけれど、その体内に狂犬病発症国を抱え込んでいる日本の特殊事情について、その防疫体制がどの程度のレベルにあるのかご存知の方がいらっしゃったら、その情報元などを是非とも教えて頂きたいです。

また実際の接種方法についても、例えばアメリカの動物病院協会(AAHA)の研究報告に、初年度と次年度のワクチンを済ませた後は3年ごとの予防接種でも毎年予防接種した場合と、その予防効果は変わらないという報告があって、アメリカでの予防接種率が70%を超える環境にあるのに対して、日本では接種率が最も高い狂犬病でさえ50%程度、その他の予防接種率は20~30%と極めて低いという状況の相違や、そもそもこの報告に経時的な抗体価の推移に関するデータなど、予防効果が変わらないとする根拠になる情報に不備な点はありますが、少なくとも毎年○月△日に打たなければいけないという事はなさそうです。


ただし、これが老齢になってくると、加齢と共に免疫を司る臓器である胸腺の働きが弱くなるというデータもありますから、人間でいう所の子供とお年寄りは気をつけましょう。という事になるようです。

ただしこれらの伝染病は、自分は気をつけていてもペットホテルなどに預ける時、そこに預けられている他の子達がどういった経緯を辿ってきたか判りませんし、ましてや預け先が動物病院と言う事になると、(獣医の私が言うのもアレですが・・)元々そういう病気の子達が集まる場所でもありますから、やはり事前に十分な免疫力を獲得させておく必要があります。

しかし一方でワクチンの副作用は、場合によっては死亡する事もある深刻な問題です。
アナフィラキシー・ショックでペットを死亡させた経験は、幸運な事に私にはありませんが、ワクチンを打った後に顔が腫れたり(ムーンフェイス:特にミニチュアダックスに多いように思います)体調を崩す事は年に何度か経験しています。
ワクチンに際しては可能な限り細かい健康診断を行って、気になるところがあれば予防接種を見合わせるようにしていますが、それでも様々な副作用が起きてしまいます。

現在のアメリカでは、すでに初年度(仔犬・仔猫の場合はここで2~3回)と次年度のワクチンのあとは3年ごとに打つというプログラムがスタンダードになっていますが、これはワクチンによる副作用のリスクと感染のリスクを天秤にかけた結果だと思われます。
未だ病原体に広く汚染されている日本では、例えば体調不良や様々な環境ストレスなどのせいで免疫力を維持できていない子がいたとして、3年ごとの予防接種でその間は放っておいても、はたして本当に安全なのか、不安があります。
例えば家のすぐ外に顔をグチャグチャにした猫達が普通にいるわけで、そもそもワクチンを毎年打って高い免疫力を維持していても、体調や年齢次第では軽い症状ながら発病してしまう現状では、私にはとてもじゃありませんが「3年ごとで100%平気です」と太鼓判は押せません。
毎年のワクチンの代わりに抗体価検査を実施して免疫力をモニターしながら、効果が薄れてきたら接種するようなプログラムを浸透させれれば良いかも知れませんね。
抗体価検査ではワクチン接種よりも高額な費用がかかる上に、ウィルスの種類によっては、それがワクチンによるものなのか自然感染によるものなのか(発病の疑い)の判断が難しいものもありますが。

副作用によるリスクをできるだけ軽減・回避するためには、

・できるだけ午前中など来院数があまり多くない時間帯を選び(ペットが待合室などで無用に興奮するのを避けるため)、接種後万が一何か異常を発見してもすぐに病院に連絡を取って対処してもらえるようにしておく。
・接種後はまっすぐ帰宅して、ワクチンを打った上に慣れない病院で疲れているペットを十分に休ませ、2~3日は安静にして何か異常がないかをよく観察する。
 午前中にワクチンを打って、その日の夜になって体調が悪いと連絡をもらう事がありますが、ワクチンの後ペットを連れたまま買い物に行ったり、どこかに一緒に出かけているケースがよくあります。
・ワクチンの副作用の主な原因は抗原そのものよりも溶液中に含まれるその他の成分に由来するものが多いという事もわかってきているので、もしも過去に、ワクチンで何かしら副作用が起こった経験がある子の場合は、ワクチンの証明書を参考にして同じメーカーのワクチンを打たない。
 (メーカーごとにワクチンの溶液が違うので、溶液由来の副作用を回避できる可能性があるため)


ワクチンを打っていても、ウィルスには「感染」します。
ただ、免疫力が強化されているためにウィルスが増殖できず、「発病」しないまま身体が駆除しているだけです。
なので、ワクチンを打っていても体調不良だったり、思ったほど免疫力を確保できていなかったりすると、感染したウィルスの増殖を許してしまい、発病する可能性があります。
ワクチンは決してウィルスを寄せ付けないバリアーではないという事です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Sep 19, 2005 06:43:49 PM
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: