Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2006/02/13
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カテゴリ: エトセトラ
 BARの内外装ではないけれど、前回に続き、少し建築の話。僕はウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964)という建築家が好きだ。明治38年(1905)に来日し、大正から昭和にかけて、日本各地に素晴らしい建築を数多く残した偉大な人。大丸心斎橋店

 彼の設計した温かみのある建物は、今も人々に愛され、歴史的にも高い評価を得ている。その代表作でもある大丸百貨店・心斎橋店( 写真左 =1922~33年にかけての建築)など、僕は日本の百貨店建築の最高傑作だと思っている。

 高度成長&バブル経済が日本人に残した愚は、古い物はなんでも壊して建て替えればいいと思うようになったことだ。最近は、古い建物を生かしながら建て替える手法も増えたが、完成した建物をみると、建築家のセンスを疑うミスマッチも目立つ(例えば、その最悪の例が神戸地方裁判所= 写真右下 。「何考えとんねん!」という見本)。

 実は昨年の9月から、社内で変わった職場は予算の策定・執行・管理がメインの仕事だが、社の出先の建物を定期的に建て替える際、建築業者を選定し、設計者らとともに相談しながら改築を進め、そして什器備品も選定・購入していくのも重要な業務になっている。神戸地裁

 そして現在は、兵庫県内で鉄筋コンクリート3階建ての出先拠点の建て替えプロジェクトが進行中。施工業者さん(Z社)、設計者さん(N設計)、CMさん(設計監理=U社)らと、月に1~2度は現場見学をし、現場近くの会議室で、工事進行に合わせて細かい部分を協議している。

 着工は昨年の8月。完成は3月末。現在工事は追い込み段階に入っている。施工業者の方や建築士の方とこれほど密接に相談しながら、一つの建物をつくりあげていくのは初めての経験。建築士の方もまだ30歳前後の若い方だが、センスのいい、歴史に残るいいものをつくろうという意気込みにあふれている。

 外壁のレンガ(茶色系)は特注なのだが、色や焼き具合について、我々の要望を取り入れて複数の業者に何度も試作させ、作り直してくれた。「質感イメージが近いレンガだからぜひ見てほしい」と彼の会社が手がけた兵庫県立芸術文化センター(西宮北口)にまで我々を連れて行った( 写真左 レンガ

 時には、広島にあるレンガ工場まで行って、焼き上がったばかりの重いレンガ見本をリュックにかついで持って来てくれたり。その情熱にはほんとに頭が下がった。

 建物内部の展示物のステージ(台)についても、当方は既製品の安物でいいと考えていたが、彼は特注の自家製にこだわった。材料や色、塗装などを何度もやり直し、細かく変えられた。「(展示物に)隠れてほとんど見えない部分だから、そんなにこだわらなくてもいいじゃないか」と素人は思うのだが、建築家には建築家のこだわりがあるのだろう(予算は限られているのでヒヤヒヤだが…)。

 バーテンダーも、建築家もそうだが、そんなこだわりがある人が好きだ。今回の建物は、とくに理由(わけ)があって、「50年後、100年後でも評価に耐えられるものにしよう」という共通認識で一致している。そして、きっとそんな夢が実現できそうな気がする。

 ヴォーリズとまではいかないが、僕も、自分の手がけた建物が地域の人々に愛され、可能な限り末長く活用されていってほしいと心から願う。そのためにも今は、後世の人々に恥ずかしくないよう、完成まで全力を尽くしたいとと思っている。

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Last updated  2006/02/13 02:59:40 PM コメント(11) | コメントを書く


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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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