Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2007/10/10
XML
カテゴリ:
 エジンバラ2日目について、もう少しお付き合いを。幸運にもスコットランド・プレミアリーグの試合を観ることができた僕らは、スタジアムを後にして再び街の中心部へ向かう。グラスマーケット

 帰途、途中まで2階建てバスに乗る。初乗り1人2ポンド(500円)。高い!と思うが、ここは英国。1ポンド=100円くらいの感覚なんだと自らを納得させる。中心部のプリンスィズ・ストリート辺りまで来て降りる。

 晩飯まではまだ時間があるので、エジンバラ中心部のグラスマーケット( 写真右 )という地区へ。中央部が石畳の広場のようになっているこの場所は、かつては公開処刑場だったという恐ろしいところ。

 しかし現在では、パブやレストラン、骨董品屋などが建ち並ぶおしゃれなエリアとなっていて、過去の忌まわしい歴史は感じさせない( 写真左 =グラスマーケットにあるパブ「ホワイトハート・イン」。「螢の光」の作者として有名な詩人ロバート・バーンズも通ったことで知られる)。ホワイトハート・イン

 僕は骨董屋で、アンティークのグラスを物色したが、気に入ったものはなかなか見つからない。ワイングラスのような形のものはあるのだが、カクテルにでも使えそうな形のグラスはほとんどない。あっても値段がとんでもなく高い(200ポンド以上も!)。「安くて買える掘り出し物を見つける」が僕のモットーだから、ここはあきらめる。

 さて、2日目の晩飯はと言えば、日本出発前から決めていたのだが、ムール貝などのシーフード料理やステーキで有名なレストラン「マッセル&ステーキ(Mussel&Steak)」へ( 写真左下 )。昨日空港に迎えに来てくれたJTBの人も「あそこは美味しくて人気がありますよ」と言っていた。



 しかしユイさんとは会ったことがなく、この日が初対面。「人気店なので、事前に予約をしておいた方がいい」と聞いていたので、とりあえずお店へ。連れ合いは店の前で待たせて、僕は店内の受け付けにいたアジア系の女性に、英語で「今晩の予約をしたのだけれど、7時に2人いけますか?」と聞く。名物ムール貝蒸し

 すると彼女は「6時半か7時半でないと空いていないんですが、どちらにされますか?」とのお返事。で、外にいる連れ合いにドア越しに日本語で「おーい、どっちにする? 6時半か7時半だって」と声をかける。

 すると、その女性が「あ! 日本の方だったんですか」。僕が「ユイさん?」と聞くと、「はい、そうですよ」とユイさん。この女性がユイさんでした(とても可愛い感じの素敵な方です)。

 「お父さんの店にには何度かお邪魔したことがあって、『エジンバラに行くなら、ぜひ娘さんの店に』と知り合いのバーテンダーさんからも勧められました」と話す僕に対して、「遠いところを有難うございます」とユイさん。

 僕らが阪神間に住んでいるという話を聞くと、「私、関学(関学は阪神間の西宮市にある)に通ってたんですよー。イギリスに留学するために中退してしまいましたけど…」とユイさん。遠くエジンバラまで来て、身近な日本の方に出会えるなんて、なんか凄い縁を感じてしまう。マッセル&ステーキ

 さて、肝心の料理の話を。ユイさんの店の名物は店の名前にもなっている「ムール貝」の鍋蒸し( 写真右上 )。深めの鍋にムール貝をいっぱいに詰め込み、ソースやスパイスをかけて蒸しあげるといういたってシンプルな料理だ。ソースはバジル、クリーム、ガーリック、チリ、チョリソーの5種から好きなのを選べる。

 鍋の大きさはフルポットとハーフポットと2種類あるが、ハーフでも約50個の貝が入っているというから、当然、ハーフポットで頼む。待つこと20分ほど。腹ペコの僕らは早速、がっついて食べ始める。旨い! 適度に歯ごたえがあって、味が濃厚で旨みが凝縮されたような味わい。

 50個も食べると普通は途中で飽きてくると思ったが、なぜかどんどん食べられる。キリッと冷えた白ワインとまた相性が抜群に合う。あぁ、とても幸せな気分。エジンバラ風?春巻

 それにしても、お客さんのほとんどがこの料理を注文している。(僕らも含めて)どのテーブルでもこのムール貝の鍋にがっついている姿は壮観だ。僕の隣の男の2人連れはフルポットで3杯(つまり約300個!)もたいらげている。

 僕らはムール貝のほかに、ユイさん発案のラビオリを使ったしょうゆ味の春巻き風料理= 写真右

 エジンバラ2日目もこうして無事終わって、明日(24日)はいよいよアイラ島への旅。朝5時50分発の始発特急に乗ってグラスゴーに向かい、さらに飛行機に乗り換える。朝寝坊はできないので、早めにホテルへ引き上げる。明日もいい天気でありますように!

 ◆英国への旅:アイラ島編(1)へ続く。

【Mussel & Steak】 110 West Bow, Grassmarket, Edinburgh, Scotland 電話0131-225-5028 営業時間&定休日は聞き忘れたのでお尋ねください。

こちらもクリックして見てねー! 【人気ブログランキング】





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/10/11 12:43:16 AM コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「ピーナツ味噌」 はなだんなさん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
きんちゃんの部屋へ… きんちゃん1690さん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: