Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2009/08/17
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カテゴリ: BAR
 行きつけのBARで何年か修業された後、独立した方(バーテンダー)の新しいBARには、最初は(義理もあって)何度かお邪魔することはあっても、その後は訪店頻度が減ることが多い。うらんかんろにとっては、やはり、元の行きつけのBAR、付き合いの長い師匠のBARの方がより大切な存在であるし、BARに行く時間にも経済的余裕にも、自ずから限界があるからだ。Arlequin1

 しかし、この日記で紹介するBar Arlequin(アルルカン)は、その例外的な店である。Arlequinは、読者の皆さんもご承知の通り、拙著「今宵も、BARへ--『私的』入門講座20章」を置いてもらっている3軒のBARのうちの1軒だ( 写真左 =Arlequinの扉)。

 マスターの佐藤慎亮さんはもともと北新地サンボアに勤めておられ、マスターのサブ的な存在だった。北新地サンボア時代は、もちろん知っていた。「腰の低い、礼儀正しい方だなぁ」という印象を持っていた程度で、それほど親しいという訳でもなかった。

 だが、独立された新しいお店のロケーションはまさに、僕が会社の行き帰りに通るルート沿いにあった。朝夕、嫌でも店の側を通る。JR北新地駅徒歩1分という便利さもあって、まさにBAR好き・酒好き泣かせの場所だ。Arlequin6

 しかも、北新地サンボアより少しお手頃という心憎い料金設定に加えて、普段は午後5時オープン。土日祝も営業していて午後3時オープンという(つまり年中無休)。これで寄らずにおれるか!という店なのである( 写真右 =Arlequinの店内風景)。

 独立された佐藤マスターと接していて再発見したのは、意外とよくしゃべる(話好き)方だということである。一般的に言って、独立するまでは、修業先のマスターに気を遣ってあまり客の前にしゃしゃり出てこないバーテンダーが多い。佐藤さんもどちらかと言えば、静かな、おとなしい方という印象だった。

 しかし、他のバーテンダーでも同じ経験をしたことがあるが、独立した途端、「あっ、この人、意外とよくしゃべるんだ」と思わぬ発見をすることがある。Arlequin3

 Arlequinを一言で言えば、英国パブのような、上品で落ち着いた雰囲気を漂わせながら、北新地にしては良心的なお値段で楽しめる、とても居心地がいいBARだ。内装がレンガなのも、僕の好みに合う( 写真左 =レンガをつかった趣のある内装)。

 カウンターはサンボアにならって一応スタンディングだが、スツールも4脚あるので、疲れた時は座っても構わない。そして2人用、4人用のテーブル席もいくつか用意されているので、実に使い勝手がいい(ちなみに「Arlequin」とはフランス語で道化師の意とか)。

 という訳で、最近は会社帰り等に、「少しのどが乾いたなぁ…」という気分の時に、ちょっと軽く1杯という感じで、よくお邪魔する。Arlequin4なによりも、ここではサンボア譲りの、旨い角のハイボール(氷なしスタイル)が味わえる。もちろん、本格的な美味しいカクテルも堪能できる( 写真右 =壁には、店名にちなんだ道化師のマスクが…)。

 Arlequinでは、話し好きな佐藤マスターと僕のBARに対する思いや考え方を話すことが多くなった。そんな頃、たまたまある常連客の方が、(僕がいない時に)拙著「今宵も、BARへ…」を佐藤さんに見せて、「こんな本知ってる?」と言われたという。そして、それがきっかけ(縁)で、今回、Arlequinにも拙著を販売用に置いてもらえることになったのは、とても嬉しい。

 Arlequinがこの場所にあり、マスターが佐藤さんであり続ける限り、僕はこれからもお邪魔することになるだろう。だって、これほど格好をつけずに、気も遣わずに「素の自分」に戻れるBARって、大阪広しといえども、数えるほどしかないから、ね。

【Bar・ARLEQUIN】 大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビル1F 電話06-6345-6567 午後5時~午前3時(土日祝午後3時~)。年末年始以外無休。JR東西線北新地駅から徒歩1分、地下鉄四つ橋線・西梅田駅から徒歩3分。





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Last updated  2011/04/14 05:53:57 PM コメント(6) | コメントを書く


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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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